MotoGP | ホンダ 第13戦 サンマリノGP 予選レポート
MotoGP サンマリノGPの予選は、前日の夜から朝方まで降り続いた雨の影響で路面コンディションが大きく変わり、難しいセッションとなった。その中で今季5度目のポールポジション獲得が期待されたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、2回目のアタックで痛恨の転倒を喫し5番手に終わった。1回目のアタックで1分32秒0167をマークしたマルケスは、2本目のタイヤでベストタイムを狙ったが、今大会ホンダ勢が苦戦している左高速の15コーナーでフロントが切れ込み転倒。ピットに戻り2号車でアタックしたが、転倒した際に目にゴミが入り、そのため走りに集中できず1回目のタイムを更新できず5番手に終わった。
最高気温23℃、雲が多く路面温度も低かった初日は快調にラップを重ねたマルケスは、不安定なコンディションとなった2日目もまずまずの内容でセットアップを進めた。予選も完ぺきではなかったが、ポールポジション争いをするペースがあった。しかし、今大会ホンダ勢が苦戦している15コーナーで痛恨の転倒を喫し、今季5度目のポールポジションを獲得できなかった。しかし、ウォームアップで最後の調整をし、総合首位をキープするだけでなく、リードを広げるために全力で挑む。
フリー走行で3番手につけたカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)がマルケスに続き6番グリッドを獲得した。クラッチローは、路面コンディションの変化に苦戦。 FP4で転倒し、Q2でも転倒を喫し、思うようにタイムを短縮できなかった。しかし、決勝日は気温も路面温度も上がることが予想されるだけに、8月下旬のテストデータを活かし、今季2勝目と2度目の表彰台に挑む。
土曜日午前中のフリー走行がハーフウエットで始まったため、総合12番手のまま予選Q1から挑むことになったダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、Q1でトップタイムをマークしてQ2進出を果たした。しかし、Q2では大接戦の中で11番手グリッドだった。Q1でペドロサに続き2番手タイムをマーク、イタリアGPに続き今季2度目のQ2進出を果たしたフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、2回目のアタックで転倒を喫し12番手グリッドだったが、気合の入った走りに大きな拍手が送られた。
以下、ワイルドカードで出場のステファン・ブラドル(HRC Honda Team)が18番手、中上貴晶(IDEMITSU LCR Honda)は路面コンディションの変化に苦戦して19番手、トーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は23番手、3選手ともに後方からの追い上げに挑む。
マルク・マルケス(MotoGP 5番手)
「予選で2度目のアタックをしているときにフロントから転倒してしまいました。僕にはマージンがあって、もっと前進できると思っていたので、自分自身に怒りを感じました。急いでピットに戻り、マシンに飛び乗ったときに初めて目になにか入っていることに気付きました。それで集中力が無くなってしまいました。いくつかミスをしてしまい、あまり正確な走りができませんでした。そのためアドレナリンがあったにも関わらず完ぺきな周回ができませんでした。リズムはいいです。マシンは快適です。ユーズドタイヤで走ったFP4はよかったので、とにかく明日のレースまで待たなければなりません。転倒はともかく、今日はすべてとてもうまくいきました。2列目からのスタートということは、1周目にかなり注意しなければならないということですが、明日は表彰台を目指して戦いたいと思います」
カル・クラッチロー(MotoGP 6番手)
「少し残念な結果でした。最後のラップで間違ってしまったのかもしれません。残り2秒でフィニッシュラインを通過しました。タイミングは完ぺきでした。あと0.1秒速かったらフロントローを獲得できたのですが、(ホルヘ)ロレンソにもっと近づけると思い、プッシュして転倒しました。これは僕のせいです。フロントタイヤにかなり苦戦しました。ハードオプションは左側に十分なグリップがなく、ミディアムオプションは右側が柔らかすぎました。今日はポジティブなことを持ち帰らなければなりません。それはFP3とFP4で、中古タイヤで速かったことです。ロレンソに今のところアドバンテージがありますが、明日はいいペースで戦えると思います。3列目になりそうだったことを考えれば、セカンドローのポジションには満足しています。タイムが接近しているので明日のレースが楽しみです」
