バルテリ・ボッタス キャデラックとアルピーヌの両F1チームと交渉を認める

10度のグランプリ優勝経験を持つボッタスは今季、メルセデスのリザーブドライバーとして全戦に帯同しているが、来季に向けたF1復帰が現実味を帯びてきている。
2026年にF1参戦を控えるキャデラックと、最下位に沈むアルピーヌ。バルテリ・ボッタスは現在、両チームと交渉が行われていることを正式に認めた。
10度のグランプリ優勝経験を持つボッタスは今季、メルセデスのリザーブドライバーとして全戦に帯同しているが、来季に向けたF1復帰が現実味を帯びてきている。
F1オーストリアGPでは、メルセデス代表トト・ヴォルフとアルピーヌの首脳フラビオ・ブリアトーレとの間で30分にわたる会談が行われたと報じられた。その議題は、ブリアトーレがマネジメントするルーキー、フランコ・コラピントの後任としてボッタスを起用する可能性だった。
「ええ、その通りだと思う」とボッタスはViaplayの取材に対し、ブリアトーレとの交渉を認めた。
「彼が最初に関心を示したのはトトを通じてだった」
アルピーヌは2025年から高額なメルセデス製パワーユニットのカスタマー供給を受けるため、ボッタスの起用は政治的な連携強化の意味も含まれていると見る向きもある。
しかし、本人は短期契約には慎重な姿勢も見せた。
「どこかで短期間だけ走ることが、自分にとって何か意味があるのかどうか、正直分からない」
「自分の本当の焦点は2026年以降にある。今年よりも来年の話のほうが多くなるだろうと思っている」
ボッタスが中長期的な選択肢として重視しているのが、キャデラックだ。新チームの代表グレアム・ロードンは、F1イギリスGPの週末にボッタスら候補ドライバーと接触したとされる。
「今の状況としては、確かに交渉は行われている」とボッタスは明言した。
「でもまだ話し合いの段階だ。去年学んだが、このスポーツでは紙に名前が載るまでは何も確定じゃない」
「今のところ、あらゆる選択肢を探っている段階だ」
その「選択肢」のひとつとして、2025年後半のアルピーヌ加入も視野に入っている。契約延長の保証はなく、あくまで暫定的な参戦となる可能性もあるが、ボッタスは即時参戦への準備もできていると語った。
「いつでも乗れる準備はできている」
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