MotoGP | ホンダ 最終戦 バレンシアGP 決勝レポート
2018年シーズンのMotoGP最終戦となったバレンシアGPは、断続的に降る強い雨の中で行われ、予選9番手のダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が5位でフィニッシュした。今大会は、ペドロサにとって18年間に及んだ現役ライダーとしての最後のレース。転倒者が続出する厳しいコンディションだったが、ラストレースをしっかりと走りきった。
今大会は27周で争われる予定だったが、雨量の多いウエットコンディションで転倒者が続出したことを受け、13周を終えた時点で赤旗が提示される。その後、雨が弱まるのを待って14周で再開されたが、24台が出場したものの完走は15台のみという、厳しいレースとなった。
ペドロサに続いて、中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が今季ベストリザルトとなる6位でフィニッシュ。ここまで苦手としてきたウエットコンディションで着実に周回を重ね、ルーキーイヤーの目標の一つであるシングルフィニッシュを、最終戦にして達成してみせた。
今大会をケガで欠場したカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)の代役として出場したステファン・ブラドルが9位でフィニッシュ。前戦マレーシアGPの13位に続いて、連続でポイントを獲得した。
予選5番手からレースに挑んだマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は3番手に浮上した7周目、5番手まで浮上したフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は12周目、初ポイント獲得に向けて15番手まで浮上したトーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は6周目にそれぞれ転倒を喫し、リタイアに終わった。転倒リタイアに終わったモルビデリだが、シーズンを終え、見事ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した。
今大会は、マルケスを始め、Honda勢3人がリタイアするという厳しい結果だったが、Hondaは2年連続で、ライダーズ、コンストラクターズ、チームタイトルの3冠を達成。これ以上ない形で2018年シーズンを締めくくった。
ダニ・ペドロサ(MotoGP 5位)
「僕にとって最後のレースになりました。そのため、レース前はなんとも言えない気持ちになりました。結局レースは2回行われましたが、トリッキーなコンディションとなり、どちらのレースもあまりプッシュできず、苦戦しました。中断したあとに再開されたレースは、路面の水が少なく、もっといい感触を期待していました。でもタイヤを変えたのでグリップがなく、転倒しないように走ることしかできませんでした。少し残念なレースになりましたが、ピットに戻ると、チームや家族、知り合いが出迎えてくれて、とても感動的でした。みんなの気持ちがとてもうれしく感じましたし、僕にはとても大事な時間でした。これからいくつかイベントに参加しますが、そのあとは自分の時間を作り、少しリラックスしたいと思います」
中上貴晶(MotoGP 6位)
「厳しいコンディションでしたが、自己ベストの6位でチェッカーを受けました。そして、インディペンデントでもトップでフィニッシュしました。すごくうれしいです。自分にとっては、いい意味でのびっくりするリザルトでした。今日はMoto3、Moto2と転倒の多いレースが続いていたので、とにかく、最後まで集中して走ろうと思っていました。MotoGPクラスでも思っていた以上に転倒者が出ましたが、その中で最後までしっかり集中できました。チームもすごく喜んでくれました。今日はクルーチーフのラモンと一緒にレースを戦うのが最後だったので、これまでがんばってくれたことに対して、いい恩返しができたと思います。ウエットコンディションでは今年はいい走りができませんでしたが、来年につながるレースができたと思います」
ステファン・ブラドル(MotoGP 9位)
