F1モナコGP、存続危機も強硬姿勢 アルベール2世大公も交渉に介入
F1モナコGPの存続をかけてモナコ自動車クラブはF1との契約更新交渉に強硬なアプローチをとっており、アルベール2世大公自身が交渉に介入していると元F1ドライバーのニコ・ロベルグが明かした。

モナコとF1との契約は、2022年のイベントが終了した時点で失効し、これまでのところ、新たな契約の見通しは立っていない。

先週、F1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリは、2023年のF1カレンダーが24レースで構成されることを発表。F1ラスベガスGPがカレンダーに加わり、昨年初開催されたF1カタールGPがF1との10年間の契約を開始し、F1中国GPも新型コロナウイルスによる不在に続いてようやく復帰すると予想されている。

現在、ベルギー、フランス、モナコの3か国がF1カレンダーのスロットを失う危険にさらされている。

F1モナコGPは、F1 の歴史の中でも特別な位置を占めており、「王冠の宝石」と呼ばれてきた。毎年恒例のイベントの中で最も低い主催料を支払い、トラックサイドの広告からの収入を享受するなど、特別な特権を享受してきた。

だが、バーニー・エクレストンからリバティメディアに権利が移行し、F1はモナコを特別視せず、より良い商業パッケージを求めている。実際、今年のグランプリはこれまでの木曜開催が廃止され、他のグランプリと同様のスケジュールで進行された。

だが、モンテカルロで育ち、F1モナコGPで3回優勝し、今もモンテカルロに住んでいる公国でニコ・ロズベルグによれば、モナコ自動車クラブは多くの譲歩をするつもりはないと語る。

「自動車クラブは強硬路線を取り続けており、プリンス自身が交渉に介入してさえいる」とニコ・ロズベルグはmotorsport-total.comに語った。

「今、F1や自動車クラブなど、人々をまとめる仲介者が必要だ。プリンスは非常に関与しており、私も期待している。モナコはカレンダーに残らなければならない」

ニコ・ロズベルグは、F1の遺産の重要な部分として、モナコの地位は比類のないものであり、F1はその王冠の宝石を失うわけにはいかないと主張するが、その一方で、公国もF1に対してもっと「寛容」になる必要があると語る。

「これはレースの歴史であり、今年最も魅力的なレースなので、存続しなければならない」とニコ・ロずベルグは付け加えた.

「だが、モナコも少し対応しなければならない。サーキットには、時計などのF1世界選手権のスポンサーと競合するスポンサーがいる。もちろん、それは難しいことだ。だから、妥協点を見つけなければならない」

モナコグランプリ

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カテゴリー: F1 / F1モナコGP / ニコ・ロズベルグ