MotoGP:スズキ 第6戦 スティリアGP 予選レポート
スティリアGP予選、スズキライダーは共に安定した走りで4番手と7番手を獲得
スティリアGP土曜午前のFP3はジョアン・ミルがセッショントップタイムを記録。ミルはセッションの大半で中古タイヤを装着してコンスタントなペースで走行を続け、前週に続く好調ぶりをアピール。リンスも同様に安定した好ペースでセッションを走行し9番手に。チームスズキエクスターライダーは揃ってストレートQ2行きを決める。セクター3の区間タイムではミル、リンスが1番、2番タイムを記録し、後半セクターでのGSX-RRの高いパフォーマンスを証明した。

午後のFP4ではトップから18台が1秒以内という激しい接近戦となるが、ミル2番手、リンス4番手とどちらも上位でセッションを終え、予選に向けてそれぞれ万全な準備を整える。

上位12台で戦われるQ2ではほとんどのライダーが1分23秒台を記録。セッション残り10分では前週のオーストリアGP予選同様に激しくポジションが入れ替わるが、ミル、リンス共に終盤まで渾身のアタックを続け、それぞれ最後に4番手、7番手に滑り込む。トップからはミル+0.098秒、リンス+0.202秒の僅差で、セッションの激しさが窺われる。

Q2で3番手になったザルコ(ドゥカティ)のピットレーンスタートペナルティーにより、ミル、リンス共にグリッドがそれぞれひとつ繰り上がり、明日の決勝はフロントロー3番手、セカンドロー6番手グリッドから決勝に挑む。

ダビデ・ブリビオ チームマネージャー
「セッション毎のマネージメントもうまく進めることができ、我々チームにとってはポジティブな1日だったと思います。ジョアンはFP3でトップタイムを記録し、FP4、予選もその好調ぶりを崩すことなく上位グリッドを獲得することができました。ザルコのペナルティーによりフロントロースタートとなるので、このチャンスをうまく活かしてくれることに期待しています。アレックスもマシンのフィーリングが良いようですし、ペース的にもかなり安定しています。期せず彼もグリッドが1列前になり、決勝はふたり揃って良いグリッドからのスタートとなるので、自信を持ってチャレンジしたいと思います。」

ジョアン・ミル
「今のところ先週末よりさらに前進できていると思う。予選タイムはトップと大差がないし、このサーキットでは決勝でグリッド2列目より前でスタートすればアドバンテージがあるからね。自分自身もかなり調子が上がっているし、トップグループで戦えるペースは持っていると思うから、今週も決勝が楽しみだよ。」

アレックス・リンス
「タイムが皆僅差だから、ほんのちょっと遅いだけで順位が大きく変わってしまう。自分もトップからわずかコンマ2秒差なのに、終わってみれば7番手だからね。でもザルコのペナルティーでグリッドは1列前からスタートできることになったよ。右肩の痛みはまだあるけど、それでも安定したペースで走れているし、決勝への準備は整っている。他にも調子の良いライダー達がいるから、レースはまた激しい戦いになるだろうけどね。明日朝のウォームアップを走った後にタイヤを決めて、あとはとにかく決勝で全力を尽くすのみさ。」

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / MotoGP