MotoGP オランダGP スズキ
アッセンには珍しい好天と暑さの中で行われたMotoGP オランダGP 2日目のアクションは、まさに究極の熱い戦いになった。

午前のFP3セッションでは、上位3人のライダーが1000分の6秒差、さらに上位5人が100分の6秒差に。アンドレア・イアンノーネは金曜日のタイムを更新し、セクター2と3ではファーステストタイムを記録するなどして5番手タイムでストレートQ2入りをした。

トップ10入りをかけた激しい争いは最後まで続き、アレックス・リンスは惜しくもセッション終了間際にトップ10から脱落。しかしリンスはFP4セッションでQ1に向けての準備を完璧に整え、Q1では優れたパフォーマンスを披露。1'33.600を刻み、2番手でQ2セッション入りの貴重な切符を手にした。

Q2セッションは戦いがさらにヒートアップ。トップから10番手までが0.376秒差という僅差の、極めてエキサイティングなセッションになった。リンスは序盤にトップに立ち、その後トップが次々と入れ替わるも、セッション残り47秒でイアンノーネがトップに。しかしその後も最後まで激しい順位の入れ替えが続き、リンス、イアンノーネはそれぞれ5番手と9番手で予選を終え、リンスは久しぶりのセカンドロースタートとなる。

アレックス・リンス
「この週末はレースペースのことを考えてセットアップを進めてきていて、一発タイムを出すための策をあまり考える余裕がなかったから、今日の結果はとても嬉しいね。Q1セッションはレースペースを想定して単独で走るようにし、Q2ではベストなライン取りを見つけるための走りをしたので、どちらもうまくいって本当に嬉しいよ。マシンの安定性が増し、レースペースもとても良いので、あとは明日の決勝で良いスタートを切るのみさ。」

アンドレア・イアンノーネ
「今日のセッションはうまくまとめられたし、FP2からの改善も見られたけど、残念ながら昨日と比較してそれほど多くの進歩は見られなかったね。あとほんのちょっと何かが足りていない感じなんだ。ただラップタイムは皆本当に僅差だし、あとは決勝でどんなパフォーマンスができるかが全てだと思っているよ。僕自身は決勝に自信を持っているけど、ここ数戦、タイヤが消耗してからペースを維持できないレースが続いているのがちょっと心配かな。でもそれを意識してこの週末色々と調整してきているから、明日もベストを尽くして戦うよ。」

ダビデ・ブリビオ (チームマネージャー)
「今日はアレックスがQ1からQ2にかけての流れをうまくまとめ、Q2では素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。今日の彼の仕事ぶりは本当に立派でしたし、とても嬉しく思っています。レースペースもかなり良いので、明日の決勝では良いスタートを決めて、最後までフロントグループで戦えることを願っています。アンドレアはこのサーキットが得意なので、今日の予選順位は少し残念でしたが、1本目のタイヤがうまく機能しなかったこともあり、仕方なかったと思っています。今日の予選は皆がハイペースでしたし、明日の決勝も今日同様の接近戦になると覚悟していますが、我々はチームとしてのベストを尽くすのみです。」

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カテゴリー: F1 / MotoGP