F1:ジェームス・キー、“新たなエイドリアン・ニューウェイ”の呼び声
F1界におけるエイドリアン・ニューウェイの時代は終わり、これからはジェームス・キーの時代が到来する。そう考えているのは、元F1ドライバーでかつてケータハムF1のチーム代表を務めたクリスチャン・アルバースだ。

“空力の鬼才”の異名をもつエイドリアン・ニューウェイは、ウィリアムズ、マクラーレン、レッドブルで数々のタイトル獲得マシンを設計。ブロウンディフューザーや“ハイレーキ”コンセプトなど、他チームがコピーするトレンドを生み出してきた。

しかし、近年では、一時期F1の第一線を離れ、アストンマーティンとのヴァルキリーのプロジェクトやアメリカズカップ、息子のハリソン・ニューウェイのレース活動に帯同するなどもあり、メルセデスのF1パワーユニットが席巻するF1でレッドブルに勝てるマシンをもたらすことができていない。

F1界ではエイドリアン・ニューウェイ以降、チームとともに称賛されるようなデザイナーはほとんど現れていないが、クリスチャン・アルバースは、現マクラーレンのテクニカルディレクターを務めるジェームス・キーにその可能性を見い出している。ミナルディ、ミッドランド、スパイカーで3年間F1を戦ったアルバースは、実際にF1キャリアの間にジェームス・キーと仕事をしている。

「エイドリアン・ニューウェイはほぼ終わった」とクリスチャン・アルバースは Formule 1 に語った。

「レッドブルは将来に向けて構築していかなければならない。私はキーを新たなニューウェイとして見ている」

「キーは少しのガイダンスが必要な種類の人だが、結局のところ、マシンがどれほど優れているかが重要だ。そして、彼は才能があると思う。本当に天才だ」

「彼はテクニカルディレクターとしての彼の役割において間違いなく成長し続けることができる」

ジェームス・キーは、以前トロ・ロッソとザウバーでも働いており、トロロッソ時代には“ダブルフロア”コンセプトを世に送り出した。2019年からはマクラーレンに移籍し、競争力の挽回に一役買っている。

そして、クリスチャン・アルバースは、現在のマクラーレンは彼によって良い場所だと考えている。


「彼がフェラーリのようなトップチームからいいオファーが届かない限り、彼はそこにとどまると思う」とクリスチャン・アルバースは語った。

「しかし、彼がトップチームでどのような仕事をするかに非常に興味があります。彼がより多くの予算と人を手にしたら何ができるだろうか? 凄いことができると思う」

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム