小椋藍 MotoGP昇格 2025年からトラックハウス・レーシングと2年契約
小椋藍が、2025年にトラックハウス・レーシングからMotoGPに昇格することが発表された。

トラックハウス・レーシングは8月15日(木)、今季の中量級でランキング2位の小椋藍との間で2025年から2年間の参戦に関して合意したと発表。アプリリアのサテライトチームとして来季2年目を迎えるインディペンデントチームは、7月23日にラウール・フェルナンデェスの起用を発表していたことから、来季から2年間のラインナップが決定した。

日本人ライダーとして、プレミアクラスでアプリリア機を駆けるのは、原田哲也(1999年/2000年)と芳賀紀行(2003年)以来3人目となる。

日本人の中量級優勝ランキングで、17勝の原田哲也と加藤大治郎、9勝の青山博一、6勝の中野真矢に次ぐ5番目の5勝を挙げ、2010年に始まった『Moto2』では最多勝を記録する小椋藍は、技術規則が大幅に改訂され、クラス名が『500cc』から『MotoGP』に変更された2002年以降、日本人のフルエントリーライダーとしては13人目となる。

小椋藍
「最初に、このプロジェクトに参加してくれた全ての人たちと僕はサポートしてくれた全ての人たちに感謝したいです。もちろん、これは夢です!最後のステップ。『MotoGP』は到達できる最高のレベルなので、そこにたどり着けで本当に嬉しいです。トップクラスでレースができることは嬉しく、トラックハウス・レーシングと一緒にレースができることが待ち切れません。チームの競争力は本当に高く、バイクも非常に強力であることが分かりました。ライダーとしての仕事は、自分の持っている全てを駆使して、できることをすること。いつも同じ考え方ですが、トラックハウス・レーシングの一員となり、彼らと一緒に『MotoGP』にステップアップできることを大変嬉しく思います。2025年のスタートが楽しみ。今は『Moto2』のことを考えなければいけません。今シーズンを最高の形で締め括り、2025年には万全の準備を整えて挑めるように努めます」

ジャスティン・マークス(チームオーナー)
「若く、将来が期待される小椋藍をハウスに迎えることができて、とても嬉しく思います。彼は『Moto2』で勝利するための準備と決意を示しており、『MotoGP』にステップアップする準備ができています。彼がアプリリアのバイクを学び、トップレベルで素晴らしい競争を経験できるよう、彼と一緒に働き、サポートすることを楽しみにしています。トラックハウス・レーシングはトラックハウスというブランドの世界的な拡大の取り組みとして設立され、現在チーム全体でアメリカ、メキシコ、スペイン、ニュージーランド、そして日本を代表するドライバー、ライダーを揃い、本当に興奮しています。トラックハウス・レーシングはミゲール・オリベイラの努力と仕事を高く評価しています。新しいオーナーシップと協力して、今シーズン、アプリリア『RS-GP24』から最大限にパフォーマンスを引き出そうとする彼の姿勢はトラックハウス・レーシングがチャンピオンシップで地位を確立する上で大きな助けとなっています。我々は2025年以降も彼の活躍を祈るとともに、2024年シーズンを終えるまで継続的な成功を期待します。」

ダビデ・ブリビオ(チームプリンシパル)
「アイ、ようこそ。『Moto2』で最も才能のあるライダーの1人であるアイと一緒に新しいプロジェクトを始める機会が確定したことを嬉しく思います。彼のライディングスタイル、レース中の粘り強さを高く評価しており、アイには素晴らしいライダーになる可能性があると感じています。我々はトラックハウスのプロジェクトとして発展させることに取り組むと同時に、アイが才能を発揮し、可能な限り成長するためのツールを提供するように取り組みます。若いながらも経験豊富なライダーであるラウール・フェルナンデェスと、成長著しい新人を起用することで、トラックハウス・レーシングは将来に向けて強力なライダーラインナップを確保したと思います。これから先はエキサイティングな時期になるでしょう。まずは我々全員が一緒に旅を始める前に、今やっていること、つまり自分たちのチャンピオンシップに集中し、可能な限り最高の結果で終えることを目指したいと思います。」



日本人 MotoGPフルエントリーライダー
青木宣篤
阿部典史
宇川徹
原田哲也
中野真矢
加藤大治郎
芳賀紀行
玉田誠
清成龍一
高橋裕紀
青山博一
中上貴晶

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カテゴリー: F1 / MotoGP