ダニ・ペドロサ(MotoGP 11番手)
「今日はQ1で最速タイムを出すことができました。ラップタイムはかなりよくなりました。でもQ2では前進できず、ほぼ同じようなラップタイムしか出せませんでした。悪くはありませんが、今日はみんな接戦だったので十分ではありませんでした。このサーキットはスターティングポジションが重要なので、少しフラストレーションがたまっています。ブレーキングでは十分な強さがあるのですが、全体的に加速で少し足りないものがあります。もちろんいいスタートを切ることが重要になります。とにかく明日どうなるか、様子を見たいです」
フランコ・モルビデリ(MotoGP 12番手)
「今日の仕事にはとても満足しています。レースに向けていいペースがあります。ホームサーキットが僕を後押ししてくれているのだと思います。今はレースに集中して、2つのオプションの中から正しいタイヤの選択をしたいと思います」
ステファン・ブラドル(MotoGP 18番手)
「今日はマシンのセットアップとマッピングにかなり取り組みましたが、問題を解決するために思った以上に時間がかかりました。午前中の湿ったコンディションでは、いいフィードバックを得るのは簡単ではありませんでした。そのためFP4でもテストを繰り返ししなければなりませんでした。もちろん一番の目標はそれです。いいパフォーマンスにするためには少し時間がかかりましたが、最終的にまずまずのラップタイムを出すことができました。レースペースは悪くありません。18番グリッドからまだいくつかポジションを上げられると思うのでベストを尽くしポイントを獲得したいです」
中上貴晶(MotoGP 19番手)
「夕べから降り続けた雨の影響で路面のコンディションが大きく変わり、難しい一日になりました。特に電子制御の部分でいろいろやったのですが、なかなかいい方向にいきませんでした。エンジンブレーキ、トラクションコントロールなど、うまくバランスが取れませんでした。昨日課題になった車体は元の状態に戻しているので、決勝もこのままでいきます。明日のウォームアップで電子制御を確認したいです。タイヤは前後ミディアム、もしくはフロントがハード、リアがミディアムのどちらかになると思います。8月のテストとはかなり違うコンディションで難しいレースになりそうです」
トーマス・ルティ(MotoGP 23番手)
「トリッキーなコンディションで簡単な日ではありませんでした。FP3で転倒してしまったので、FP4ではマシンのフィーリングをよくするために仕事に取り組まなければなりませんでした。一番の問題はコーナリングです。ウォームアップで解決策を見つけられることを願っています。予選ではもっといいラップタイムを出せるペースがあったと思います」
カテゴリー: F1 / MotoGP
最高気温23℃、雲が多く路面温度も低かった初日は快調にラップを重ねたマルケスは、不安定なコンディションとなった2日目もまずまずの内容でセットアップを進めた。予選も完ぺきではなかったが、ポールポジション争いをするペースがあった。しかし、今大会ホンダ勢が苦戦している15コーナーで痛恨の転倒を喫し、今季5度目のポールポジションを獲得できなかった。しかし、ウォームアップで最後の調整をし、総合首位をキープするだけでなく、リードを広げるために全力で挑む。
フリー走行で3番手につけたカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)がマルケスに続き6番グリッドを獲得した。クラッチローは、路面コンディションの変化に苦戦。 FP4で転倒し、Q2でも転倒を喫し、思うようにタイムを短縮できなかった。しかし、決勝日は気温も路面温度も上がることが予想されるだけに、8月下旬のテストデータを活かし、今季2勝目と2度目の表彰台に挑む。
土曜日午前中のフリー走行がハーフウエットで始まったため、総合12番手のまま予選Q1から挑むことになったダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、Q1でトップタイムをマークしてQ2進出を果たした。しかし、Q2では大接戦の中で11番手グリッドだった。Q1でペドロサに続き2番手タイムをマーク、イタリアGPに続き今季2度目のQ2進出を果たしたフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、2回目のアタックで転倒を喫し12番手グリッドだったが、気合の入った走りに大きな拍手が送られた。
以下、ワイルドカードで出場のステファン・ブラドル(HRC Honda Team)が18番手、中上貴晶(IDEMITSU LCR Honda)は路面コンディションの変化に苦戦して19番手、トーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は23番手、3選手ともに後方からの追い上げに挑む。
