2025年F1 モナコGP 初日フリー走行:11番手以下 ドライバーコメント

レッドブルの角田裕毅はトップ10目前の11番手。ソフトタイヤのグリップに苦しみながらも、クルマの改善とともに手応えを感じている様子を見せた。一方でメルセデスのラッセルやウィリアムズのサインツJr.、ザウバーのボルトレトらはセットアップに悩まされ、中団争いが一層激化している。
ベアマンやヒュルケンベルグといった新人・ベテランも一進一退の走行となり、ガスリーやストロールらはトラフィックや接触の影響で下位に沈んだ。最下位となったコラピントもF1モナコ初走行を無事に終え、予選に向けた準備を進めている。土曜は予選一発が結果を左右する、緊迫の1日となりそうだ。
11番手:角田裕毅(レッドブル)
「モナコらしく、今日も練習中はトラフィックに引っかかる場面があったけど、これは全員同じで、あとは運次第だと思ってます。P1はあまり運が良くなかったですが、P2では多くのラップを重ねられました。全体的には悪くなかったです。ソフトタイヤのグリップに関しては、P1と同様あまり改善を感じられず、そこに少し苦戦してます。ミディアムの走行は赤旗もあって一周だけだったので、評価しづらいところもありますが、P1からP2にかけてクルマは確かに良くなりました。あとコンマ数秒、何かを引き出す必要がありますが、ポテンシャルはあると思っているので、自分の中でもう少し積み上げて、予選でしっかりまとめられるよう頑張ります」
12番手:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
「モナコではいつも緊張感があるけど、ここを走るのはやはり最高だ。この狭い市街地にF1カー20台を詰め込むのは毎回の課題だね。各チームとも2.5秒の間隔を空けてプログラムをこなそうとしているけど、角田(裕毅)も言っていたように、本当に“交通パラダイス”だった。今日は特別速かったわけではないが、明日に向けて改善できるポイントは明確だ。タイヤを1周目から適正なウィンドウに入れる方法もいくつか考えている。モナコでは通常、予選が鍵になるけど、今年は2ストップ義務があるから展開が変わるかもしれない。とはいえ、日曜に向けてグリッドの上位につけられるよう、全力を尽くす」
13番手:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
「FP1では自信を持って走れる感じではなかったけど、それでもまずまずのラップは出せた。クルマのセットアップにはまだ作業が必要だったので、FP2に向けていくつか変更を加えたが、正直なところうまくいかなかった。むしろ一歩後退してしまった感じだ。やるべきことはあるけど、自信は持っている。予選に向けてしっかり仕上げていきたい」
14番手:ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)
「F1カーでモナコを走るのは初めてで、まさに“クレイジー”という感じだった。クルマがとても大きくてトラックは狭く、壁との距離も常にギリギリで、アドレナリンが出っぱなしだった。これまでモナコでいろんなカテゴリーを経験してきたけど、F1はまるで別物。すごく楽しんでいる。全体的にはポジティブな一日で、クルマへの自信も高まってきている。まだ全員が限界まで攻めているわけではないけど、自分としては良い方向に進めていると思う。今夜データをしっかり見て、明日の予選に向けてさらに引き出せるものを探っていく」
15番手:オリバー・ベアマン(ハース)
「モナコの街中をレースカーで走れるのは素晴らしいし、チャレンジングでもある。FP1からFP2にかけては良いステップが踏めたし、バランスにも満足している。ミディアムでのショートランも試して、そのパフォーマンスを確認したけど、なかなか良かった。予選が最大の目標になるけど、自分はミディアムでタイムを出していたので、他のドライバーとは少し比較が難しい。今日得られたポジティブな材料を生かして、明日に向けてさらに改善していきたい」

16番手:ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)
「全体としてはトラブルのないまずまずの金曜日だった。FP1からクルマにすぐに慣れることができて、特にモナコのようなストリートサーキットではこの点が重要だ。セットアップもベースとしては悪くなく、あとは細かい部分の調整次第で、順位も大きく変わってくるだろう。フィールド全体が非常に接戦なので、わずかな改善が大きな差を生むことになる」
17番手:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
「モナコに戻ってこられて嬉しい。毎年のハイライトの一つで、ここを走るのは本当に楽しい。FP1ではすぐにリズムに乗れて、8番手という結果も良かった。でも、FP2では他のチームが大きくステップアップしてきて、僕たちはそこに乗り切れなかった印象だ。ラップはクリーンだったけど、単純にペースが足りなかった。今のままだと周囲と比べて一歩遅れているので、今夜はしっかりと分析して、明日の予選で戦える位置まで持っていきたい」
18番手:ランス・ストロール(アストンマーティン)
「FP1は本当に厳しかった。ルクレールとの接触で多くの走行時間を失ってしまったからね。ただ、FP2までにガレージのクルーが素晴らしい仕事をしてくれて、プログラムを再開できた。そこからは少しずつ前進できたと思う。今夜はクルマを改善するためにいろいろと調整して、予選に向けて準備を進めていく必要がある」
19番手:エステバン・オコン(ハース)
「金曜日はいつも限界を試す段階だけど、大きな問題はなかった。ターン16で一度壁に触れたけど、他のドライバーの状況を見れば、それほど大きなことではない。とはいえ、今日はあまり速くなかった。明日に向けてやるべき作業はたくさんあるし、いろいろな部分を見直してペースアップを図る必要がある」
20番手:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
「今日、F1カーで初めてモナコを走ったけど、本当に特別な経験だった。このサーキットは独特の難しさがあるし、強い自信を持ってアタックしないと良いタイムは出せない。一日を通して自信を積み上げることができたし、その点では良い方向に進めていると思う。ロングランでは前向きな収穫もあったけど、FP2はトラフィックと赤旗の影響でかなり難しかった。ペースは少し足りていないので、今夜はチームと一緒にしっかりデータを分析して、予選に向けて改善策を見つけたい」
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