F1モナコGP、2020年の開催を断念…延期ではなく中止を決断
F1モナコGPは、2020年の開催を断念。新型コロナウイルスの世界的な流行を受け、延期ではなく中止を決断した。

F1は3月19日(木)にオランダGP、スペインGPとともに、5月24日のモナコGPを延期することを決定。2021年から導入する予定だった新しいF1レギュレーションも2022年まで延期することを発表した。

だが、F1モナコGPを主催するモナコ自動車クラブ(Automobile Club de Monaco/ACM)は、近隣のフランスとイタリアが封鎖されていることによるF1チームの参戦とアクセスに関する不確実性により、状況は“受け入れられない”ものになったとし、延期ではなく、中止を決断した。

「今年後半にイベントを開催することは不可能だ」とACMは述べた。

「世界的なパンデミックの現在の状況とその未知の感染経路、2020年 FIA F1世界選手権への影響に関する理解の欠如、チームの参加に関する不確実性、世界中の様々な政府によってとられた封鎖措置に関する決定、モナコ公国へのアクセスに対する多国間の制限、関係するすべての企業への圧力、必要な設置を行うことができない献身的なスタッフ、イベントの成功に不可欠な労働力とボランティア(1500人以上)の可用性といった状況は、もはや持続可能ではないことを意味する」とACMは声明で述べた。

「結果として、世界中のこの危機の重大性について慎重に検討した後、非常に悲しいことだが、モナコ自動車クラブの取締役会は、第12回Grand Prix de Monaco Historiquと第78回F1モナコGPをキャンセルする決定を下した」

「今年後半にイベントを開催することは不可能であり、すべてのファン、観客、パートナー、および我々のメンバーに対し、取締役会は、これらの2つのイベントを延期することはできないことを誠に残念に思っている」

F1モナコGPの中止は、モナコ出身のシャルル・ルクレール、そして、メルセデスの6回のF1ワールドチャンピオンのルイスハミルトンなのモナコに住む多くのドライバーにとって打撃となる。

モナコ公国は3月19日(木)に声明を発表し、モナコ大公アルベール2世が新型コロナウイルスに感染していることを公表していた。

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カテゴリー: F1 / F1モナコGP