MotoGP | ホンダ 第16戦 日本GP プレビュー
ロードレース世界選手権のMotoGP 第16戦日本GPが、10月19日(金)~21日(日)の3日間、栃木県・ツインリンクもてぎで開催される。
ツインリンクもてぎでは、1999年に初めて日本GPが開催された。2000年から03年までの4年間は、鈴鹿サーキットで日本GP、ツインリンクもてぎではパシフィックGPとして開催されたが、04年からはツインリンクもてぎだけの開催となり、日本GPの舞台として定着した。
日本GPが秋の開催になったのは2010年からで、シーズン終盤のタイトル決定の一戦として、カレンダーに定着した。今年も日本GPは5年連続で3連戦の初戦の舞台となり、オーストラリアGP、マレーシアGPと続く。
過去の日本GPでは、14年の大会でマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、2年連続チャンピオンを決め、Hondaとしては初めてホームグランプリでのタイトル獲得を達成、ファンも関係者も歓喜に沸く大会となった。翌15年は、ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が優勝したが、その時点で、チャンピオン争いに加わっていたマルケスのタイトルの可能性が消滅するという、悔しさも残る結果になった。その雪辱に闘志を燃やすことになった16年は、再び日本GPがタイトル決定の舞台となり、マルケスはシーズン5勝目を挙げて2年ぶりにタイトル獲得を果たした。
そして昨年は、マルケスは総合首位で日本GPを迎え、総合2位のアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)とし烈な優勝争いを繰り広げて2位。続くオーストラリアGP、マレーシアGPの連戦に挑み、最終戦決着となったバレンシアGPでは、見事、2年連続、最高峰クラスで4度目のタイトルを獲得した。
マルケスは、13年には史上最年少記録で最高峰クラス初のポールポジション(PP)、優勝、タイトルを獲得。14年にHondaはシーズン最多PP記録と最多優勝記録を達成した。16年の日本GPのタイトル決定時は、15戦を終えてシーズン最多タイ記録となる8人のウイナー(シーズン終了時には9人)が誕生する激戦となったが、5勝を含む11度の表彰台獲得を果たしてチャンピオン獲得。最終戦決着となった昨シーズンは、6勝12回の表彰台で2年連続4度目の最高峰クラスチャンピオンに輝いた。
今年は15戦を終えて7勝12回の表彰台を獲得。第16戦日本GPをタイトル王手で迎えた。タイトルの可能性を残すのは、総合2位で77ポイント差のドヴィツィオーゾ、総合3位で99ポイント差のバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)。今大会を終えて75ポイント以上の差をつければ、マルケスのタイトルが決まる。これまで日本GPで2度タイトルを決めているマルケスが、日本GP3度目となるチャンピオン決定に挑む。
総合6位のカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が、ツインリンクもてぎで今季3度目の表彰台獲得に闘志を燃やしている。これまでクラッチローは、ツインリンクもてぎでは、あまりいい結果を残せなかったが、ウエットコンディションとなった15年に6位、ドライコンディションで行われた16年は5位と着実に苦手意識を克服している。ウエットコンディションとなった昨年は転倒リタイアに終わったが、今年は優勝争いに加わる意気込みだ。
後半戦に入って着実に調子を上げているペドロサが、今季初の表彰台獲得に挑む。ツインリンクもてぎを得意とするペドロサは、MotoGPクラスでは11年、12年、そして15年と過去3度の優勝を達成している。激しい雨の中で行われた昨年の大会は、タイヤのパフォーマンスをうまく引き出せず、リタイアとなった。今シーズンを最後に引退を表明しているペドロサ。最後となる日本GPで最高のレースを見せる意気込みだ。
シーズン後半に入って着実に調子を上げているフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が、第4戦スペインGPの9位をしのぐベストリザルトに挑む。前戦タイGPは、タイヤのパフォーマンスをうまく引き出せず14位と、フリー走行、予選の走りを再現できなかった。15戦を終えて総合15位。ルーキー勢トップのモルビデリに注目だ。
ホームグランプリを迎える中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、開幕を前に来季の継続参戦が発表された。レースに集中できる環境ができた中上は、地元ファンの前で今季最高のモチベーションで挑む。目標はトップ10フィニッシュと今季ベストリザルト。昨年の大会は、Moto2クラスに出場、PPを獲得し決勝6位と日本のファンの声援に応えた。今年も日本のレースファンの期待に応える意気込みだ。
トーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、得意とするツインリンクもてぎで今季初ポイント獲得に挑む。
マルク・マルケス(MotoGP 総合1位)