マルク・マルケス(MotoGP 5番手)
「予選で2度目のアタックをしているときにフロントから転倒してしまいました。僕にはマージンがあって、もっと前進できると思っていたので、自分自身に怒りを感じました。急いでピットに戻り、マシンに飛び乗ったときに初めて目になにか入っていることに気付きました。それで集中力が無くなってしまいました。いくつかミスをしてしまい、あまり正確な走りができませんでした。そのためアドレナリンがあったにも関わらず完ぺきな周回ができませんでした。リズムはいいです。マシンは快適です。ユーズドタイヤで走ったFP4はよかったので、とにかく明日のレースまで待たなければなりません。転倒はともかく、今日はすべてとてもうまくいきました。2列目からのスタートということは、1周目にかなり注意しなければならないということですが、明日は表彰台を目指して戦いたいと思います」
カル・クラッチロー(MotoGP 6番手)
「少し残念な結果でした。最後のラップで間違ってしまったのかもしれません。残り2秒でフィニッシュラインを通過しました。タイミングは完ぺきでした。あと0.1秒速かったらフロントローを獲得できたのですが、(ホルヘ)ロレンソにもっと近づけると思い、プッシュして転倒しました。これは僕のせいです。フロントタイヤにかなり苦戦しました。ハードオプションは左側に十分なグリップがなく、ミディアムオプションは右側が柔らかすぎました。今日はポジティブなことを持ち帰らなければなりません。それはFP3とFP4で、中古タイヤで速かったことです。ロレンソに今のところアドバンテージがありますが、明日はいいペースで戦えると思います。3列目になりそうだったことを考えれば、セカンドローのポジションには満足しています。タイムが接近しているので明日のレースが楽しみです」
ダニ・ペドロサ(MotoGP 11番手)
「今日はQ1で最速タイムを出すことができました。ラップタイムはかなりよくなりました。でもQ2では前進できず、ほぼ同じようなラップタイムしか出せませんでした。悪くはありませんが、今日はみんな接戦だったので十分ではありませんでした。このサーキットはスターティングポジションが重要なので、少しフラストレーションがたまっています。ブレーキングでは十分な強さがあるのですが、全体的に加速で少し足りないものがあります。もちろんいいスタートを切ることが重要になります。とにかく明日どうなるか、様子を見たいです」
フランコ・モルビデリ(MotoGP 12番手)
「今日の仕事にはとても満足しています。レースに向けていいペースがあります。ホームサーキットが僕を後押ししてくれているのだと思います。今はレースに集中して、2つのオプションの中から正しいタイヤの選択をしたいと思います」
ステファン・ブラドル(MotoGP 18番手)
「今日はマシンのセットアップとマッピングにかなり取り組みましたが、問題を解決するために思った以上に時間がかかりました。午前中の湿ったコンディションでは、いいフィードバックを得るのは簡単ではありませんでした。そのためFP4でもテストを繰り返ししなければなりませんでした。もちろん一番の目標はそれです。いいパフォーマンスにするためには少し時間がかかりましたが、最終的にまずまずのラップタイムを出すことができました。レースペースは悪くありません。18番グリッドからまだいくつかポジションを上げられると思うのでベストを尽くしポイントを獲得したいです」
中上貴晶(MotoGP 19番手)
「夕べから降り続けた雨の影響で路面のコンディションが大きく変わり、難しい一日になりました。特に電子制御の部分でいろいろやったのですが、なかなかいい方向にいきませんでした。エンジンブレーキ、トラクションコントロールなど、うまくバランスが取れませんでした。昨日課題になった車体は元の状態に戻しているので、決勝もこのままでいきます。明日のウォームアップで電子制御を確認したいです。タイヤは前後ミディアム、もしくはフロントがハード、リアがミディアムのどちらかになると思います。8月のテストとはかなり違うコンディションで難しいレースになりそうです」
トーマス・ルティ(MotoGP 23番手)
「トリッキーなコンディションで簡単な日ではありませんでした。FP3で転倒してしまったので、FP4ではマシンのフィーリングをよくするために仕事に取り組まなければなりませんでした。一番の問題はコーナリングです。ウォームアップで解決策を見つけられることを願っています。予選ではもっといいラップタイムを出せるペースがあったと思います」
カテゴリー: F1 / MotoGP