MotoGP:アレックス・マルケスがプレミアクラス初優勝

ウォームアップ走行で2番手に進出した4番グリッドのアレックス・マルケスは、1ラップ目4番手を維持すると、3ラップ目と4ラップ目にファステストラップを刻んで3番手、2番手に浮上。11ラップ目の1コーナーでトップに飛び出し、12ラップ目に1.0秒差、18ラップ目には2.2秒差にアドバンテージを拡大。
観客10.1万人の前で誰よりも早くチェッカーフラッグを受け、プレミアクラス94戦目で初優勝。地元スペインにプレミアクラス通算200戦目をもたらすことに成功し、ポイントリーダーに再浮上した。
ポイントリーダークラッシュ
気温25度、路面温度44度のドライコンディションの中、ウォームアップ走行で週末2度目、今季17度目、週末最後のセッションで5戦連続の1番時計を記録した2番グリッドのマルク・マルケスは、スタートで3番手に後退した後、3ラップ目の8コーナーで今季3度目の転倒。19.3秒差の22番手でレースに復帰すると、6ラップ目21番手、10ラップ目19番手、15ラップ目17番手、16ラップ目15番手、22ラップ目13番手、最終ラップには12番手に浮上。5人を抜いて20.890秒差の12位でゴールした。
30戦ぶりの表彰台
ポールポジションのファビオ・クアルタラロは、ホールショットを決めてレースをリード。11ラップ目アレックス・マルケスに抜かれたが、1.561秒差の2位でフィニッシュラインを通過し、2023年10月の第15戦インドネシアGP以来30戦ぶりとなる表彰台を獲得。
3番グリッドのフランチェスコ・バニャイアはスタートで2番手に浮上したが、4ラップ目3番手に後退。2.217秒差の3位でチェッカーフラッグを受け、3戦連続4度目の表彰台を獲得すれば、8番グリッドのファビオ・ディ・ジャンアントニオは5位。
5番グリッドのフランコ・モルビデリは2ラップ目11番手に後退したが、6番手走行中の16ラップ目11コーナーで週末2度目、今季3度目の転倒。今季初めての転倒リタイアを喫し、7番グリッドのフェルミン・アルデグエは、4番手走行中20ラップ目6コーナーで今季4度目の転倒。
KTM4台1桁台進出
6番グリッドのマーベリック・ビニャーレスは、1ラップ目からドゥカティ勢を追走して3.678秒差の2位。今季の最高位を獲得すれば、13番グリッドのブラッド・ビンダーは8.529秒差の6位。12番グリッドのペドロ・アコスタは7位。18番グリッドのエネア・バスティアニーニは9位。KTM全4台が1桁台に進出。
アプリリア勢&新人勢最高位
ウォームアップ走行で18番手だった15番グリッドの小椋藍は1ラップ目13番手、2ラップ目12番手、6ラップ目11番手、12ラップ目10番手、15ラップ目9番手、16ラップ目には8番手に浮上して10.923秒差の8位。アプリリア勢と新人勢の最高位でフィニッシュすれば、11番グリッドのマルコ・ベッツェッキは2ラップ目の1コーナーでオーバーラン。18.8秒差の23番手に後退したが、24.510秒差の14位まで挽回。17番グリッドのラウール・フェルナンデェスは15位。22番グリッドのロレンソォ・サバドーリは18位。
16番グリッドのルカ・マリーニはホンダ勢の最高位となる10位。10番グリッドのヨハン・ザルコは11位。19番グリッドのアレイシ・エスパルガロは14番手でゴールしたが、タイヤプレッシャーの違反により、16秒加算のペナルティが科せられて17位。9番グリッドのジョアン・ミルは今季の最高位を目指して7番手を走行中の15ラップ目6コーナーで週末2度目、今季7度目の転倒を喫し、21番グリッドのソムキアット・チャントラは12ラップ目にピットインに戻って今季初めてのリタイア。
23番グリッドのアレックス・リンスは13位。20番グリッドのアウグスト・フェルナンデェスは17位。14番グリッドのジャック・ミラーは6ラップ目7番手に浮上したが、14ラップ目にピットレーンに戻ってリタイア。
チャンピオンシップ
総合2位アレックス・マルケスは25ポイントを加算。ポイントリーダーに返り咲けば、総合1位マルク・マルケスは9ポイントを稼いだが、1ポイント差の総合2位に後退。総合3位フランチェスコ・バニャイアは20ポイント差の総合3位を維持。総合8位ファビオ・クアルタラロは総合6位に浮上。総合9位小椋藍はアプリリア勢と新人勢の最高位となる総合8位に浮上した。
オフィシャルテスト
プレミアクラスに参戦する11チームは、ヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトに延滞。4月28日にオフィシャルテストを実施。
次戦フランスGP
シーズン6戦目は、2週間後の5月9日から11日にルマンのブガッティ・サーキットで開催。
カテゴリー: F1 / MotoGP