F1スペインGPからフロントウイング新規制 マクラーレンは切り抜ける?

現在のルールの下でも、実際には目に見えるほど柔軟性を持ちながら規定テストを通過しているマクラーレンが、この新たな厳格化によって大きな影響を受けることはないと主張している。
しかし、フェラーリF1チーム代表のフレデリック・バスールは、バルセロナGPが「2025年シーズンの転換点」になる可能性があると見ている。
マックス・フェルスタッペンの父で共同マネージャーのヨス・フェルスタッペンも同意する。
「ファンにとってもF1にとっても、これは理想的な展開だ」とヨスはオランダ紙『De Telegraaf』に語った。「シーズンを通じて誰かが20戦勝つような単調な展開ではなく、エキサイティングなシーズンになる方が望ましい。でも、それ以上に重要なのは、イコールコンディションであることだ」
「一部のチームはあまりにも長い間、可変フロントウイングの恩恵を受けてきた。それはフェアじゃないと思う」と続けた。

しかし、ドイツ『Auto Motor und Sport』誌の記者ミハエル・シュミットは、マクラーレンのライバルやファンに対して、「今回の規制強化は勢力図に大きな影響を与えないかもしれない」と警告している。
「走行中にウイングがたわむこと自体が禁止されたわけではない」とシュミットは指摘。「今回の変更点は、テストをクリアする条件が約30%厳しくなったということだけだ。だから、科学的に高度な手法を駆使してそのテストを通過できれば、ウイングは今と同じように動かすことができる」
「マクラーレンなら、それができるような気がする」とも述べた。
ただし、フェラーリにとっては新しい、より剛性の高いウイングが有利に働く可能性もあるという。「バスールによれば、彼らは昨年、この分野で最も保守的なチームであり、現在の仕様のウイングに最後まで手を出さなかったチームだった」とシュミットは説明する。
「それでも、マクラーレンへの影響はほとんどないと思う。彼らは自分たちが何をしているかを正確に理解している。リアウイングの規制が強化されたときでさえ、結局何も変わらなかったのだから」と締めくくった。
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