F1モナコGP:ルクレールFP2最速 角田裕毅はフェルスタッペンから0.004秒

母国モナコでの大声援を受けるルクレールは、FP1でのP1に続き、午後のセッションでも最速タイムをマーク。フェラーリのチームメイトであるルイス・ハミルトンも3番手につけ、1週間前のイモラとは一転、好調な立ち上がりとなった。
ハジャーとピアストリのクラッシュで2度の赤旗
開始からわずか8分で最初の赤旗が提示される。アイザック・ハジャーがヌーベル・シケイン進入で内側のバリアに接触し、左リアタイヤがリムから外れる大きなダメージを負った。マシンはシケインの外側で停止し、赤旗中に徐行しながらピットへ戻った。
走行再開後、オスカー・ピアストリがミディアムタイヤで1分12秒548を記録しトップに浮上。しかし直後、サン・デボーテで正面からバリアに衝突し、再び赤旗が出された。ピアストリは自力でバックしてピットに戻り、フロントウイングを交換した。
終盤にかけてタイムが激化 ルクレールが最速更新
赤旗前にはルクレールが1分12秒103で暫定トップに立っていたが、その後フェルナンド・アロンソ(ソフトタイヤ)とハミルトン(ハードタイヤ)が彼を上回った。アロンソは1分11秒890でFP1のベストを更新し、1分11秒台に最初に突入した。
セッション後半、ルクレールはソフトタイヤでアタックし、1分11秒414に更新。残り20分でさらに1分11秒355にタイムを縮め、金曜日全体の最速となった。
クラッシュから立て直したピアストリはルクレールからわずか0.038秒差の2番手に復帰し、ハミルトンは0.1秒差で3番手。ランド・ノリスが4番手に続いた。
リアム・ローソンが5番手に入り、チームメイトのハジャーが6番手。アロンソ、アレックス・アルボン(ウィリアムズ)、キミ・アントネッリ(メルセデス)が続き、フェルスタッペンは10番手に終わった。走行中にはランオフエリアに飛び出す場面もあり、マシンに不満を示し続けた。フェルスタッペンの後方にはわずか0.004秒差で角田裕毅が続き、ジョージ・ラッセル(メルセデス)、カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)も僅差で続いた。
新人勢の奮闘とトラブル
ガブリエル・ボルトレトはスイミングプールでフェルスタッペンの進路を妨害したとして苦言を呈されつつも14番手。ニコ・ヒュルケンベルグ(16番手)とオリバー・ベアマン(15番手)に挟まれる形となった。なお、ベアマンは赤旗中の規定違反の可能性により、セッション後に調査対象となっている。
ピエール・ガスリーがアルピーヌ勢で最上位の17番手。チームメイトのフランコ・コラピントは最下位となった。FP1でルクレールと接触し、1グリッド降格ペナルティを受けたランス・ストロールは18番手、エステバン・オコン(ハース)は19番手だった。
土曜日の予選に向けて、各チームは一夜明けての戦略立案に入ることになる。
2025年F1 モナコGP フリー走行2回目 順位・ラップタイム
1.シャルル・ルクレール(フェラーリ) - 1分11秒3552.オスカー・ピアストリ(マクラーレン) - 1分11秒393
3.ルイス・ハミルトン(フェラーリ) - 1分11秒460
4.ランド・ノリス(マクラーレン) - 1分11秒677
5.リアム・ローソン(レーシングブルズ) - 1分11秒823
6.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ) - 1分11秒842
7.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン) - 1分11秒890
8.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ) - 1分11秒918
9.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス) - 1分12秒002
10.マックス・フェルスタッペン(レッドブル) - 1分12秒068
11.角田裕毅(レッドブル) - 1分12秒072
12.ジョージ・ラッセル(メルセデス) - 1分12秒092
13.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ) - 1分12秒151
14.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー) - 1分12秒234
15.オリバー・ベアマン(ハース) - 1分12秒259
16.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー) - 1分12秒262
17.ピエール・ガスリー(アルピーヌ) - 1分12秒404
18.ランス・ストロール(アストンマーティン) - 1分12秒512
19.エステバン・オコン(ハース) - 1分12秒541
20.フランコ・コラピント(アルピーヌ) - 1分13秒415
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