「Hondaのホームレースで最初のタイトル決定戦となりました。このレースは僕たちのファクトリーにとって、とても重要なレースになります。もちろんHondaで働く人たち、そして、ホームのファンの前で最高の結果を残したいと思いますが、もてぎはストップアンドゴーサーキットで、力強い加速が勝敗のカギを握ります。もしドゥカティとの戦いになったときには、その部分に一生懸命取り組み、少し改善しなければなりません。もしくは集中力を維持して、落ち着いて、できる限りその状況に対応できるようにがんばらなければなりません。重要なことはどこかの時点で最終的な目標を達成することです」
カル・クラッチロー(MotoGP 総合6位)
「もてぎはカレンダーの中で最も重要なレースの一つです。なぜならHondaとHRCのホームレースだからです。そのため僕たちはいい結果を本当に残したいと思っています。タイではもっといい結果を出したかったです。でも同時にインディペンデントチームライダーズチャンピオンシップでリードできたことはうれしいことでした。もてぎはブリーラムよりも僕のライディングスタイルに合っているので、目標はトップ5です。できれば表彰台に上がりたいです。トップグループでのバトルはとても厳しいと思います。どうなるかは様子を見たいです。日本の観客はいつものように最高だと思います。日曜日にすばらしいショーを見せるためにベストを尽くします。また、タカ(中上)のホームレースでもあります。彼が家族やファンのためにいいレースができることを願っています」
ダニ・ペドロサ(MotoGP 総合11位)
「もてぎは楽しいサーキットで、これまでいい結果をたくさん残してきました。でもたいへんな時期もありました。だから様子を見なければなりませんが、もちろん今年はうまくいくことを願っています。ここ数戦のように、マシンのセットアップで前進し続けられることを願っています。日本のファンはいつも歓迎してくれます。サポートされている気持ちになります。もてぎで走ることを楽しみにしています」
フランコ・モルビデリ(MotoGP 総合15位)
「タイは難しいレースでしたが、今週末のHondaのホームレースではもっと戦闘的になれることを願っています。いい仕事をして、このパッケージの力を最大限発揮できるようにがんばります」
中上貴晶(MotoGP 総合20位)
「タイGPは思っていたような結果は残せませんでしたが、今回は僕のホームグランプリなので、いい結果を残したいです。僕にとっては、とても忙しいグランプリになりますが、RC213Vでもてぎを走るのを楽しみにしています。ベストを尽くして、今年のベストリザルトを出せることを願っています」
トーマス・ルティ(MotoGP 総合25位)
「日本での一番の目標は今シーズン初のポイント獲得です。日本はとても好きな場所で、ツインリンクもてぎではたくさんのいい思い出があります。Hondaにとって大きなレースなので、力強い走りができることを願っています。3連戦の最初のレースで、ポジティブな結果でスタートできることを願っています」
カテゴリー: F1 / MotoGP
ツインリンクもてぎでは、1999年に初めて日本GPが開催された。2000年から03年までの4年間は、鈴鹿サーキットで日本GP、ツインリンクもてぎではパシフィックGPとして開催されたが、04年からはツインリンクもてぎだけの開催となり、日本GPの舞台として定着した。
日本GPが秋の開催になったのは2010年からで、シーズン終盤のタイトル決定の一戦として、カレンダーに定着した。今年も日本GPは5年連続で3連戦の初戦の舞台となり、オーストラリアGP、マレーシアGPと続く。
過去の日本GPでは、14年の大会でマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、2年連続チャンピオンを決め、Hondaとしては初めてホームグランプリでのタイトル獲得を達成、ファンも関係者も歓喜に沸く大会となった。翌15年は、ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が優勝したが、その時点で、チャンピオン争いに加わっていたマルケスのタイトルの可能性が消滅するという、悔しさも残る結果になった。その雪辱に闘志を燃やすことになった16年は、再び日本GPがタイトル決定の舞台となり、マルケスはシーズン5勝目を挙げて2年ぶりにタイトル獲得を果たした。
そして昨年は、マルケスは総合首位で日本GPを迎え、総合2位のアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)とし烈な優勝争いを繰り広げて2位。続くオーストラリアGP、マレーシアGPの連戦に挑み、最終戦決着となったバレンシアGPでは、見事、2年連続、最高峰クラスで4度目のタイトルを獲得した。
マルケスは、13年には史上最年少記録で最高峰クラス初のポールポジション(PP)、優勝、タイトルを獲得。14年にHondaはシーズン最多PP記録と最多優勝記録を達成した。16年の日本GPのタイトル決定時は、15戦を終えてシーズン最多タイ記録となる8人のウイナー(シーズン終了時には9人)が誕生する激戦となったが、5勝を含む11度の表彰台獲得を果たしてチャンピオン獲得。最終戦決着となった昨シーズンは、6勝12回の表彰台で2年連続4度目の最高峰クラスチャンピオンに輝いた。
今年は15戦を終えて7勝12回の表彰台を獲得。第16戦日本GPをタイトル王手で迎えた。タイトルの可能性を残すのは、総合2位で77ポイント差のドヴィツィオーゾ、総合3位で99ポイント差のバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)。今大会を終えて75ポイント以上の差をつければ、マルケスのタイトルが決まる。これまで日本GPで2度タイトルを決めているマルケスが、日本GP3度目となるチャンピオン決定に挑む。
総合6位のカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が、ツインリンクもてぎで今季3度目の表彰台獲得に闘志を燃やしている。これまでクラッチローは、ツインリンクもてぎでは、あまりいい結果を残せなかったが、ウエットコンディションとなった15年に6位、ドライコンディションで行われた16年は5位と着実に苦手意識を克服している。ウエットコンディションとなった昨年は転倒リタイアに終わったが、今年は優勝争いに加わる意気込みだ。
後半戦に入って着実に調子を上げているペドロサが、今季初の表彰台獲得に挑む。ツインリンクもてぎを得意とするペドロサは、MotoGPクラスでは11年、12年、そして15年と過去3度の優勝を達成している。激しい雨の中で行われた昨年の大会は、タイヤのパフォーマンスをうまく引き出せず、リタイアとなった。今シーズンを最後に引退を表明しているペドロサ。最後となる日本GPで最高のレースを見せる意気込みだ。
シーズン後半に入って着実に調子を上げているフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が、第4戦スペインGPの9位をしのぐベストリザルトに挑む。前戦タイGPは、タイヤのパフォーマンスをうまく引き出せず14位と、フリー走行、予選の走りを再現できなかった。15戦を終えて総合15位。ルーキー勢トップのモルビデリに注目だ。
ホームグランプリを迎える中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、開幕を前に来季の継続参戦が発表された。レースに集中できる環境ができた中上は、地元ファンの前で今季最高のモチベーションで挑む。目標はトップ10フィニッシュと今季ベストリザルト。昨年の大会は、Moto2クラスに出場、PPを獲得し決勝6位と日本のファンの声援に応えた。今年も日本のレースファンの期待に応える意気込みだ。
トーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、得意とするツインリンクもてぎで今季初ポイント獲得に挑む。
マルク・マルケス(MotoGP 総合1位)
「Hondaのホームレースで最初のタイトル決定戦となりました。このレースは僕たちのファクトリーにとって、とても重要なレースになります。もちろんHondaで働く人たち、そして、ホームのファンの前で最高の結果を残したいと思いますが、もてぎはストップアンドゴーサーキットで、力強い加速が勝敗のカギを握ります。もしドゥカティとの戦いになったときには、その部分に一生懸命取り組み、少し改善しなければなりません。もしくは集中力を維持して、落ち着いて、できる限りその状況に対応できるようにがんばらなければなりません。重要なことはどこかの時点で最終的な目標を達成することです」
カル・クラッチロー(MotoGP 総合6位)
「もてぎはカレンダーの中で最も重要なレースの一つです。なぜならHondaとHRCのホームレースだからです。そのため僕たちはいい結果を本当に残したいと思っています。タイではもっといい結果を出したかったです。でも同時にインディペンデントチームライダーズチャンピオンシップでリードできたことはうれしいことでした。もてぎはブリーラムよりも僕のライディングスタイルに合っているので、目標はトップ5です。できれば表彰台に上がりたいです。トップグループでのバトルはとても厳しいと思います。どうなるかは様子を見たいです。日本の観客はいつものように最高だと思います。日曜日にすばらしいショーを見せるためにベストを尽くします。また、タカ(中上)のホームレースでもあります。彼が家族やファンのためにいいレースができることを願っています」
ダニ・ペドロサ(MotoGP 総合11位)
「もてぎは楽しいサーキットで、これまでいい結果をたくさん残してきました。でもたいへんな時期もありました。だから様子を見なければなりませんが、もちろん今年はうまくいくことを願っています。ここ数戦のように、マシンのセットアップで前進し続けられることを願っています。日本のファンはいつも歓迎してくれます。サポートされている気持ちになります。もてぎで走ることを楽しみにしています」
フランコ・モルビデリ(MotoGP 総合15位)
「タイは難しいレースでしたが、今週末のHondaのホームレースではもっと戦闘的になれることを願っています。いい仕事をして、このパッケージの力を最大限発揮できるようにがんばります」
中上貴晶(MotoGP 総合20位)
「タイGPは思っていたような結果は残せませんでしたが、今回は僕のホームグランプリなので、いい結果を残したいです。僕にとっては、とても忙しいグランプリになりますが、RC213Vでもてぎを走るのを楽しみにしています。ベストを尽くして、今年のベストリザルトを出せることを願っています」
トーマス・ルティ(MotoGP 総合25位)
「日本での一番の目標は今シーズン初のポイント獲得です。日本はとても好きな場所で、ツインリンクもてぎではたくさんのいい思い出があります。Hondaにとって大きなレースなので、力強い走りができることを願っています。3連戦の最初のレースで、ポジティブな結果でスタートできることを願っています」
カテゴリー: F1 / MotoGP