MotoGP:ホンダ 2022年 第4戦 アメリカズGP 決勝レポート
MotoGP - 先月のインドネシアGPでクラッシュし、インドネシアGPの決勝とアルゼンチンGPを欠場したマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、復帰戦となった第4戦アメリカズGPですばらしい走りを見せた。期待された優勝、そして表彰台に立つことはできなかったが、その走りは、何事もなければ優勝していただろうという最高の走りだった。
予選9番手から決勝に挑んだマルク・マルケスは、スタートでトラブルが発生し1コーナーでは最後尾にダウン。しかし、そこからマルク・マルケスは猛列に追い上げた。1周目を終えた時点ですでに18番手に浮上。3周目には14番手、7周目には10番手へとポジションを上げる。そして、混戦を抜け出した中盤になると2分3秒台のハイペースで連続ラップを重ねてポジションを上げると、終盤はファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)を抜いて6位でチェッカーを受けた。
マルク・マルケスは1大会で4回転倒したインドネシアGPを、自身のキャリアで最悪のレースだったとコメントしているが、今大会は表彰台にこそ立てなかったが、マルク・マルケスらしいすばらしい追い上げでCOTAに集まったファンを喜ばせた。
マルク・マルケスが2022年型RC213Vでレースをするのは今大会で2回目となる。これまで7回優勝している得意のCOTAを走ったことで、マシンの方向性もクリアになり、リザルト以上に大きな収穫を得るレースになった。
チームメートのポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)は、胃の調子が悪く、レースウイークを通して、体力的に非常に厳しい戦いを強いられた。特にCOTAは、ハイスピードコーナーでの切り返しが多く、ライダーにとって体力的にとても厳しいサーキットとなる。それだけに今大会は、予選12番手から追い上げることができず、13位でチェッカーを受けた。
昨日は体調がかなり回復したとコメントしていたが、決勝レースは、周回が進むにつれて体調が悪化したとのこと。一時はピットに戻ってリタイアすることも考えるほどの状況だったが、力を振りしぼって13位でチェッカーを受けた。次戦ポルトガルGPに向けてエスパルガロは、1週間のインターバルを利用して、しっかり休養を取り、万全の体調で挑む予定。
中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、予選10番手から14位でフィニッシュした。今大会、中上はフロントのフィーリングに苦しみ、その改善に全力を注いた。しかし、フロントがよくなるとリアのトラクションが不足するという状況が続き、ベストなバランスを見つけることができなかった。フラストレーションを抱えるレースとなったが、次戦ポルトガルGPからのヨーロッパラウンドでの巻き返しに挑む。
中上のチームメートのアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)もマシンのセットアップに苦しみ、スタートから6周目に転倒を喫し、リタイアとなった。今大会、マシンのセットアップに苦しんだアレックス・マルケスだが、決勝日朝のウォームアップでは、改善の兆しを感じさせる走りとなり手応えをつかんだ。今大会は、その手応えを完全に検証することはできなかったが、次戦ポルトガルGPでは、課題を解消し、本来のパフォーマンスを発揮する意気込みだ。
マルク・マルケス(Repsol Honda Team)
「今日はスピードがあり、25ポイント獲得できる可能性があったので、残念でした。しかし、後方から追い上げるレースをとても楽しむことができました。スタートでテクニカルな問題がありました。最後尾になってしまいましたが、問題は解決し、マシンはそのあと調子よく走ることができました。たくさんポジションを上げることができました。いくつかミスもありましたが、すばらしいレースができました。いいスピードがあることが分かりました。自信を持って次へ進むことができるのは重要なことです。最後はファビオといいバトルができましたが、レースが終わると僕は完全に終わっていました。追い上げるために1周目から全力を出していたからです。そして最終的に6位でフィニッシュしました。テキサスで再びエキサイティングなレースができました」
ポル・エスバルガロ(Repsol Honda Team)
「僕の人生の中で今大会は、体力的に最も厳しいレースの一つだったかもしれません。残り10周で正直レースをリタイアすることも考えました。とても弱っていると感じたからです。でもポイント圏内にいることが分かり、チームのためにがんばろうと思いました。僕は遅かったですし、素早い切り返しも、ほぼ不可能でした。僕は終わっていました。疲弊していました。これから家へ帰り、回復させて、ヨーロッパのレースへ向けて準備をしたいです。マシンのポテンシャルは今回の走りや順位よりも実際にはとても高いと思います」
中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)
「今日は予選10番手からいいスタートを切りましたが、残念ながらグリップ不足と強風のため、フロントが安定せず苦戦しました。ウイークを通して、マシンのベストバランスを見つけるためにいろいろなことを試してきましたが、残念ながらそれを見つけることができませんでした。全体的にスピードが足りず、ベストを尽くしましたが、厳しい結果に終わりました。次戦ポルトガルGPから始まるヨーロッパラウンドに向けて、序盤の4戦のデータをしっかり分析。原因を追及しなければなりません。序盤4戦の遅れをヨーロッパで取り戻したいです」
アレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)
「今週は厳しいレースになりました。日曜日は完走できず、5周半しか走れませんでしたが、走りに関しては、とてもハッピーでした。それは、ウォームアップで自信を取り戻し、安定した走りができるようになったからです。決勝ではスタートもよく、何人かをオーバーテイクすることができました。リズムはよかったのですが、ミスをしてしまい転んでしまいました。とにかく、今日のこの気持ちをポルティマオにぶつけたいです。もっとマシンと走りを改善し、ポイントを獲得しなければなりません。次戦ポルトガルに向けてのモチベーションは高いです。少なくとも今大会から得られるものはたくさんありました」
