F1メキシコGP フリー走行2回目:フェルスタッペン首位 角田裕毅も初日7番手
レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンが、F1メキシコシティGPのフリー走行2回目(FP2)でトップタイムを記録した。フェラーリのシャルル・ルクレール、メルセデスのキミ・アントネッリがそれに続いた。

金曜のフリー走行1回目では9人のルーキードライバーが走行し、セッションを制したのはルクレールだった。2回目のセッションでは、FP1を欠場していたドライバーたちが再びコクピットに戻り、現地時間16時に気温も高く乾いたコンディションのもとでスタートした。

セッション序盤、グリーンシグナルが点灯して数分以内に全20台がピットレーンを離れた。多くのマシンがミディアムタイヤを装着していたが、アントネッリは早々にトラブルを報告。メルセデスのW16に問題が発生し、「ゆっくり戻れ」との指示が出された。イタリア人ルーキーは一度は走行を続けられたものの、再び同様の症状が発生し、ピットへ戻ることを余儀なくされた。

一方、FP1を欠場していたチームメイトのジョージ・ラッセルは序盤にコースオフを喫した。ルクレールはセッションの最初の四半期でペースを上げ、1分18秒353をマークして首位に立った。この時点でマクラーレンのランド・ノリスとフェラーリのルイス・ハミルトンがそれぞれ2番手、3番手につけていた。

ガレージで作業が行われた後、アントネッリは再びコースへ戻り、プログラムを再開。ウィリアムズのアレクサンダー・アルボンは16コーナー出口でウォールに軽く接触した。この頃、他のドライバーたちもソフトタイヤへ履き替え、アタックラップに移行していた。

この時点ではルクレールが依然として首位をキープしているように見えたが、フェルスタッペンがそのタイムを0.153秒上回る1分17秒392を叩き出し、セッションの中間地点でトップに浮上した。

ハミルトンは前半のセクターでフェルスタッペンとほぼ同じタイムを刻んでいたが、終盤でわずかにタイムを落とした。マクラーレン勢はノリスが4番手、オスカー・ピアストリが8番手と、ラッセル、角田裕毅、フェルナンド・アロンソ、カルロス・サインツの後塵を拝した。

その後もセッションが進むにつれ、アントネッリはチームメイトと異なるプログラムで3番手に浮上。ノリスが4番手、ハミルトンが5番手に続いた。

フェルスタッペンはソフトタイヤでのアタック後に満足した様子でピットに戻り、ミディアムタイヤへ交換してロングランシミュレーションに入った。一方、角田裕毅は「縁石を大きく踏んだ」と報告し、フロアの状態を確認するようチームに要請した。

ルクレールもフェルスタッペン同様にC4ミディアムへ変更したが、多くのドライバーはC5ソフトでロングランを継続。ピアストリは依然としてソフトを履き続け、タイムシート上では12番手にとどまった。最近数戦で苦戦が続いている彼にとって、巻き返しを図る週末となる。

フェルスタッペンはミディアムでスライドを喫し、「まるで氷の上を走っているみたいにグリップがない」と無線で報告。ラッセルも同様にリアのグリップ不足を訴えた。終盤、フェルスタッペンは再びソフトタイヤに戻したが、トラフィックに悩まされるドライバーも多く、アントネッリはレーシングブルズのリアム・ローソンに引っかかってロックアップを喫し、不満を口にした。

セッション終盤は多くのマシンが入り乱れる混雑の中でチェッカーフラッグを迎えたが、フェルスタッペンが依然トップを維持。1分17秒392のタイムでルクレールとアントネッリを抑え、2回目のセッションを制した。4番手にノリス、5番手にハミルトン、6番手にラッセル、7番手に角田裕毅、8番手にアロンソ、9番手にサインツ、10番手にストロールが続いた。

ローソンは11番手、ピアストリは12番手に終わり、ハースのエステバン・オコンが13番手。レーシングブルズのアイザック・ハジャーが14番手、キック・ザウバー勢のガブリエル・ボルトレト(15番手)とニコ・ヒュルケンベルグ(16番手)がこれに続いた。ハースのオリバー・ベアマンが17番手、アルピーヌ勢のフランコ・コラピントとピエール・ガスリーがアルボンを挟んで後方に並んだ。

ドライバーとチームはこの後パドックでデータ解析を進め、翌日の走行に備える。FP3は現地時間11時30分、予選は15時に開始される予定だ。

メキシコシティGP(メキシコグランプリ)

F1 アメリカGP フリー走行2回目 結果・ラップタイム

1.マックス・フェルスタッペン(レッドブル) - 1分17秒392
2.シャルル・ルクレール(フェラーリ) - 1分17秒545
3.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス) - 1分17秒566
4.ランド・ノリス(マクラーレン) - 1分17秒643
5.ルイス・ハミルトン(フェラーリ) - 1分17秒692
6.ジョージ・ラッセル(メルセデス) - 1分17秒829
7.角田裕毅(レッドブル) - 1分17秒883
8.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン) - 1分17秒938
9.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ) - 1分17秒939
10.ランス・ストロール(アストンマーティン) - 1分17秒954
11.リアム・ローソン(レーシングブルズ) - 1分18秒218
12.オスカー・ピアストリ(マクラーレン) - 1分18秒232
13.エステバン・オコン(ハース) - 1分18秒266
14.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ) - 1分18秒281
15.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー) - 1分18秒323
16.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー) - 1分18秒348
17.オリバー・ベアマン(ハース) - 1分18秒442
18.フランコ・コラピント(アルピーヌ) - 1分18秒721
19.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ) - 1分18秒855
20.ピエール・ガスリー(アルピーヌ) - 1分19秒194

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カテゴリー: F1 / F1メキシコGP / F1レース結果