マクラーレンF1、Bスペック版MCL60の次なる進化に取り組む
マクラーレンF1チームは、オーストリアGPで事実上Bスペックのマシンをデビューさせたばかりにもかかわらず、すでにMCL60の次なる進化に取り組んでいる。

オーストリアGPとイギリスGPで、マクラーレンはシーズンを一変させる一連の新パーツを投入。開幕当初は下位に低迷し、ポイント圏内を争うのが精一杯だったマクラーレンだが、最近のレースでは表彰台争いに加わっている。

ランド・ノリスはレッドブルリンクとシルバーストーンで2位に入り、オスカー・ピアストリはベルギーGPの週末にスパ・フランコルシャンで行われたF1スプリントで2位に入った。

異なる特性を持つサーキットでこれら3つのパフォーマンスを見せたことは、チームにとってポジティブなことだ。

しかし、最も重要なのは、マシンが速くなっただけでなく、その理由をチームが理解していることであり、それが開発をさらに推し進める励みになっている。

「我々はシャットダウン後に向けてこれらのコンセプトの進化に取り組んでいる」とマクラーレンのチーム代表のアンドレア・ステラは認めた。

「このパッケージの進化に取り組んでいるのは間違いない。ある意味でボディワークとフロアの新たなラウンドに入る」

「まだサインオフするまでに数日の作業がある」

「成功すれば、シャットダウン直後に開催されるイベントのいずれかに持ち込むつもりだ」

F1は現在、今月末のオランダGPまでの2週間を強制的にシャットダウンしている。その1週間後に行われるイタリアGPがヨーロッパでの今年最後のイベントとなる。

これから予定されているアップグレードの内容はすでに到着しているものほど大きくはないが、それでも重要なものだ。

「我々が取り組んでいるのは単純なミリメートル単位のものではなく、ちょっとしたコンセプトの進化だ」とステラは説明する。

「したがって、すべての空力的進化と同じように、ある程度の不確実性が存在する」

「実際、証拠はトラックサイドでこの種のことをテストしたときにのみ得られる。「たとえ風洞実験やCFDで良好な相関関係が得られたとしても、常にギリギリの知識しかないからだ」

「これはどのチームも同じだと思うし、トラックサイドでテストして初めて『イエス』と言える」

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム