MotoGP | スズキ 第14戦 アラゴンGP 決勝レポート
チームスズキエクスター、アラゴンGP決勝は揃って悔しい追い上げレースに。
MotoGP第14戦アラゴンGP決勝日朝のウォームアップセッションは、各チームが決勝に向けて最終のセットアップを確認。チームスズキエクスターライダーのふたりは共に好感触でセッションを終え、チーム、ライダー揃って決勝への士気を高める。
アレックス・リンス、ジョアン・ミルは決勝にどちらもフロントミディアム、リアハードのタイヤコンビネーションを選択。各ライダーがグリッドに揃うと上空に雨雲が迫り、雨の心配がされたものの、午後1時にドライレースで23周の決勝がスタートした。
9番手、12番手グリッドからそれぞれスタートしたミルとリンスは共に好スタートを決めて1コーナーにほぼ同時に飛び込む。しかしその後、12コーナーでリンスがモルビデリ(ヤマハ)と接触してモルビデリが転倒、リンスはオーバーランをしたため19番手までポジションを落としてコースに復帰する。リンスはその後、猛烈なアタックでオーバーテイクを繰り返すが、12番手までポジションを上げたところでモルビデリとの接触に際するロングラップペナルティーが科せられることになる。リンスはペナルティー消化後もペースを落とすことなく前を追撃。9番手争いのグループで終盤までバトルを繰り返し9位でチェッカーを受け、チャンピオンシップでは再びランキング3位に返り咲いた。
一方のミルは得意とする母国サーキットでフリー走行、予選で好調さをアピール。しかし決勝はブレーキングのフィーリングに苦しみ、序盤に順位を上げられずに苦戦。徐々にペースが安定し、追撃体制に入ったところで他車と接触があり、ミルは最後尾までポジションを落とす。リンス同様苦しい追い上げレースを強いられるが、最後まで粘りの走りで14番手まで順位を上げてゴール。金曜、土曜と強いパフォーマンスを見せてきたルーキー・ミルにとっては悔しさの残る週末となった。
河内 健 テクニカルマネージャー
「スズキにとってはとても残念な週末となってしまいました。今週は両ライダー共スピードがあったので、我々ももっと良い結果を期待していたのですが、残念ながらふたりともアクシデントに見舞われ、後方からの追い上げレースを余儀なくされてしまいました。アクシデントに関わってしまったライダーには申し訳なく思っています。しかしどちらのライダーもレースを諦めず、淡々とオーバーテイクを続けてしっかりとポイントを獲得し、さらにアレックスはチャンピオンシップで再び3位に上がることができたので、そこはポジティブだったと言うべきでしょう。ここからオーバーシーズラウンドに入りますが、一刻も早く再び強い結果が残せるチームに戻れるように、さらに尽力していきます。」
ダビデ・ブリビオ チームマネージャー
「今日の決勝は序盤から苦戦するだろうと予想していましたが、想像していた以上の困難が待ち受けていた状態となってしまいました。アレックスはスタートを決めてオープニングラップで一気に8番手まで順位を上げましたが、その後モルビデリと接触して彼を転倒させてしまう結果となり、彼と彼のチームには本当に申し訳ないことをしてしまったと思っています。アレックスは決勝でトップグループに近づけるペースがあったのですが、ロングラップペナルティーでトップグループと大きな差がついてしまい、追い上げレースを強いられてしまいました。しかしチャンピオンシップランキングでは再び3位に上がることができたので、それは粘りの走りの成果だったと言えるでしょう。ジョアンもこの週末はかなりポジティブなフィーリングだったのですが、今日は他車と接触があり大幅に順位を落とし、アレックス同様後方からの悔しい追い上げレースとなってしまいました。次戦タイはふたりのライダーが揃って強いバトルをできるよう願っています。」
アレックス・リンス
「まずフランキー(モルビデリ)に本当に申し訳ないことをしてしまった。レース後に本人には直接お詫びに行ったけど、謝罪しても結果が変わるわけじゃないからね。ロングラップペナルティーを科せられたのは当然だし、十分納得しているけど、そのお陰で完全に追い上げレースになってしまった。決勝中の様々な状況を考えれば、今日は9位で無事に完走することができてよかったと思うよ。敗因は全て予選ポジションが悪かったせい。次戦タイではもっと予選から集中して、しっかりウィークの流れを作らなくちゃいけないね。」
ジョアン・ミル
「この週末はフィーリングがかなり良かったから決勝を楽しみにしていたのだけど、期待通りの結果が残せなくて本当にがっかりしているよ。序盤何度かオーバーラン気味になったせいで他車と接触してマシンにダメージを負ってしまったうえ、さらにその後もまた接触で最後尾まで順位を落としてしまった。そこからはとにかく1台でも多くオーバーテイクすることに集中するしかなくて、思い描いていたイメージとは全く違った展開になってしまったよ。次のタイでは今日のような展開じゃなくて、もっと良い結果を残せるレースをしたいよ。」
カテゴリー: F1 / MotoGP
MotoGP第14戦アラゴンGP決勝日朝のウォームアップセッションは、各チームが決勝に向けて最終のセットアップを確認。チームスズキエクスターライダーのふたりは共に好感触でセッションを終え、チーム、ライダー揃って決勝への士気を高める。
アレックス・リンス、ジョアン・ミルは決勝にどちらもフロントミディアム、リアハードのタイヤコンビネーションを選択。各ライダーがグリッドに揃うと上空に雨雲が迫り、雨の心配がされたものの、午後1時にドライレースで23周の決勝がスタートした。
9番手、12番手グリッドからそれぞれスタートしたミルとリンスは共に好スタートを決めて1コーナーにほぼ同時に飛び込む。しかしその後、12コーナーでリンスがモルビデリ(ヤマハ)と接触してモルビデリが転倒、リンスはオーバーランをしたため19番手までポジションを落としてコースに復帰する。リンスはその後、猛烈なアタックでオーバーテイクを繰り返すが、12番手までポジションを上げたところでモルビデリとの接触に際するロングラップペナルティーが科せられることになる。リンスはペナルティー消化後もペースを落とすことなく前を追撃。9番手争いのグループで終盤までバトルを繰り返し9位でチェッカーを受け、チャンピオンシップでは再びランキング3位に返り咲いた。
一方のミルは得意とする母国サーキットでフリー走行、予選で好調さをアピール。しかし決勝はブレーキングのフィーリングに苦しみ、序盤に順位を上げられずに苦戦。徐々にペースが安定し、追撃体制に入ったところで他車と接触があり、ミルは最後尾までポジションを落とす。リンス同様苦しい追い上げレースを強いられるが、最後まで粘りの走りで14番手まで順位を上げてゴール。金曜、土曜と強いパフォーマンスを見せてきたルーキー・ミルにとっては悔しさの残る週末となった。
河内 健 テクニカルマネージャー
「スズキにとってはとても残念な週末となってしまいました。今週は両ライダー共スピードがあったので、我々ももっと良い結果を期待していたのですが、残念ながらふたりともアクシデントに見舞われ、後方からの追い上げレースを余儀なくされてしまいました。アクシデントに関わってしまったライダーには申し訳なく思っています。しかしどちらのライダーもレースを諦めず、淡々とオーバーテイクを続けてしっかりとポイントを獲得し、さらにアレックスはチャンピオンシップで再び3位に上がることができたので、そこはポジティブだったと言うべきでしょう。ここからオーバーシーズラウンドに入りますが、一刻も早く再び強い結果が残せるチームに戻れるように、さらに尽力していきます。」
ダビデ・ブリビオ チームマネージャー
「今日の決勝は序盤から苦戦するだろうと予想していましたが、想像していた以上の困難が待ち受けていた状態となってしまいました。アレックスはスタートを決めてオープニングラップで一気に8番手まで順位を上げましたが、その後モルビデリと接触して彼を転倒させてしまう結果となり、彼と彼のチームには本当に申し訳ないことをしてしまったと思っています。アレックスは決勝でトップグループに近づけるペースがあったのですが、ロングラップペナルティーでトップグループと大きな差がついてしまい、追い上げレースを強いられてしまいました。しかしチャンピオンシップランキングでは再び3位に上がることができたので、それは粘りの走りの成果だったと言えるでしょう。ジョアンもこの週末はかなりポジティブなフィーリングだったのですが、今日は他車と接触があり大幅に順位を落とし、アレックス同様後方からの悔しい追い上げレースとなってしまいました。次戦タイはふたりのライダーが揃って強いバトルをできるよう願っています。」
アレックス・リンス
「まずフランキー(モルビデリ)に本当に申し訳ないことをしてしまった。レース後に本人には直接お詫びに行ったけど、謝罪しても結果が変わるわけじゃないからね。ロングラップペナルティーを科せられたのは当然だし、十分納得しているけど、そのお陰で完全に追い上げレースになってしまった。決勝中の様々な状況を考えれば、今日は9位で無事に完走することができてよかったと思うよ。敗因は全て予選ポジションが悪かったせい。次戦タイではもっと予選から集中して、しっかりウィークの流れを作らなくちゃいけないね。」
ジョアン・ミル
「この週末はフィーリングがかなり良かったから決勝を楽しみにしていたのだけど、期待通りの結果が残せなくて本当にがっかりしているよ。序盤何度かオーバーラン気味になったせいで他車と接触してマシンにダメージを負ってしまったうえ、さらにその後もまた接触で最後尾まで順位を落としてしまった。そこからはとにかく1台でも多くオーバーテイクすることに集中するしかなくて、思い描いていたイメージとは全く違った展開になってしまったよ。次のタイでは今日のような展開じゃなくて、もっと良い結果を残せるレースをしたいよ。」
カテゴリー: F1 / MotoGP