マクラーレンF1 メルセデスPUを分析「ICEは非常に優秀」

バーレーンでの初日から、レッドブルのPUは各ストレートでのエネルギー展開、いわゆるデプロイメントにおいて非常に興味深い数値を示し、他チームより明確に高い最高速を記録した。
その差は2日目には大きく縮小し、半分以下にまで減少したものの、依然として印象的なパフォーマンスを見せている。
特に注目を集めたのは、エネルギーの使い方の一貫性だ。どれだけ回収できるかだけでなく、どこでどのように使うかが重要となる。レッドブルは直線での回転数設定も比較的アグレッシブに見え、2日目にはライバル勢も接近したが、ピーク値には届かなかった。
マクラーレンのテクニカルディレクター(エンジニアリング担当)であるニール・ホールデイは、レッドブルの進歩を評価しつつも、メルセデスHPPへの信頼を強調した。
「デプロイメントのレベルを見る限り、レッドブルは本当に素晴らしい仕事をしたと思う。ゼロからスタートして今のポジションにいるのは信じられないことだ。我々に供給されているPUを用意するために、メルセデスHPPが懸命に取り組んできたことも知っているし、今季競争力を持つために必要なデプロイメントを我々が手にできると疑っていない」
ホールデイは、最初の1日半のデータを見る限り、レッドブルがストレート終盤で一定のマージンを持っているように見えると認めた。ただし、その差はトト・ヴォルフが示唆したほど大きくはないという。
「現時点では彼らとどう改善できるかを理解するために取り組んでいる。レッドブルに近づくために活用できる機会はある。小さなギャップはあるように見えるが、我々のPUは他の領域で有利だと思う。最終的にはバランスするはずだ」

また、マクラーレンは内燃エンジンそのものの性能について、メルセデスが非常に優れたユニットを仕上げたと評価している。
「メルセデスは本当に、本当に非常に優れたICEを作り上げたと思う。これは過去数年からの進化でもある。現時点ではパワー、空力抵抗、デプロイメントを切り分けて判断するのは非常に難しいが、我々が見ている限りでは素晴らしい仕事をしている。ただ、全体像を解釈するのはまだ難しい」
さらにホールデイは、マクラーレンの2026年型マシンについて、シミュレーターよりも実走行でのパフォーマンスが良好だったと明かした。
「最大の驚きは、実際の走行結果やマシンの挙動がシミュレーターで見ていたものと完全には一致しなかったことだ。実車の方がシミュレーターより良いパフォーマンスを示した。これは我々にとってポジティブなことだ。もちろん、その情報を使ってシミュレーターをより現実に近づけるための改良も進めている」
エネルギー運用で印象的なレッドブルに対し、メルセデスPUはICE性能や他の領域での優位性を武器に対抗する構図だ。2026年F1の勢力図は、デプロイメント戦略と内燃エンジン性能の総合力によって大きく左右されることになりそうだ。
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