「この2戦、カル(クラッチロー)の代役として出場しましたが、サポートしてくれたHRCとLCRに感謝したいです。また、カルが一日も早く回復して、もっと強くなって戻ってくることを願っています。LCRとは楽しい仕事ができました。LCRとはたくさんの思い出がありますからね。今日は水の量がとても多くて、たくさんの転倒がありました。このMotoGPマシンではウエットを走った経験が全くないので、ウエットでの自信はあまりありませんでした。そのため、いい感触をつかむために数周必要でした。少し時間はかかりましたが、このようなコンディションではミスをしやすいので、9位でフィニッシュできてうれしいです。まずまずの結果だと思います。チームの努力に感謝しています」
マルク・マルケス(MotoGP リタイア)
「今日は大きなハイサイドで転倒してしまいましたが、肩は大丈夫です。昨日の転倒で少し痛みがありますが、それも大丈夫です。今日は、残念ながらミディアムリアタイヤをグリッドで選んだのが間違いでした。最善の選択ではありませんでした。僕の決断だったので、チームには申し訳ない気持ちです。FP3では、ミディアムでとてもいい感触だったのですが、スタートしたあとに激しく雨が降り始めてからはすべてが難しくなり、だんだんひどくなっていきました。タイヤの温度をキープするのも難しかったです。とにかく今は三冠達成という、とても特別なことを成し遂げたことを楽しむ最後の時間です。今シーズンはとてもうまくいきました。ミスも少なく、最もうまくいったシーズンのうちの一つになりました。しかし、今日のレースは最悪なレースの一つになったと思います。僕の2018年シーズンを誇りに思います。そして火曜日からは、新しいシーズンが始まります」
フランコ・モルビデリ(MotoGP リタイア)
「僕にとっていいレースでした。エキサイティングなレースでしたし、楽しかったです。なぜなら15番グリッドからスタートして、転倒したときは5番手まで追い上げていたからです。雨が激しくなって、危険なコンディションになってきたときにスローダウンしなかったために、グラベルでレースが終わってしまいました。再スタートできる時間までにピットにマシンを戻すことができませんでした。しかし、ウエットコンディションで速く走ることができたので、とてもうれしく思っています」
トーマス・ルティ(MotoGP リタイア)
「シーズン最後のレースでした。少し早く終わってしまいましたが、ポジティブなこともありました。なぜなら、バトルができたし、何人かオーバーテイクできたからです。転倒した瞬間は悲しかったです。リアがアクアプレーンに乗って、ハイサイドしてしまいました。コンディションはかなりトリッキーで、転倒したライダーは僕だけではありませんでした。ポイントは獲得できませんでしたが、今回のレースはベストを尽くすつもりだったし、チャンスをつかみ、そして限界を感じることができたのは重要なことでした」
カテゴリー: F1 / MotoGP
今大会は27周で争われる予定だったが、雨量の多いウエットコンディションで転倒者が続出したことを受け、13周を終えた時点で赤旗が提示される。その後、雨が弱まるのを待って14周で再開されたが、24台が出場したものの完走は15台のみという、厳しいレースとなった。
ペドロサに続いて、中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が今季ベストリザルトとなる6位でフィニッシュ。ここまで苦手としてきたウエットコンディションで着実に周回を重ね、ルーキーイヤーの目標の一つであるシングルフィニッシュを、最終戦にして達成してみせた。
今大会をケガで欠場したカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)の代役として出場したステファン・ブラドルが9位でフィニッシュ。前戦マレーシアGPの13位に続いて、連続でポイントを獲得した。
予選5番手からレースに挑んだマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は3番手に浮上した7周目、5番手まで浮上したフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は12周目、初ポイント獲得に向けて15番手まで浮上したトーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は6周目にそれぞれ転倒を喫し、リタイアに終わった。転倒リタイアに終わったモルビデリだが、シーズンを終え、見事ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した。
今大会は、マルケスを始め、Honda勢3人がリタイアするという厳しい結果だったが、Hondaは2年連続で、ライダーズ、コンストラクターズ、チームタイトルの3冠を達成。これ以上ない形で2018年シーズンを締めくくった。
ダニ・ペドロサ(MotoGP 5位)
