MotoGP ホンダ イギリスGP
MotoGP イギリスGPの予選は、断続的に降る雨の影響で、路面コンディションが安定しない一日となった。午前中のFP1はところどころウエットパッチが残る難しいコンディション。午後のFP4はドライからウエットへ。そして、Q1、Q2は、ともにウエットコンディションとなった。

バンピーな路面に加えてウエットコンディションという難しい状況。FP4の転倒事故と赤旗中断の影響で、25分遅れでスタートしたQ1はウエットから路面が乾いていく微妙なコンディションだった。

路面が乾くのを待って予定より1時間遅れで行われたQ2は、ライン上が乾いているパートと完全に濡れているパートに分かれ、すべての選手がレインタイヤで走行するという今季もっとも複雑な路面状況となった。

そのためアタックするタイミングで目まぐるしくポジションが入れ替わることになり、地元ファンの声援を受けて熱走を見せたカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が4番手、路面コンディションを見極めながらアタックしたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が5番手と、2人のHonda勢が2列目から決勝に挑むことになった。決勝日の天気予報は雨。そのためにも最低でも2列目までに並びたいとコメントしていたクラッチローとマルケスが、ともに目標を達成。決勝では優勝もしくは表彰台を目指す。

フリー走行で総合11番手。FP4でも10番手につけたフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が13番グリッドを獲得。チームメートのトーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、フリー走行で総合22番手だったが、難しいコンディションとなったQ1では今季ベストの5番手。ベストグリッドとなる15番グリッドを獲得し、今季初ポイント獲得に向けて大きく前進した。

初日15番手のダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、2日目のフリー走行でポジションアップをするチャンスを逃し総合16番手。Q1からQ2進出を目指し、快調にラップを刻んだが、タイヤのオーバーヒートでポジションダウン。16番グリッドから決勝に挑む。

初日11番手と好調なスタートを切った中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、午前中のFP3で、微妙な路面コンディションに足下をすくわれて転倒し、総合13番手に後退。ウエットコンディションとなったQ1では、前後ソフトレインを選択したが、タイヤと路面のマッチングが悪く19番グリッドへとさらに後退した。しかし、調子は悪くないだけに決勝では追い上げのレースが期待される。

カル・クラッチロー(MotoGP 4番手)
「フロントロー、もしくはポールポジションを獲得したかったので本当に残念です。でもこのパッケージとマシンでベストを尽くしました。明日のレースは集中しなければなりません。そしてどうなるか様子を見なければなりません。残念ながら天気はあまりよくなさそうです。明日、予想される雨の量では走れないと思います。ライダーたちがリスクを回避させるための判断をするべきです。これが最善の決断だと思います。特に僕のイギリスのファンのためにいいレースになることを願っています」

マルク・マルケス(MotoGP 5番手)
「今日のコンディションは特別でした。フラッグ・トゥ・フラッグとは違い、路面がドライからウエットへ、そしてその逆になったりしました。難しいコンディションだったの、この結果には満足しています。コース上の一部は完全にウエットで、ほかの部分は完全にドライでした。自分のライディングスタイルがアグレッシブだったせいなのか、それとも正しいバランスを見つけることができなかったせいなのか、少し苦戦しました。それでも、とにかく一日を乗りきり、2列目を獲得しました。フロントローとはわずか数メートル差です。これはポジティブなことです。明日もまたトリッキーな日になりそうです。大雨が降る可能性もあるので、路面コンディションを分析して、フロントを維持できるように努力することが重要になります。もし、今日のFP4のようなコンディションになったら、レースはできません。アクアプレイニングはとても危険です。転倒しそうになりました。多くのライダーが次々に転倒しました。この状況をふまえてレースディレクションはどうするべきか考える必要があります。でも彼らには多くの経験があるので、最善の決断をしてくれると思います」

フランコ・モルビデリ(MotoGP 13番手)
「今日はコース上にウエットとドライの部分があり、複雑でした。でも速いラップを刻むために全力をつくすことができました。 Q2進出までもう少しでした。 FP4で突然雨が降り始め、雨の壁が現れ、フロントタイヤのグリップがなくなりました。転倒は免れませんでした」

トーマス・ルティ(MotoGP 15番手)
「今日のコンディションは特別でした。シーズンベストの予選結果を達成できてとてもうれしいです。その前のセッションは突然の雨でディレイし、Q1は半分ドライ、半分ウエットだったので、スムーズなタイヤで走ることができませんでした。そういう状況の中で速く走ることができ、いいタイムを出すことができました」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 16番手)
「Q2へ進むことができませんでした。自分のミスです。チームはすばらしい仕事をしてくれました。路面がドライとウエットのハーフ・アンド・ハーフだった時、タイヤはドライのセクターで温まり、ウエットを走るときはいい温度になっていたので、感触はよかったです。実際、タイヤは温まりすぎていました。そのため最後のアタックは途中でやめました。Q2進出にわずかに届きませんでした。完全に自分のミスです。明日がどうなるかは様子を見たいです。予報は雨なので難しいレースになりそうです。FP4の最後にアクアプレイニングが起きたとき、僕はコース上にはいませんでした。でも何が起きたのかは見ました。マルクは非常に危険だと話していました。明日のコンディションがどうなるか様子を見なければなりません」

中上貴晶(MotoGP 19番手)
「難しいコンディションでした。どういう状況かわからなかったので、安全策で前後ソフトで走り始めたのですが、ソフトでは柔らか過ぎて、思うようにタイムを短縮できませでした。ここはコースが長く、マシンチェンジ、タイヤ交換するためにピットに戻るのはタイムロスが大きく、そのまま走り続けることにしました。昨日のセーフティーコミッションで雨になったときの安全性が課題として出ていましたが、予想以上に難しい路面コンディションでした。今年はウエットで走った時間が多くないので、とにかく、安全性を優先しました。Q1が終わり、振り返ってみれば、アウトラップを終えたときにピットに戻るべきだったかなと思います。そういう意味では完全に判断ミスでした」

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カテゴリー: MotoGP