メルセデスF1 チーム結成初期は「納期遅れ」と「混乱した消火活動状態」
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メルセデスがF1に復帰した2010年にブラックリーチームに加わったチーフ・オペレーティング・オフィサーのロブ・トーマスは、チームの舞台裏での初期の仕組みについての魅力的で正直な洞察を共有した。
トーマスは、彼が最初に到着したとき、メルセデスの基準は非常に異なっており、チームは現在と比較すると運営効率がそれほど高くなかったと認めた。
「(ロブがチームに加わったとき)詳細な計画はあったが、あまり尊重されなかった」とトーマスは説明した。「社内の日付の多くは任意であり、我々はそれらの期限を守るために最善を尽くしたが、一般的にはそうではなかった」
「事態はどんどん遅くなっていき、最終的に行き着いたのは、パーツを集めようとして人々が混乱した消火活動をしているような状態になった」
「パフォーマンスでも信頼性でも必要な結果は得られなかった。その結果、最初のレースは最適とは言えない状態で臨むことになり、望むような学習が得られず、人々は燃え尽きてしまう」
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トーマスは、エンジニアリング部門とオペレーション部門の強力なリーダーシップが問題解決に貢献し、メルセデスはその後13年間で8度のコンストラクターズ世界タイトルを獲得するまでになったと語る。
「チーム内の振る舞いや価値観の明確化については、何年も前から懸命に取り組んできた」とトーマスは語り、ファクトリーで働く全員にとって冬の期間は「本当に激しい時間」だったと語った。
「本当にこの時期は、すべての人が集まる時期であり、みんなが(ファクトリーに)いて、各部門がそれぞれのエキスパートである」
「でも、クルマを送り出すためには、各部門が密接に協力し合うことが必要なんだ。すべては敬意を持って行われるが、非常に速い」
「各部門には信頼関係がある。決して指図するようなことはない。誰かが問題を抱えていれば、それを解決し、助けが必要であれば、尋ねてくる」
メルセデスはW15を刷新することで、2011年以来となる未勝利シーズンを終えてレッドブルに挑戦できることを期待している。
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