マクラーレン MCL33 : 主要諸元&スペック
マクラーレンの2018年F1マシン『MCL33』およびルノーの2018年型F1パワーユニット『R.E.18』の主要諸元とスペックが発表された。
マクラーレンは23日(金)、2018年のF1世界選手権を戦うマシン『MCL33』を披露。チームの伝統カラーであるパパイヤオレンジのカラーリングを復活され、上位へ返り咲くという決意を示した。
マクラーレンは、昨シーズン限りでホンダとのパートナーシップを解消し、今シーズンからルノーのカスタマーパワーユニット『R.E.18』を搭載する。
2018年のF1レギュレーションは昨年から大幅な変更はないが、コックピットッ保護デバイス『Halo』、そして、シャークフィン、モンキーシート、Tウイングの廃止により、ルックス的には昨年から大きく変わることになる。Haloの追加により、マシンの最低重量は733kgにアップしている。
マクラーレン MCL33は、昨年マシンのコンセプトをキープした進化版。カラーリングと相まってシンプルに見えるが、ノーズステーのスリットやバージボード周りの空力パーツのデザイン、サイドポッド上部のフェアリングなどにはマクラーレンらしさが現れている。
サイドポッドの形状は昨年フェラーリが先駆けたコンパクトな設計を導入。リアもかなりタイトに絞り込まれるなど、ホンダとはレイアウトが異なるルノーのF1パワーユニットに合わせたパッケージングの苦労が垣間見える。
マクラーレンは来季の導入にむけた燃料&オイルのパートナーとしてペトロブラスと契約。今季はBPカストロールの製品を使用するが、諸元表から記載は消えている。
23日(金)にはフィルミングデーを利用して早速MCL33のシェイクダウンを実施。現状ではHaloのフェアリングやTウイングに代わる“ギアボックスウイング”などは搭載されていないが、マクラーレンは開幕戦までに大幅な空力アップデートを導入することを予告している。
マクラーレン MCL33 画像関連:画像 マクラーレン、2018年F1マシン『MCL33』を発表
マクラーレンは23日(金)、2018年のF1世界選手権を戦うマシン『MCL33』を披露。チームの伝統カラーであるパパイヤオレンジのカラーリングを復活され、上位へ返り咲くという決意を示した。
マクラーレンは、昨シーズン限りでホンダとのパートナーシップを解消し、今シーズンからルノーのカスタマーパワーユニット『R.E.18』を搭載する。
2018年のF1レギュレーションは昨年から大幅な変更はないが、コックピットッ保護デバイス『Halo』、そして、シャークフィン、モンキーシート、Tウイングの廃止により、ルックス的には昨年から大きく変わることになる。Haloの追加により、マシンの最低重量は733kgにアップしている。
マクラーレン MCL33は、昨年マシンのコンセプトをキープした進化版。カラーリングと相まってシンプルに見えるが、ノーズステーのスリットやバージボード周りの空力パーツのデザイン、サイドポッド上部のフェアリングなどにはマクラーレンらしさが現れている。
サイドポッドの形状は昨年フェラーリが先駆けたコンパクトな設計を導入。リアもかなりタイトに絞り込まれるなど、ホンダとはレイアウトが異なるルノーのF1パワーユニットに合わせたパッケージングの苦労が垣間見える。
マクラーレンは来季の導入にむけた燃料&オイルのパートナーとしてペトロブラスと契約。今季はBPカストロールの製品を使用するが、諸元表から記載は消えている。
23日(金)にはフィルミングデーを利用して早速MCL33のシェイクダウンを実施。現状ではHaloのフェアリングやTウイングに代わる“ギアボックスウイング”などは搭載されていないが、マクラーレンは開幕戦までに大幅な空力アップデートを導入することを予告している。
マクラーレン MCL33 主要諸元
形式 | マクラーレン MCL33 |
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モノコック | ドライバーコントロールと燃料電池を組み込んだカーボンファイバーコンポジット製 |
安全構造 | コクピット・サバイバル・セル(対衝撃構造)、貫通防止パネル、フロント・インパクト構造、規定されたサイド・インパクト構造、一体型リア・インパクト構造、フロント&リヤロール構造、Halo二次ロール構造 |
ボディーワーク | カーボンファイバー・コンポジット製。エンジンカバー、サイドポッド、フロア、ノーズ、フロントウイング、リアウイング、ドライバー操作によるドラッグ抵抗低減システム(DRS) |
フロントサスペンション | カーボンファイバー製ウィッシュボーン。プッシュロッド方式トーションバー、ダンパーシステム |
リアサスペンション | カーボンファイバー製ウィッシュボーン。プルロッド方式トーションバー、ダンパーシステム |
重量 | 733kg(ドライバー重量を含む、燃料は含まず) 重量配分は45.4%:46.4% |
電子機器 | マクラーレン・アプライド・テクノロジーズ製。シャシー制御とパワーユニット制御、データ収集機器、データ解析およびテレメトリー・システムを含む |
計器類 | マクラーレン・アプライド・テクノロジーズ製ダッシュボード |
ブレーキシステム | Akebono製ブレーキキャリパー、マスターシリンダー Akebono製“ブレーキ・バイ・ワイヤ”ブレーキコントロールシステム カーボン製ディスク、パッド |
ステアリング | ラック・アンド・ピニオン型パワーステアリング |
タイヤ | ピレリ製P Zero |
ホイール | エンケイ製 |
無線機器 | ケンウッド製 |
塗装 | シッケンズ製品によるアクゾノーベル・カー・リフィニッシュ・システム |
冷却性ステム | カルソニックサンセイ製冷却水、オイル |
高度生産 | ストラタシス 3Dプリンティング & アディティブマニュファクチャリング |
パワーユニット
型式 | ルノー・スポール R.E.18 |
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最小重量 | 145kg |
パワーユニットコンポーネント | 内燃エンジン MGU-K MGU-H エネルギー貯蔵装置 ターボチャージャー コントロールユニット |
エンジン
燃料搭載量 | 1.6L |
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気筒数 | 6気筒 |
バンク角 | 90度 |
バルブ数 | 24 |
最大回転数 | 15,000 rpm |
最大燃料流量 | 100kg/時(10,500rpm) |
燃料搭載量 | 105kg |
燃料噴射方式 | 直噴(1シリンダーあたり1噴射器、最大500bar) |
過給機 | 同軸単段コンプレッサー、タービン |
エネルギー回生システム
機構 | モーター・ジェネレーター・ユニットによるハイブリッド・エネルギー回生。MGU-Kはクランクシャフトに、MGU-Hはターボチャージャーに接続 |
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エネルギー貯蔵装置 | リチウムイオンバッテリー(20~25kg) 1周あたり最大4MJを貯蔵 |
MGU-K
最大回転数 | 50,000 rpm |
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最大出力 | 120 kW |
最大回生量 | 1周あたり2MJ |
最大放出量 | 1周あたり4MJ |
MGU-H
最大回転数 | 125,000 rpm |
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最大出力 | 無制限 |
最大回生量 | 無制限 |
最大放出量 | 無制限 |
トランスミッション
ギアボックス | カーボンファイバーコンポジット製ケース、縦置き |
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ギア数 | 前進8速、後退1速 |
ギヤ操作 | 電動油圧式シームレスシフト |
デフ | 遊星歯車構造の多板リミテッド・スリップ・クラッチ式ディファレンシャル |
クラッチ | 電動油圧式カーボン製多板クラッチ |