マクラーレンF1、MCL60でもアイルトン・セナのロゴ掲載を継続
マクラーレンは、2023年F1マシン『MCL60』でもアイルトン・セナのロゴを継続して掲載する。

その歴史をよく見てみると、マクラーレンはF1の堕ちた巨人である。F1史上2番目に成功したコンストラクターであり、アイルトン・セナ、アラン・プロスト、ミカ・ハッキネン、ニキ・ラウダ、ルイス・ハミルトンといったレジェンドがドライブしてきたチームである。

マクラーレンは1966年のデビュー以来、183勝、12回のドライバーズチャンピオン、8回のコンストラクターズタイトルを獲得してきた。しかし、最近ではタイトル争いの対象から中盤のマシンに降格している。

ただし、ウォーキングに本拠を置くチームは、再び上位に移行するために活動している。そして、MCL60がその役割を果たし、再び勝利の日々を取り戻す手助けをしてくれることを願っている。

マクラーレンの2023年F1マシン『MCL60』は、チーム創設から60年という節目を迎え、最も期待されるコンテンダーだ。そして、このスポーツの最も象徴的な伝説の一人のエンブレムが付けられることになる。

アイルトン・セナの遺産はMCL60で受け継がれる
2月13日にMCL60が発表されたとき、一部のファンはマシンのヘイローに「S」のロゴを発見した。そして、それは、確かに3度の世界チャンピオンに輝いた故アイルトン・セナのロゴだった。

2022年のF1モナコGPから、マクラーレンは亡きF1ワールドチャンピオンのエンブレムをつけている。CEOのザク・ブラウンは、ブラジル人レーサーが6勝の記録を持つ同じサーキットで、そのレガシーを祝うという決断を語った。

「アイルトン・セナは、マクラーレンの伝説であり、今後もそうあり続ける。マクラーレンで3度のワールドチャンピオンを獲得した彼のパフォーマンスは、偉大なF1ドライバーの一人として彼の地位を確固たるものにした」とザク・ブラウンは語った。

MCL60にもドライバーのロゴが入っている。アイルトン・セナは、マクラーレンでのレース中に3回のチャンピオンシップすべてを獲得した。彼は1994年のイモラでのサンマリノGP中に悲劇的な事故で亡くなった。

ブラウンは、「我々はマクラーレンとして、レースをする場所で彼の名前を掲げることで、このスポーツへの彼の貢献を認識することが正しいと思っている」と付け加えた。

以前はウィリアムズがセナの「S」をマシンにつけていたが、昨年からその習慣を止めた。当時のチーム代表は、チームが過去から新しい時代へと移行することを望んでいると述べ、この行動を正当化した。

MCL60はブルース・マクラーレンへのオマージュ
アイルトン・セナとは別に、MCL60はマクラーレンにとって重要なマイルストーンでもある。1963年にニュージーランド人のブルース・マクラーレンによってマクラーレンが誕生してから60年目の節目となるクルマとなる。

ブルース・マクラーレンは、元レーサーであり、エンジニアであり、マクラーレンの創業者でもある。ブルースは、インディ500、ル・マン24時間レース、セブリング12時間レースで優勝し、F1グランプリでも4勝を挙げるなど、偉大なレーシングキャリアを持つ。

彼の下で、マクラーレンは、1966年のモナコGPでF1デビューを果たした。これにより、マクラーレンはフェラーリに次いで2番目に古いF1チームとして継続して運営されている。

MCL60は当初、マクラーレンの車名命名パターンにならい、MCL37と命名される予定だった。しかし、60周年の記念とブルースへのオマージュを込めて、この名前に変更された。

昨年はランキング5位だったマクラーレンは、新チーム代表のアンドレア・ステラのもと、さらなるランクアップを目指す。また、マクラーレンはランド・ノリスとルーキーのオスカー・ピアストリのコンビで、フレッシュなドライバーラインアップを揃える。

マクラーレン MCL60

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム