MotoGP | ホンダ 第11戦 オーストリアGP 予選レポート
MotoGP 第11戦オーストリアGPの予選は、午前中は不安定な天候だったが、午後は青空が広がる絶好のコンディションとなり、マルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、2戦ぶりポールポジション(PP)を獲得した。
初日4番手だったマルク・マルケスは、ウエットコンディションで始まったFP3でトップタイムをマークした。その後、天候が回復し、ドライコンディションになったFP4でも快調にラップを刻んで首位に浮上。
上位12台が出場したQ2では、1回目のアタックからスムーズな走りで、第2戦アメリカズGP、第8戦オランダGP、第9戦ドイツGPに続き、今季4度目のPPを獲得した。
今大会、不安定な天候の中で、ドライでもウエットでもライバルを寄せつけない速さをみせたマルク・マルケス。決勝を占うことになるFP4では1分24秒台で連続周回をこなしライバルを圧倒。今年はPPを獲得した大会は、すべて優勝しているだけに、レッドブル・リンク初制覇と、2戦ぶり今季6勝目の期待が膨らむ。
カル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が、マルケスから0.571秒差の5番手。2列目から決勝に挑む。不安定な天候となった今大会だが、初日7番手につけたクラッチローは、ウエットコンディションとなった2日目のFP3で4番手。ドライコンディションで行われたQ2では5番手と、ウエットでもドライでも順調にセットアップを進めた。今季2勝目と2回目の表彰台獲得に気合を入れるクラッチローの走りに期待だ。
初日6番手スタートのダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、日曜日の決勝レースがドライになることが予想されるため、ウエットコンディションになったFP2とFP3では、リスクを犯さず、セットアップを確認する走行に徹した。ドライコンディションとなったFP4では1分25秒台で連続ラップをこなした。表彰台争いが見える位置までマシンを仕上げたペドロサ。決勝日朝のウォームアップで最後の調整を行い、今季初表彰台に挑む。
ケガからの復帰2戦目となるフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は16番手。ベストタイムもアベレージもよく、ドライコンディションで走行する時間が短かったことを考慮すれば、納得の一日となった。
中上貴晶(IDEMITSU LCR Honda)は不安定な天候の中で、ドライもウエットもセッティングが決まらず苦戦して21番手グリッド。決勝日朝のウォームアップで最後の調整をして決勝に挑む。
トーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は不安定な天候の中で思うようにタイムを上げられず22番手。中上とともに追い上げのレースに挑む。
マルク・マルケス(MotoGP ポールポジション)
「ポールポジションを獲得しましたが、今日は本当にタイトな戦いとなりました。3回アタックする予定でしたが、2度目にコースに出たときに快適だったのでそのまま走り続けました。最後のラップは最終コーナーでミスをしてしまい、少しアクセルを戻さなければならず完ぺきではありませんでした。それでもポールポジションを獲得できました。レースウイークを通してマシンの感触はよく、今日はすべてのセッションで速さがありました。これは最も重要なことです。特にFP4では速かったです。(アンドレア)ドヴィツィオーゾも(ホルヘ)ロレンソもとてもいいペースがあり安定して速さがあるので、とにかくプッシュし続け、引き続き仕事に取り組み、集中力を維持したいです。明日はドライになりそうなので、ウォームアップではレースへ向けて最良のタイヤを選ぶために非常に重要になります。ソフトとミディアムを試しましたが、ハードスペックのレベルを知ることも重要です。もちろん勝ちたいですし、明日はそれが目標になります。それができなければチャンピオンシップへ向けてポイントを獲得したいです」
カル・クラッチロー(MotoGP 5番手)
