MotoGP ホンダ 日本GP
MotoGP 第16戦 日本GPの予選は、最高気温20℃、路面温度31℃の中で行われ、カル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が4番手、タイトル王手のマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、FP4の転倒が影響して6番手だった。

初日2番手のクラッチローは2日目も好調で、フリー走行で総合2番手につけてQ2進出を果たすと、大接戦の中で4番グリッドを獲得した。

この日は、ポールポジション(PP)から6番手のマルケスまで、わずか0.299秒差の厳しい戦い。その中でクラッチローは、惜しくもフロントローは逃したが、今季2勝目と3度目の表彰台獲得に向けて好グリッドを獲得した。

初日4番手スタートのマルケスは、FP3で4番手。決勝に向けてセットアップを進めながら確実にQ2進出を果たした。そして、決勝を想定したロングランに挑んだFP4では、好タイムで連続ラップを刻むが、1分45秒台で5周目に入った8コーナーでフロントから転倒。その転倒でマシンの修復が間に合わず、セカンドマシンで挑むことになったQ2では、異なるセットアップのマシンのために完ぺきなアタックができず、6番手となった。

しかし、決勝に向けてすばらしいラップを刻んでいるだけに、決勝では優勝候補の一角。2年ぶり2度目の日本GP制覇へ期待が膨らむ。決勝で、マルケスが総合2位のアンドレア・ドヴィツィオーゾに先着するか、順位で上回れなくても今大会で2ポイント以上差を詰められなければ、3年連続5度目の最高峰クラスタイトルが決まる。

ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、大接戦の中で11番手につけた。前戦タイGPでは予選7番手からスタートしたが、転倒リタイアとなっただけに、日本GPでの上位進出に期待がかかる。

ホームGPを迎えた中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、フリー走行で総合16番手。そのため総合11番手以下のQ1から予選に挑むことになった。このセッションで中上は2番手タイムをマーク、今季4度目のQ2進出を果たし、12番グリッドを獲得した。中上も前戦タイGPでは転倒再スタートでノーポイントに終わっているだけに、母国GPでの奮起に期待が高まる。

フランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)はQ1で転倒を喫し17番グリッドが確定。チームメートで初ポイント獲得を目指すトーマス・ルティは23番手。ともに追い上げのレースに挑む。

カル・クラッチロー(MotoGP 4番手)
「今日のペースには満足しています。チームはパッケージを改善して戦闘的にするために一生懸命仕事をしてきました。それが結果に反映されました。でも予選のポジションは残念です。最終コーナーでミスをしてしまい、フロントローを獲得するためのアドバンテージを得ることができませんでした。フロントローを獲得していれば、明日のレースではとても役に立ったと思います。レースウイークを通してすばらしいペースがあり、快適です。明日に向けて自信があります。どんなレースができるのかとても楽しみです」

マルク・マルケス(MotoGP 6番手)
「FP4では、とても強く安定していましたが、転倒してしまいました。セカンドマシンはかなり違うセットアップになっていて、あまり好きではありませんでした。でもセットアップを変更する時間がなかったので、少し苦戦すると思いながら予選をスタートしました。でも2列目までのグリッドを獲得するという目標は変わりませんでした。明日に向けていいレースペースはあるので、それはうれしいです。いいスタートを切って、1周目を走り終えたときにどこにいるのか様子を見たいです。それ以降はがんばってうまくレースを戦いたいです。目標は表彰台です。もし可能であれば優勝争いがしたいです」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 11番手)
「今週末は予選をもっとよくしたいと思っていましたが、うまくいきませんでした。残念です。なぜなら、このサーキットではいいスターティングポジションがとても重要だからです。最初の数周はオーバーテイクがいつも難しいですが、リカバーしなければなりません。いいタイヤの選択をして、うまくスタートし、それからはどんな選択があるのか様子をみたいです」

中上貴晶(MotoGP 12番手)
「FP4では2台のマシンのセットアップを詰めていたのですが、いいフォーリングをつかむことができませんでした。でもQ1ではまとめることができてQ2に進めました。このことは素直に喜びたいと思います。大事なのは決勝なので、Q2で出たブレーキの問題を解決して、さらにマシンを詰めて、集中して戦い抜きたいです」

フランコ・モルビデリ(MotoGP 17番手)
「FP4はとても難しくてかなり苦戦しましたが、全体的にはかなりいい日になりました。予選ではハードタイヤを使って、ブレーキングをよくしようとしましたが、エッジグリップが足りず、12コーナーでフロントから転んでしまいました。最後の速いラップをフィニッシュできなくて残念でした。スターティングポジションはそれほど悪くありません。明日のレースでマシンがもっとよくなるようにいくつか調整したいと思います」

トーマス・ルティ(MotoGP 23番手)
「少しラップタイムがよくなりましたが、十分ではありません。23番手となり残念です。もっと大きく前進したいと思っていました。今日の問題の一つは、2つのマシンの感触が違ったことです。なにが起きたのか分析しなければなりません。予選では、コーナー出口でマシンが思うようにコントロールできないように感じました。一歩前進してもっとレースで走りやすいマシンにしなければなりません」

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カテゴリー: F1 / MotoGP