ファビオ・ディ・ジャンアントニオ優勝 MotoGPカタルーニャGPは大荒れ決着

当初はジョアン・ミル(ホンダ)が2位、フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ)が4位でフィニッシュしていたが、レース後審議によりミルを含む複数ライダーにペナルティが適用された。
一方、バニャイアはホイールリムのエア漏れが原因と判断され、処分を免れている。
赤旗2度の波乱、アレックス・マルケスとザルコが病院搬送
決勝は24周でスタートしたが、12周目に大クラッシュが発生した。ターン9立ち上がりでペドロ・アコスタのKTMが技術的トラブルに見舞われて急減速し、背後のアレックス・マルケスが追突。マルケスは激しくコース外へ投げ出され、意識はある状態で病院へ搬送された。
この事故ではディ・ジャンアントニオもマルケス車のホイールに接触し、手を負傷していた。
その後の再スタートでも、オープニングコーナーでヨハン・ザルコ、ルカ・マリーニ、フランチェスコ・バニャイアが接触。ザルコは左脚検査のため病院へ搬送され、レースは再び赤旗となった。
ディ・ジャンアントニオが混乱を制圧
2度目の再スタートは12周の短縮レースとして実施された。
アコスタは再びホールショットを決めたが、ファビオ・ディ・ジャンアントニオが徐々にペースを上げ、10周目のターン10で首位を奪取。負傷を抱えながらもトップを守り切り、2023年以来となるMotoGP優勝を飾った。
当初2位でチェッカーを受けたジョアン・ミルは、レース後のタイヤ空気圧違反で16秒ペナルティ。これによりフェルミン・アルデゲルが2位へ昇格し、バニャイアがドゥカティにとって今季初のグランプリ表彰台となる3位を獲得した。
チャンピオンシップ首位のマルコ・ベッツェッキも4位へ繰り上がり、ランキング争いでさらに有利な状況となった。
小椋藍にも接触ペナルティ
終盤には最終コーナーで小椋藍がアコスタに接触。アコスタは転倒リタイアとなり、小椋藍には「クラッシュ誘発」により3秒ペナルティが科された。
この裁定により、小椋藍は4位から8位へ後退。ディオゴ・モレイラやフランコ・モルビデリらが順位を上げる結果となった。
ペナルティ反映後の正式結果
■ 1位 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(VR46ドゥカティ) 20分6秒243
■ 2位 フェルミン・アルデゲル(グレシーニ・ドゥカティ) +1.466秒
■ 3位 フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ) +4.320秒
■ 4位 マルコ・ベッツェッキ(アプリリア) +4.679秒
■ 5位 ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ) +4.876秒
■ 6位 ルカ・マリーニ(ホンダ) +4.971秒
■ 7位 ブラッド・ビンダー(KTM) +5.137秒
■ 8位 小椋藍(トラックハウス・アプリリア) +5.377秒
※ 3秒加算ペナルティ(クラッシュ誘発)
■ 9位 ディオゴ・モレイラ(LCRホンダ/ルーキー) +6.839秒
■ 10位 フランコ・モルビデリ(VR46ドゥカティ) +7.160秒
■ 11位 マーベリック・ビニャーレス(Tech3 KTM) +10.147秒
■ 12位 アウグスト・フェルナンデス(ヤマハ) +16.245秒
■ 13位 ジョアン・ミル(ホンダ) +17.250秒
※ 16秒加算ペナルティ(タイヤ空気圧違反)
■ 14位 アレックス・リンス(ヤマハ) +22.916秒
※ 16秒加算ペナルティ(タイヤ空気圧違反)
■ 15位 ジャック・ミラー(プラマック・ヤマハ) +26.452秒
※ 16秒加算ペナルティ(タイヤ空気圧違反)
■ 16位 トプラク・ラズガットリオグル(プラマック・ヤマハ/ルーキー) +27.808秒
※ 16秒加算ペナルティ(タイヤ空気圧違反)
■ 17位 ラウル・フェルナンデス(トラックハウス・アプリリア) +31.066秒
※ 16秒加算ペナルティ(タイヤ空気圧違反)
■ NC ホルヘ・マルティン(アプリリア) +58.592秒
■ リタイア ペドロ・アコスタ(KTM)
■ リタイア アレックス・マルケス(グレシーニ・ドゥカティ)
■ リタイア エネア・バスティアニーニ(Tech3 KTM)
■ リタイア ヨハン・ザルコ(LCRホンダ)
2度の赤旗、大規模クラッシュ、そしてレース後の大量ペナルティ。2026年カタルーニャGPは、MotoGP近年屈指の混乱に包まれた一戦となった。その中でディ・ジャンアントニオは、負傷と混乱を乗り越え、キャリアに残る勝利を手にした。
カテゴリー: F1 / MotoGP
