2025年F1 モナコGP 予選:FACTS AND STATS
ランド・ノリスがモナコの市街地コースで歴史に名を刻んだ。F1モナコGP予選で、マクラーレンのノリスが1分09秒954という驚異的なラップを記録し、地元モナコ出身のシャルル・ルクレールを僅差で抑えてポールポジションを獲得。これは同GP史上初となる「70秒切り」の快挙であり、2007年以来となるマクラーレンのモナコポール復活でもあった。

今年のモナコGP予選では、上位陣の僅差の争いや波乱の展開が随所に見られた。タイトル争いの中心人物であるオスカー・ピアストリは3番手に入り、角田裕毅はまさかのQ2敗退。メルセデス勢の不振やルーキーたちの躍進も相まって、決勝に向けて目が離せない状況となっている。以下に、注目すべき予選データと記録を紹介する

■ ノリスは1分09秒954を記録し、モナコGP史上初めて「70秒切り」のラップタイムを達成。

■ これはマクラーレンにとって、2007年のフェルナンド・アロンソ(1分15秒726)以来となるモナコでのポールポジション。

■ モナコGPで15勝を誇るマクラーレンは、当地で最多勝を誇るチーム。

■ ノリスは過去4勝すべてをポールポジションから挙げている(オーストラリア、アブダビ、シンガポール、オランダ)。

■ ルクレールは週末を通して3回のプラクティスすべてで最速だったが、ポールには届かなかった。

■ ルクレールはこれまで母国モナコで3度のポール経験があるが、2番グリッドからのスタートは今回が初。

■ 彼は過去に2番グリッドから1勝しかしておらず(2022年オーストリアGPでフェルスタッペンを3度抜いて優勝)、統計的にもモナコでP2スタートの勝率は低い(直近21戦でP2からの勝利は3回のみ)。

■ オスカー・ピアストリは3番手に入り、今季すべてのレースでトップ4スタートという記録を維持。

モナコGP F1 予選 2025年予選は非常に僅差の戦いとなった

■ FP3でのクラッシュから復活したルイス・ハミルトンは、フェラーリでの最高位となる4番グリッドを獲得。

■ これはモナコでの自己最高位スタート(2019年ポール)以来となる好成績。

■ マックス・フェルスタッペンは、モナコで2年連続してトップ4を逃す結果に。

■ レッドブルの姉妹チームでは、ルーキーのアイザック・ハジャーがキャリアベストの予選6番手を記録。

■ アロンソはイモラに続き2戦連続でQ3進出、今回は7番手。

■ エステバン・オコンが8番手に入り、ハースにとってモナコでのベストグリッド(2019年以来)を達成。

■ リアム・ローソンは今季初のQ3進出、9番手スタート。

■ アレックス・アルボンはQ2で記録した1分10秒732のタイムを再現できていれば、6番手に入ることができた(実際は10番手)。

■ チームメイトのカルロス・サインツは、ここ3戦連続で記録していた6番グリッドから外れた。

■ 角田裕毅は2021年以来となるモナコでのワースト予選、レーシングブルズの2人に敗れる結果に。

モナコGP F1 ジョージ・ラッセルラッセルはQ2でパワーを失い走行続行不可能に

■ ニコ・ヒュルケンベルグは13番手で、今季の予選で中国GPの12番手に次ぐ2番目の好成績。

■ キミ・アントネッリとジョージ・ラッセルがQ2でタイムを記録できなかったため、メルセデスは2022年イモラ以来となるQ3不出場。さらに遡ると、それ以前のQ3不出場は2012年鈴鹿だった。

■ ラッセルは今季ここまで全戦でQ3に進出していたが、今回は14番手スタートに。

■ アントネッリにとっても、オーストラリアGP(17位)以来となる自己ワースト予選。

■ ルーキーのガブリエル・ボルトレトは、Q2進出まであと0.022秒に迫るもQ1敗退。

■ ピエール・ガスリーは18番手に終わったが、10グリッド降格を受けたオリバー・ベアマンの影響で17番手スタートに昇格。これは彼にとってモナコでの自己ワーストグリッド。

■ アストンマーティンのランス・ストロールは、今回もモナコでQ3進出ならず。キャリアを通じて未達。

■ アルピーヌで2戦目となるフランコ・コラピントはQ1最下位となり、自身初めてQ1最遅タイムを記録。

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カテゴリー: F1 / F1モナコGP