「僕にとって最後のレースになりました。そのため、レース前はなんとも言えない気持ちになりました。結局レースは2回行われましたが、トリッキーなコンディションとなり、どちらのレースもあまりプッシュできず、苦戦しました。中断したあとに再開されたレースは、路面の水が少なく、もっといい感触を期待していました。でもタイヤを変えたのでグリップがなく、転倒しないように走ることしかできませんでした。少し残念なレースになりましたが、ピットに戻ると、チームや家族、知り合いが出迎えてくれて、とても感動的でした。みんなの気持ちがとてもうれしく感じましたし、僕にはとても大事な時間でした。これからいくつかイベントに参加しますが、そのあとは自分の時間を作り、少しリラックスしたいと思います」
中上貴晶(MotoGP 6位)
「厳しいコンディションでしたが、自己ベストの6位でチェッカーを受けました。そして、インディペンデントでもトップでフィニッシュしました。すごくうれしいです。自分にとっては、いい意味でのびっくりするリザルトでした。今日はMoto3、Moto2と転倒の多いレースが続いていたので、とにかく、最後まで集中して走ろうと思っていました。MotoGPクラスでも思っていた以上に転倒者が出ましたが、その中で最後までしっかり集中できました。チームもすごく喜んでくれました。今日はクルーチーフのラモンと一緒にレースを戦うのが最後だったので、これまでがんばってくれたことに対して、いい恩返しができたと思います。ウエットコンディションでは今年はいい走りができませんでしたが、来年につながるレースができたと思います」
ステファン・ブラドル(MotoGP 9位)
「この2戦、カル(クラッチロー)の代役として出場しましたが、サポートしてくれたHRCとLCRに感謝したいです。また、カルが一日も早く回復して、もっと強くなって戻ってくることを願っています。LCRとは楽しい仕事ができました。LCRとはたくさんの思い出がありますからね。今日は水の量がとても多くて、たくさんの転倒がありました。このMotoGPマシンではウエットを走った経験が全くないので、ウエットでの自信はあまりありませんでした。そのため、いい感触をつかむために数周必要でした。少し時間はかかりましたが、このようなコンディションではミスをしやすいので、9位でフィニッシュできてうれしいです。まずまずの結果だと思います。チームの努力に感謝しています」
マルク・マルケス(MotoGP リタイア)
「今日は大きなハイサイドで転倒してしまいましたが、肩は大丈夫です。昨日の転倒で少し痛みがありますが、それも大丈夫です。今日は、残念ながらミディアムリアタイヤをグリッドで選んだのが間違いでした。最善の選択ではありませんでした。僕の決断だったので、チームには申し訳ない気持ちです。FP3では、ミディアムでとてもいい感触だったのですが、スタートしたあとに激しく雨が降り始めてからはすべてが難しくなり、だんだんひどくなっていきました。タイヤの温度をキープするのも難しかったです。とにかく今は三冠達成という、とても特別なことを成し遂げたことを楽しむ最後の時間です。今シーズンはとてもうまくいきました。ミスも少なく、最もうまくいったシーズンのうちの一つになりました。しかし、今日のレースは最悪なレースの一つになったと思います。僕の2018年シーズンを誇りに思います。そして火曜日からは、新しいシーズンが始まります」
フランコ・モルビデリ(MotoGP リタイア)
「僕にとっていいレースでした。エキサイティングなレースでしたし、楽しかったです。なぜなら15番グリッドからスタートして、転倒したときは5番手まで追い上げていたからです。雨が激しくなって、危険なコンディションになってきたときにスローダウンしなかったために、グラベルでレースが終わってしまいました。再スタートできる時間までにピットにマシンを戻すことができませんでした。しかし、ウエットコンディションで速く走ることができたので、とてもうれしく思っています」
トーマス・ルティ(MotoGP リタイア)
「シーズン最後のレースでした。少し早く終わってしまいましたが、ポジティブなこともありました。なぜなら、バトルができたし、何人かオーバーテイクできたからです。転倒した瞬間は悲しかったです。リアがアクアプレーンに乗って、ハイサイドしてしまいました。コンディションはかなりトリッキーで、転倒したライダーは僕だけではありませんでした。ポイントは獲得できませんでしたが、今回のレースはベストを尽くすつもりだったし、チャンスをつかみ、そして限界を感じることができたのは重要なことでした」
カテゴリー: F1 / MotoGP