メルセデスF1 「アップグレードは正しい方向性だが大きな一歩ではない」
メルセデスF1は、2023年F1サウジアラビアGP初日のフリー走行で、ジョージ・ラッセルが5番手、ルイス・ハミルトンが11番手だった。

トト・ヴォルフが記者会見でメルセデスのシャシー設計の方向性について強い口調で語った一方で、コース上では第1セッションで両ドライバーがトップ10に入り、マシンの状態は良好に見えた。だが、ラッセルは「多くの変更が欲しい」と語り、ハミルトンはコックピットでイライラした様子で11番手フィニッシュにとどまった。

ルイス・ハミルトン(FP1:1分30秒787/6番手、FP2:1分30秒599/11番手)
"今日は両セッションとも苦戦したけど、走行プログラムをこなし、できる限り多くのことを学ぼうとした。今夜も細部を詰めていき、もっと運転しやすいようにクルマのバランスを改善することに集中するつもりだ。運転するのが難しいクルマだけど、ファクトリーではみんなが一生懸命働いてくれているのがわかる。一朝一夕には解決できないし、時間もかかるだろうから、忍耐強く、このサーキットで全力を尽くすしかない」

ルイス・ハミルトン メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ F1 サウジアラビアGP

ジョージ・ラッセル - FP1:1分30秒771、5番手、FP2:1分30秒070/5番手)
「今夜はたくさんのデータを収集した。現状のパッケージを最大限に活用し、セットアップでスイートスポットを見つけることを目指していく。みんなが頑張ってくれているので、そうしたいのは山々だけど、一晩で1秒を見つけることはできないだろう。レッドブルは明らかに前に出ているが、僕たちは自分たちのクルマについて多くのことを学んでいる。この学びは、短期的にも中期的にも僕たちの助けになるはずだ」

ジョージ・ラッセル メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ F1 サウジアラビアGP

アンドリュー・ショブリン(トラックサイド エンジニアリング ディレクター)
「バーレーンの後、我々は現実的な期待を持ってここに来た。英国のチームは、我々をより良い場所に発展させるために懸命に取り組んでいるが、我々の焦点は、現在持っているものの可能性を最大化することだった。予定されていたいくつかのアップグレードは問題なく機能しているようだが、正しい方向には向かっているものの、大きな一歩とは言えない。セッション自体はスムーズに進んだ。第1セッションではフロントエンドに苦戦し、第2セッションでは修正しすぎたかもしれない。それでも、明日のセットアップを決めるための情報はたくさんある。ラップをまとめたときのペースはそれほど悪くないように見えたが、クルマは運転するのに十分なほど簡単ではなかった。それが現状だ。明日の予選に向けて改善を目指す」

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