MotoGP ホンダ
MotoGP 第2戦アルゼンチンGPの決勝レースは、23台が出場し、完走16台という厳しい戦いになった。

前日の雨は上がり、ドライコンディションで行われたが、終日、雲の多い天候で最高気温は19℃。タイヤの選択が難しいレースとなった。その中で、予選3番手から好スタートを切ったカル・クラッチロー(LCR Honda)が、オープニングラップ2番手から快調にラップを刻み3位でフィニッシュ。今季初表彰台を獲得した。アルゼンチンGPでは、2015年以来、2度目の表彰台獲得。フリー走行、予選の走りを、見事に結果へつなげた。

今季初ポールポジション(PP)から好スタートを切り、3周目までトップを快走したマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、4周目の2コーナーで痛恨の転倒を喫しリタイア。チームメートのダニ・ペドロサも、予選5番手から4番手を走行していた14周目の2コーナーで転倒し、リタイアに終わった。

Repsol Honda Teamの両選手がリタイアするのは、2014年のオーストラリアGP以来、3年ぶり。両選手、そしてRepsol Honda Teamにとっては悔しい結果に終わっただけに、次戦アメリカズGPでは巻き返しに挑む。

予選17番手のジャック・ミラー(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、2戦連続シングルフィニッシュを達成した。オープニングラップでは14番手ながら、レース後半はスコット・レディング(ドゥカティ)、カレル・アブラハム(ドゥカティ)、ロリス・バズ(ドゥカティ)とし烈な8位争いを繰り広げ、9位でチェッカーを受けた。チームメートのティト・ラバトは、ヘクトール・バルベラ(ドゥカティ)、ポル・エスパルガロ(KTM)、ブラッドリー・スミス(KTM)とバトルを繰り広げ、集団トップの12位でチェッカーを受けた。

カル・クラッチロー(MotoGP 3位)
「LCRにとっていい結果を残すことができました。カタールは転倒リタイアに終わっていただけに、正直、3位になれてとてもうれしいです。今日はスタートからレースをうまくコントロールしなければいけませんでした。ダッシュボードに警告灯がついたので、この状況をコントロールできるどうかを見ながらの走行でした。(バレンティーノ)ロッシが私に追い付いてきたのでプッシュしようとしましたが、警告灯が再びついたのでペースを落とし、最後まで走りきろうと決めました。それがベストの選択でした。ロッシが抜いていったあと、彼のマシンは自分のよりグリップしているように見えました。自分のマシンは、まだ完全にセッティングが出ていない状態だったことを考えれば、3位という結果に満足しています。カタールではいいフィーリングでしたし、いい結果を残せると確信していたのでとても残念でした。今日は表彰台に立てたし、チームに感謝しています」

ジャック・ミラー(MotoGP 9位)
「レースウイークを通じて、今日が一番いい走りができました。やっと思っているようなスピードに到達することができました。今日はスタートがよくて、速いグループに入ることができました。序盤、フルタンクのときは、あまりスムーズな走りができず、いくつか小さいミスをしてタイムを落としましたが、9位でチェッカーを受けることができました。今週は、ポジティブなポイントがいくつもありましたし、ポイントも獲得できました。今年の目標は常にトップ10に入ることなのでうれしいです。この勢いをキープして次のテキサスに挑みます」

ティト・ラバト(MotoGP 12位)
「予選が雨になったので、ドライコンディションになった決勝は厳しいレースになりました。しかし、マシンのフィーリングはよくて、強いリズムで走ることができました。12位争いではいいバトルができたし、4人のライダーによるグループの前でフィニッシュすることができて、とても大きな自信になりました。ライディングスタイルを改善したことで、アクセルワークもよくなりました。いい結果を残すことができたので、次のレースが楽しみです」

マルク・マルケス(MotoGP リタイア)
「マシンのフィーリングもライディングもよかったと思います。朝のウォームアップでセットアップを改善しました。とてもいい感触になり、バイクに乗るのがとても楽しくなりました。それだけに今日の転倒は予想できませんでした。小さなミスをしたに違いありません。幸いにもケガはありませんでしたが、すべてがうまくいっていたので、とてもがっかりしました。とにかく、今日のことは忘れ、次のオースティンでのレースのことを考えたいです」

ダニ・ペドロサ(MotoGP リタイア)
「いいスタートが切れました。(ダニロ)ペトルッチと(ヨハン)ザルコとの戦いでタイムをロスしましたが、彼らをパスしてからプッシュしました。マシンのフィーリングはよかったですし、前の集団とのギャップを埋めようとがんばりました。でも、残念なことに2コーナーで転倒してしまいました。このコーナーはバンプが多く、グリップがオンオフになりやすい状況で、ペースを上げていくと限界が分かりづらいコーナーでした。もちろん、転倒したことは残念ですが、フロントグループに追い付いていけたことには満足しています。このモチベーションをキープして、次のオースティンに挑みます」

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カテゴリー: F1 / MotoGP / ホンダF1