マクラーレンF1代表 表彰台獲得で「失望」は驚異的な成長の「証」
マクラーレンF1のチーム代表を務めるアンドレア・ステラは、カナダGPで2位に終わったことに対する「失望」は、チームが過去1年間でどれだけ成長したかの「証」であると認めた。

ランド・ノリスはジル・ヴィルヌーヴ・サーキットでレースをリードしたが、マックス・フェルスタッペンよりも2周遅くピットインしてタイヤを交換したため、トップの座を失った。ノリスはウィリアムズのローガン・サージェントが関与したクラッシュによりセーフティカーの後ろで時間をロスした。

マクラーレンのドライバーは終盤で2位を失うところだった。メルセデスのジョージ・ラッセルは、あと1周あれば、2位を獲得するオーバーテイクを決めた可能性があった。

それでも、マクラーレンはウェットコンディションでもドライコンディションでも速さを発揮し、今シーズンはどのレースでも表彰台を狙えるチームであることを証明した。2023年の開幕戦では最下位だったマクラーレンだが、そこから長い道のりを歩んできた。

ノリスが表彰台に上ったにもかかわらず、落ち込んでいると指摘されたステラは「ええ、その通りです」と語った。

「そして、勝利の可能性があったことに少し失望しているのは、チームが長い道のりを歩んできたことの証しであり、今では常に表彰台を狙えるチーム、時には優勝を狙えるチームになったということだ」

「同時に、私はポジティブな面にも目を向けている。ポジティブな面はたくさんある。確かに、トラックコンディションの変化などがあっても、チームは常に競争力を維持してきた。これは決して当然のことではない」

「過去にそうであったからといって、評価されるわけではない。毎レースウィークエンドで努力して手に入れなければならない

マクラーレン F1

マシンの改善が必要だ
表彰台常連であるということは進歩を物語っているが、マクラーレンは純粋に「完全なパフォーマンス」だけで勝てるレベルには達していない。

ステラはこれを認識しており、マクラーレンがセーフティカーのような他の要因ではなく、ペースに基づいて勝利できる位置にいるためには、MCL38のさらなる改善が必要だと分かっている。

「理想を言えば、マシンをもう少し速くし、コース上でのコンディションやトラックの特性に左右されない状態で勝利を追い求めることができる状態にすべきだ」とステラは付け加えた。

「ドライコンディションでは、メルセデスの方が速かったと言わざるを得ない」

「だから、我々はまだ、純粋なパフォーマンスで勝利を手にできる状況にはない」

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム