MotoGP ホンダ オーストラリアGP
MotoGP 日本GPからの連戦となる第17戦オーストラリアGPが、10月26日(金)~28日(日)の3日間、フィリップアイランド・サーキットで開催される。1周4.4kmのフィリップアイランドは、高速コーナーが連続するレイアウトで、シーズンを通して高いアベレージスピードを誇る高速サーキットの一つだ。アクセル全開で走る割合が多いので、エンジンの性能差がほとんど出ない。また、こうした特徴により、スリップストリームを使い合うことになるため、毎年し烈なバトルが繰り広げられる。今大会も壮絶な優勝争いとなることが予想される。

前戦日本GPでは、タイトル王手のマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、総合2位のアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)と一騎打ちの戦いを繰り広げ、アラゴン、タイに続く3連勝を達成、今季8勝目を挙げて3年連続5回目のタイトルを獲得した。3連戦の最初のレースでタイトルを決めたマルケス。すべてのプレッシャーから解放されて残り3戦に挑む。

過去、フィリップアイランドでは、2012年にMoto2クラスのタイトルを獲得している。MotoGPクラスでは、15年に大会初優勝、昨年はポール・トゥ・ウイン。今年は2年連続3回目の大会制覇と今季9勝目に挑む。マルケスのライダーズタイトルに続き、今大会はHondaが3年連続24回目のコンストラクターズタイトル獲得に王手をかけており、Honda勢は全力で優勝を目指す。

前戦日本GPで今季3回目の表彰台に立ち、総合5位につけるカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が、2戦連続表彰台と今季2勝目にチャレンジする。フィリップアイランドでは、12年に表彰台獲得を果たしているが、LCR Honda CASTROLに移籍してからはまだ表彰台獲得がない。登り調子で迎える今大会は、マルケスとともに今季2回目の1-2フィニッシュを目指す。

総合11位のダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が最後のオーストラリアGPに闘志をかきたてている。しかし、これまでフィリップアイランドはMotoGPクラスでは優勝経験がないサーキットの一つ。その理由は、不安定な天候と、加えて、フィリップアイランド特有の強風にある。小柄なペドロサにとっては厳しい条件のサーキットだが、フィリップアイランドで今季初の表彰台獲得を目指す。

総合14位につけるフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、ここまで11回のポイント獲得で、ルーキー・オブ・ザ・イヤー獲得に大きく前進している。今大会はサンマリノGPからの連続ポイント獲得記録を「5」に伸ばす意気込みだ。

前戦日本GPで15位。ホームGPで思うような走りができなかった中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)がその雪辱に挑む。フィリップアイランドは得意とするサーキット。Moto2時代は表彰台獲得はないが、MotoGPクラスではポイント獲得とトップ10入りを目指す。

トーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、念願の初ポイント獲得に挑む。

マルク・マルケス(MotoGP 総合1位)
「タイトルを獲得してオーストラリアに到着できることはすばらしい気分です。シーズンの最後を楽しみたいと思います。もちろんコンストラクターズとチームのタイトルのことを考えなければならないので、同じレベルのパフォーマンスを維持したいと思います。その目標を達成させることは僕たちやHondaにとって重要なことなので、さらに優勝を目指したいです。フィリップアイランドは大好きです。ファンにとっては、すばらしいショーとなる長いバトルのレースになります。晴れて暖かい天気から、急に寒く風が強くなったりするので、レースウイークを通じて天気がいいことを願っています。とにかくいつも通り集中してトップグループを目指します。そしてレースを楽しみたいと思います」

カル・クラッチロー(MotoGP 総合5位)
「フィリップアイランドではベストを尽くします。常にベストを尽くしてきました。でも今の最大の問題は、チャンピオンを獲得したマルクには、失うものがなにもないということです。 そのため、僕たちにとってはこれまで以上に厳しい戦いが待ち受けることになります。もし、3回のDNFがなければ、今年はチャンピオン争いができていたかもしれません。でもそれはもう終わったことなので、全力で戦うだけです」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 総合11位)
「フィリップアイランドでは過去にいい結果を出したこともありますが、あまり得意なサーキットではありません。最近はいいセットアップを見つけるのに苦戦しました。できる限りベストを尽くしたいです。いい天気になってもらいたいです。すべてのセッションをうまく利用してレースに向けて準備ができることを願っています」

フランコ・モルビデリ(MotoGP 総合14位)
「フィリップアイランドはもてぎとは全く違うサーキットです。過去にあまりいい結果を残したことはありませんが、大好きなサーキットの一つです。MotoGPマシンで走るのが、とても楽しみです」

中上貴晶(MotoGP 総合20位)
「日本GPを終えて、次のレースがすぐあるのはすばらしいことです。なぜなら、日本では残念な結果に終わったからです。チームも僕も気持ちを切り替えてオーストラリアGPに挑みたいです。フィリップアイランドは大好きなサーキットです。レースウイークを通して安定した天候となることを願っています。ベストを尽くします」

トーマス・ルティ(MotoGP 総合26位)
「フィリップアイランドはすばらしいサーキットです。これほど壮観なサーキットでレースができることがうれしいです。3連戦ということで、チームとたくさんの時間を過ごすことになります。楽しい時間でもあり、次のレースに向けてクリアなプランを立てることにも役立ちます。フィリップアイランドでは、もっと速いスピードで周回できることを願っています」

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カテゴリー: F1 / MotoGP