メルセデスF1、レッドブルからの度重なる横槍に「堪忍袋の緒が切れた」
メルセデスF1のチーム代表トト・ヴォルフは、F1オーストラリアGPでのレッドブルからの度重なる抗議活動は我慢できる許容量を超えるものだったし、「グローブは外された(本気で戦う)」と徹底抗戦を警告した。

レッドブルF1は、金曜日にメルセデスF1のDAS(デュアル・アクシス・ステアリング)の合法性に抗議したが、申し出は却下された。

続いて、日曜日にはルイス・ハミルトンの予選Q3でのイエローフラッグ無視について新たな証拠映像を提出して抗議。この申し出は成功し、ハミルトンには3グリッド降格ペナルティが科せられることになった。

さらに決勝では、アレクサンダー・アルボンに接触したルイス・ハミルトンの走りを激しく批判。「5秒ペナルティは甘い」として、FIAにペナルティシステムの再考を求めている。

これらの度重なる横やりにトト・ヴォルフの我慢は限界に達したようだ。

「金曜の抗議は実際にはフェアプレーだったと思う」とトト・ヴォルフは語った。

「日曜日に抗議しなかったことを私はそう認識している。明確にしたい場合は日曜日に抗議することはできるからね。十分にフェアな行為だった」

「日曜日の朝には土曜日の決定が覆されることになった・・・新しい証拠がある場合、ルールはそれを許可されているし、冷静に受け止めてなければならない」

「それらすべてを組み合わせれば、レースでのペナルティは厳しすぎると思う。だが、グロープは外された」

“グローブは外された”というイディオムはボクシングに由来する。グローブをつけずに素手で殴りいくという意味だ。

トト・ヴォルフは、レースでアレクサンダー・アルボンと接触したルイス・ハミルトンに5秒ペナルティが科せられたことに不満を抱いている。

「スチュワードは必ずしも正しい判断を下すのが難しい立場にある」とトト・ヴォルフは語る。

「ルイスにとっても、チームにとっても悪い日だったと思う。もちろん、彼は午前中に、レッドブルは別のカメラアングルを掘り起こしたことでグリッドペナルティを科せられた。だが、それについては我々は甘んじて受け入れる必要がある」

「レースでは、5秒のタイムペナルティは私の見解から言わせてもらうと厳しすぎる。何度か映像を見た。ルイスはコーナーで完全にステアリングをロックしており、アルボンはコーナーを曲がり切れるだけに40%くらいのスペースがあった。アルボンがルイスを押し出し、ルイスが手を引かなければならなかった1周目とは異なる。私の意見では、ぺナルティは正当だとは思わない」

「だが、私はスチュワードの仕事の複雑さを理解している。時にそういった裁定を出されることもあるし、その逆もある」

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カテゴリー: F1 / メルセデスF1 / レッドブル・レーシング / ホンダF1