シュタイナー 「ミック・シューマッハをF1から追い出したかったわけではない」
2020年のF2チャンピオンであるミック・シューマッハは、シュタイナーがチーム代表を務めていた2021年にハースF1チームからグランプリレースにデビューし、新シーズン前夜にニキータ・マゼピンが解雇された後、復帰したケビン・マグヌッセンとともに2022年も留任された。
シューマッハはマグヌッセンに勝つことができず、ポイントを獲得したのはわずか2回で、何度も大クラッシュを起こし、数百万ポンドの損害を出した。2023年にはニコ・ヒュルケンベルグが彼に代わってドライバーを務めることになった。
その後、この若いシューマッハはメルセデスのリザーブドライバーに加わった。彼はこのチームで、またピレリのタイヤテストでマクラーレンでもドライバーを務め、アルピーヌのWECプログラムにも参加している。
F1への復帰に熱心だが、レッドブル・エコシステム以外で2025年のグリッドに残っているシートは、ヒュルケンベルグの隣のザウバーF1チームの1つだけだ。
現職のバルテリ・ボッタスが留任するとみられるため、シューマッハは早くても2026年まではグリッドに立たず、最低3シーズンはF1から離れることになる。
シューマッハが困難な課題に直面していることを認める一方で、シュタイナーはシューマッハをF1から追い出したかったとの見方にも反応した。
「ポジションを見つけるのは難しいだろうが、彼は何かを証明したがっているので、それは良いことだと思う」とシュタイナーは復帰の可能性について尋ねられたとき、RacingNews365に独占的に語った。
「もし彼にチャンスが与えられるなら、私はとても嬉しい。なぜなら、私は彼をF1から引き離したいと言われたが、それは事実ではないからだ」
「私は人に反対しているわけではないので、そのような野心はなかったが、彼が3年間も欠場している今、それは難しいことだ」
「彼には5シーズンや10シーズンの経験はない。2シーズンは平凡な成績だったから、彼をチームに迎え入れるのは難しい」
ハースの2021年のミス
ハースの財政上の懸念により、2021年にはマグヌッセンとロマン・グロージャンの両名が解雇され、代わりにシューマッハとマゼピンのルーキーペアが起用されることになった。
しかし、シュタイナーは、ラインナップが不釣り合いであったことを認めている。
2021年のルーキーシーズンでシューマッハやマゼピンが経験豊富なドライバーを側に置いたほうが良かったのではないかという質問に対し、シュタイナーは「選択の余地はなかったし、乞食は選ぶことはできない」と答えた。
「私はやるべきことをやらなければならなかったが、ニキータやミックにとっては、隣に経験豊富なドライバーがいた方が、より良い成長ができたはずだ。なぜなら、そこには参考になるものがあるからだ」
「そしてチームにとっても、選手たちにどこを改善すべきかどう伝えればよいか分からなかったが、彼がどれほど優れているかが分かっている選手から一連のデータを得ることはできたはずだ」
カテゴリー： F1 / ミック・シューマッハ / ハースF1チーム