「2列目を獲得できてうれしいですが、正直、本当にまとまりのない周回でした。プッシュしましたが残念ながら十分ではありませんでした。スピードもあり、速く走れたはずなのですが、あまりクリーンではありませんでした。どれくらいグリッドで前にいけたのかは分かりません。もしかすると完ぺきでも4番手くらいだったかもしれませんが、いずれにしてもベストは尽くしました。 LCR Honda CASTROLはマシンによく取り組んでくれました。この予選結果には満足しています。日曜日のレースに向けていいペースはあると思います。今はセットアップを決めるための最終段階で、これまで使ったセットアップで、前進したり後退したり、根本的にかなり変えたりしています。両方のセッティングで同じラップタイムを出したので、どちらでいくべきか少し迷っていますが、レースでなにができるか考えたいです」
ダニ・ペドロサ(MotoGP 9番手)
「昨日と今日の雨で、路面はあまりグリップがありませんでした。加えて、リアの感触があまりよくなくて、これが今日の課題となりました。これが思ったようにパフォーマンスを発揮できない原因でした。明日は路面コンディションがよくなり、いいスタートを切って最初から速く走れることを願っています」
フランコ・モルビデリ(MotoGP 16番手)
「予選にはかなり満足しています。ドライセッションがFP1とFP4のわずか2セッションしかなかったことを考えればまずまずのタイムを出すことができました。今大会、初めてこのサーキットをMotoGPマシンで走りました。慣れるのに限られた時間しかありませんでした。でもレースが楽しみです。ドライコンディションになることを願っています」
中上貴晶(MotoGP 21番手)
「今日は天候が不安定でしたが、午後になって一気に天気が回復して、FP4と予選はドライで走ることができました。昨日のFP1のデータからFP4ではセッティングを少し変えたのですが、それがあまりよくなくて、予選では元の状態に戻しました。しかし、タイムに変化はありませんでした。ここは燃費に厳しいサーキットだと聞いています。おそらく燃費調整などいろいろ調整しながらの長いレースになると思います。昨日の課題だったセクター2もなかなか攻略できなかったのでウォームアップで最後の調整をしたいです」
トーマス・ルティ(MotoGP 22番手)
「天気がクレイジーな日になりましたが、幸いFP4と予選では太陽が出ました。FP4は中古タイヤで走りました。そして予選では新品タイヤを使って走り、自己ベストを0.6秒上回りました。モチベーションはとても上がりました。でもグリッドはまだかなり後方なので少し残念です。ドライコンディションは、限られた時間だけだったので、まだレースに向けてタイヤの選択が決まっていません。明日の天候を見て考えたいです」
カテゴリー: F1 / MotoGP
初日4番手だったマルク・マルケスは、ウエットコンディションで始まったFP3でトップタイムをマークした。その後、天候が回復し、ドライコンディションになったFP4でも快調にラップを刻んで首位に浮上。
上位12台が出場したQ2では、1回目のアタックからスムーズな走りで、第2戦アメリカズGP、第8戦オランダGP、第9戦ドイツGPに続き、今季4度目のPPを獲得した。
今大会、不安定な天候の中で、ドライでもウエットでもライバルを寄せつけない速さをみせたマルク・マルケス。決勝を占うことになるFP4では1分24秒台で連続周回をこなしライバルを圧倒。今年はPPを獲得した大会は、すべて優勝しているだけに、レッドブル・リンク初制覇と、2戦ぶり今季6勝目の期待が膨らむ。
カル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が、マルケスから0.571秒差の5番手。2列目から決勝に挑む。不安定な天候となった今大会だが、初日7番手につけたクラッチローは、ウエットコンディションとなった2日目のFP3で4番手。ドライコンディションで行われたQ2では5番手と、ウエットでもドライでも順調にセットアップを進めた。今季2勝目と2回目の表彰台獲得に気合を入れるクラッチローの走りに期待だ。
初日6番手スタートのダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、日曜日の決勝レースがドライになることが予想されるため、ウエットコンディションになったFP2とFP3では、リスクを犯さず、セットアップを確認する走行に徹した。ドライコンディションとなったFP4では1分25秒台で連続ラップをこなした。表彰台争いが見える位置までマシンを仕上げたペドロサ。決勝日朝のウォームアップで最後の調整を行い、今季初表彰台に挑む。
ケガからの復帰2戦目となるフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は16番手。ベストタイムもアベレージもよく、ドライコンディションで走行する時間が短かったことを考慮すれば、納得の一日となった。
中上貴晶(IDEMITSU LCR Honda)は不安定な天候の中で、ドライもウエットもセッティングが決まらず苦戦して21番手グリッド。決勝日朝のウォームアップで最後の調整をして決勝に挑む。
トーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は不安定な天候の中で思うようにタイムを上げられず22番手。中上とともに追い上げのレースに挑む。
マルク・マルケス(MotoGP ポールポジション)
「ポールポジションを獲得しましたが、今日は本当にタイトな戦いとなりました。3回アタックする予定でしたが、2度目にコースに出たときに快適だったのでそのまま走り続けました。最後のラップは最終コーナーでミスをしてしまい、少しアクセルを戻さなければならず完ぺきではありませんでした。それでもポールポジションを獲得できました。レースウイークを通してマシンの感触はよく、今日はすべてのセッションで速さがありました。これは最も重要なことです。特にFP4では速かったです。(アンドレア)ドヴィツィオーゾも(ホルヘ)ロレンソもとてもいいペースがあり安定して速さがあるので、とにかくプッシュし続け、引き続き仕事に取り組み、集中力を維持したいです。明日はドライになりそうなので、ウォームアップではレースへ向けて最良のタイヤを選ぶために非常に重要になります。ソフトとミディアムを試しましたが、ハードスペックのレベルを知ることも重要です。もちろん勝ちたいですし、明日はそれが目標になります。それができなければチャンピオンシップへ向けてポイントを獲得したいです」
カル・クラッチロー(MotoGP 5番手)
「2列目を獲得できてうれしいですが、正直、本当にまとまりのない周回でした。プッシュしましたが残念ながら十分ではありませんでした。スピードもあり、速く走れたはずなのですが、あまりクリーンではありませんでした。どれくらいグリッドで前にいけたのかは分かりません。もしかすると完ぺきでも4番手くらいだったかもしれませんが、いずれにしてもベストは尽くしました。 LCR Honda CASTROLはマシンによく取り組んでくれました。この予選結果には満足しています。日曜日のレースに向けていいペースはあると思います。今はセットアップを決めるための最終段階で、これまで使ったセットアップで、前進したり後退したり、根本的にかなり変えたりしています。両方のセッティングで同じラップタイムを出したので、どちらでいくべきか少し迷っていますが、レースでなにができるか考えたいです」
ダニ・ペドロサ(MotoGP 9番手)
「昨日と今日の雨で、路面はあまりグリップがありませんでした。加えて、リアの感触があまりよくなくて、これが今日の課題となりました。これが思ったようにパフォーマンスを発揮できない原因でした。明日は路面コンディションがよくなり、いいスタートを切って最初から速く走れることを願っています」
フランコ・モルビデリ(MotoGP 16番手)
「予選にはかなり満足しています。ドライセッションがFP1とFP4のわずか2セッションしかなかったことを考えればまずまずのタイムを出すことができました。今大会、初めてこのサーキットをMotoGPマシンで走りました。慣れるのに限られた時間しかありませんでした。でもレースが楽しみです。ドライコンディションになることを願っています」
中上貴晶(MotoGP 21番手)
「今日は天候が不安定でしたが、午後になって一気に天気が回復して、FP4と予選はドライで走ることができました。昨日のFP1のデータからFP4ではセッティングを少し変えたのですが、それがあまりよくなくて、予選では元の状態に戻しました。しかし、タイムに変化はありませんでした。ここは燃費に厳しいサーキットだと聞いています。おそらく燃費調整などいろいろ調整しながらの長いレースになると思います。昨日の課題だったセクター2もなかなか攻略できなかったのでウォームアップで最後の調整をしたいです」
トーマス・ルティ(MotoGP 22番手)
「天気がクレイジーな日になりましたが、幸いFP4と予選では太陽が出ました。FP4は中古タイヤで走りました。そして予選では新品タイヤを使って走り、自己ベストを0.6秒上回りました。モチベーションはとても上がりました。でもグリッドはまだかなり後方なので少し残念です。ドライコンディションは、限られた時間だけだったので、まだレースに向けてタイヤの選択が決まっていません。明日の天候を見て考えたいです」
カテゴリー: F1 / MotoGP