カテゴリー: F1 / MotoGP
予選9番手から決勝に挑んだマルク・マルケスは、スタートでトラブルが発生し1コーナーでは最後尾にダウン。しかし、そこからマルク・マルケスは猛列に追い上げた。1周目を終えた時点ですでに18番手に浮上。3周目には14番手、7周目には10番手へとポジションを上げる。そして、混戦を抜け出した中盤になると2分3秒台のハイペースで連続ラップを重ねてポジションを上げると、終盤はファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)を抜いて6位でチェッカーを受けた。
マルク・マルケスは1大会で4回転倒したインドネシアGPを、自身のキャリアで最悪のレースだったとコメントしているが、今大会は表彰台にこそ立てなかったが、マルク・マルケスらしいすばらしい追い上げでCOTAに集まったファンを喜ばせた。
マルク・マルケスが2022年型RC213Vでレースをするのは今大会で2回目となる。これまで7回優勝している得意のCOTAを走ったことで、マシンの方向性もクリアになり、リザルト以上に大きな収穫を得るレースになった。
チームメートのポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)は、胃の調子が悪く、レースウイークを通して、体力的に非常に厳しい戦いを強いられた。特にCOTAは、ハイスピードコーナーでの切り返しが多く、ライダーにとって体力的にとても厳しいサーキットとなる。それだけに今大会は、予選12番手から追い上げることができず、13位でチェッカーを受けた。
昨日は体調がかなり回復したとコメントしていたが、決勝レースは、周回が進むにつれて体調が悪化したとのこと。一時はピットに戻ってリタイアすることも考えるほどの状況だったが、力を振りしぼって13位でチェッカーを受けた。次戦ポルトガルGPに向けてエスパルガロは、1週間のインターバルを利用して、しっかり休養を取り、万全の体調で挑む予定。
中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、予選10番手から14位でフィニッシュした。今大会、中上はフロントのフィーリングに苦しみ、その改善に全力を注いた。しかし、フロントがよくなるとリアのトラクションが不足するという状況が続き、ベストなバランスを見つけることができなかった。フラストレーションを抱えるレースとなったが、次戦ポルトガルGPからのヨーロッパラウンドでの巻き返しに挑む。
中上のチームメートのアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)もマシンのセットアップに苦しみ、スタートから6周目に転倒を喫し、リタイアとなった。今大会、マシンのセットアップに苦しんだアレックス・マルケスだが、決勝日朝のウォームアップでは、改善の兆しを感じさせる走りとなり手応えをつかんだ。今大会は、その手応えを完全に検証することはできなかったが、次戦ポルトガルGPでは、課題を解消し、本来のパフォーマンスを発揮する意気込みだ。
マルク・マルケス(Repsol Honda Team)
「今日はスピードがあり、25ポイント獲得できる可能性があったので、残念でした。しかし、後方から追い上げるレースをとても楽しむことができました。スタートでテクニカルな問題がありました。最後尾になってしまいましたが、問題は解決し、マシンはそのあと調子よく走ることができました。たくさんポジションを上げることができました。いくつかミスもありましたが、すばらしいレースができました。いいスピードがあることが分かりました。自信を持って次へ進むことができるのは重要なことです。最後はファビオといいバトルができましたが、レースが終わると僕は完全に終わっていました。追い上げるために1周目から全力を出していたからです。そして最終的に6位でフィニッシュしました。テキサスで再びエキサイティングなレースができました」
ポル・エスバルガロ(Repsol Honda Team)
「僕の人生の中で今大会は、体力的に最も厳しいレースの一つだったかもしれません。残り10周で正直レースをリタイアすることも考えました。とても弱っていると感じたからです。でもポイント圏内にいることが分かり、チームのためにがんばろうと思いました。僕は遅かったですし、素早い切り返しも、ほぼ不可能でした。僕は終わっていました。疲弊していました。これから家へ帰り、回復させて、ヨーロッパのレースへ向けて準備をしたいです。マシンのポテンシャルは今回の走りや順位よりも実際にはとても高いと思います」
中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)
「今日は予選10番手からいいスタートを切りましたが、残念ながらグリップ不足と強風のため、フロントが安定せず苦戦しました。ウイークを通して、マシンのベストバランスを見つけるためにいろいろなことを試してきましたが、残念ながらそれを見つけることができませんでした。全体的にスピードが足りず、ベストを尽くしましたが、厳しい結果に終わりました。次戦ポルトガルGPから始まるヨーロッパラウンドに向けて、序盤の4戦のデータをしっかり分析。原因を追及しなければなりません。序盤4戦の遅れをヨーロッパで取り戻したいです」
アレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)
「今週は厳しいレースになりました。日曜日は完走できず、5周半しか走れませんでしたが、走りに関しては、とてもハッピーでした。それは、ウォームアップで自信を取り戻し、安定した走りができるようになったからです。決勝ではスタートもよく、何人かをオーバーテイクすることができました。リズムはよかったのですが、ミスをしてしまい転んでしまいました。とにかく、今日のこの気持ちをポルティマオにぶつけたいです。もっとマシンと走りを改善し、ポイントを獲得しなければなりません。次戦ポルトガルに向けてのモチベーションは高いです。少なくとも今大会から得られるものはたくさんありました」
カテゴリー: F1 / MotoGP