MotoGP:マルク・マルケスの復帰戦フランスGPは転倒リタイア
MotoGP:Repsol Honda Teamのマルク・マルケスは、復帰戦となったフランスGPで、表彰台争いに加わり、マルケスの乗る「93号車」がグランプリシーンに復活したことをアピールした。一方のジョアン・ミルは、好スタートを切ったが、小さなミスで大きくポジションを落として、追い上げる途中に転倒を喫し、レースを終えた。

フランスGPの決勝日は、11万6,000人を超える大観衆がサーキットを埋め尽くした。その大観衆が見守る中でマルク・マルケスは“マルケスらしい熱い走り”でトップグループに加わり、MotoGPクラスの主役を務めることになった。

2番グリッドからスタートしたマルケスは、オープニングラップはジャック・ミラー(KTM)と首位争いを繰り広げる。後方にはライバルたちが続き、その後、マルケスは追い上げてきたマルコ・ベツェッキ(ドゥカティ)と接触し、一時4番手に後退した。しかし、すぐにトップ3に返り咲き、レース中盤にはミラーをパスして2番手に浮上。首位を走るベツェッキを追撃した。

レース後半に入ると、追い上げてきたホルヘ・マルティン(ドゥカティ)と激しい2番手争いのバトルになるが、マルケスは見事なスライドコントロールで2番手をキープする。しかし、ラスト2周になった6コーナーの立ち上がりでラインを誤り、7コーナーへの進入で転倒。今季初の表彰台獲得を目前に、惜しくもリタイアに終わった。残念な結果に終わったマルケスだが、復帰戦にして表彰台争いに加わった自身のパフォーマンスに満足していた。

チームメートのジョアン・ミルは、16番グリッドから好スタートを切り、オープニングラップに11番手まで浮上する。そして、ホームGPを迎えて気合の入った走りを見せるヨハン・ザルコ、ファビオ・クアルタラロらとバトルを繰り広げ、トップ10争いに加わった。しかし、3周目にブレーキングでミスを犯し、最後尾まで後退。その後、猛列に追い上げたが、レース中盤の13周目に転倒を喫し、リタイアとなった。ミルは決勝レースに向けてセットアップを変更したことでレースペースを大幅に向上させた。リタイアという残念な結果だったが、ミルはポジティブな気持ちでフランスを後にした。

マルク・マルケス(Repsol Honda Team)
「今日のレースには本当に満足しています。以前のような走りができたし、バイクに乗ることを楽しめました。残念ながら、望んでいた結果ではありませんが、限界までプッシュできました。今大会は本当に忙しく、多くの仕事をこなしました。表彰台に立てれば、これまでがんばってくれたチームにとっても大きなご褒美になったと思います。毎戦、今日のような戦いをするためには、もう少し改善する必要があります。転倒は7コーナーでしたが、6コーナーで大きく振られ、完ぺきなライン取りができなかったためでした。今日はMotoGPのレースができました。集まった大勢のファンにも、すばらしいレースを見てもらえたと思います」

ジョアン・ミル(Repsol Honda Team)
「スタートはとてもよくて、序盤は快適に走ることができました。トップ10を争う大きな集団でバトルしているときは、スリップストリームが効きすぎて、ブレーキングがとてもハードでした。そして、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)にぶつかりそうになり、バイクを立てて回避したのですが、そのためにグループから遅れてしまいました。その後、追い上げながらいろいろなことにトライしましたが、残念ながら転倒してしまいました。残念な結果ですが、1分32秒台前半で走ることができました。これは本当に重要なことです。このポジティブな結果をしっかり分析し、すべてを研究し、次のレースに備えたいです」

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カテゴリー: F1 / MotoGP