F1 マクラーレン
元F1ドライバーのデビッド・クルサードは、マクラーレンのスポティングディレクターの役割を事実上の更迭されたエリック・ブーリエは、チームの不振の“スケープゴート”にされたと同情している。

2018年に厳しいスタートを切ったマクラーレンは、チーム内の不協和音も噂されていた。そして母国レースとなったF1イギリスGPの直前にマネジメント体制の再編の一環としてエリック・ブーリエのレーシングディレクター辞任が発表された。

今年、ホンダからルノーにF1パワーユニットを変更したマクラーレンは大きな前進を果たせると考えていたが、確かにシーズン前の高い期待に応えることはできていなかった。

しかし、マクラーレン在籍時の9年間で12勝を挙げ、2001年にはチャピオンシップを2位で終えているデビッド・クルサードは、エリック・ブーリエがマクラーレンの最近の低迷の責任を不当に負わされたと考えている。

「エリックに関しては幾分思うところがある。彼はクルマを設計していたわけではないし、クルマを造っていたわけでも、クルマを運転していたわけではない。だが、彼は身を引いた。誰かがスケープゴートにならなければならなかったからだ」とデビッド・クルサードは Crash.net にコメント。

「私のキャリアで大きな役割を果たしたマクラーレンとウィリアムズという2つの偉大なチームが困難を抱えているのを目にするのは非常に残念なことだ」

マクラーレンは現在のスランプから抜け出すことはできると感じているかと質問されたデビッド・クルサードは「完全にそう思っている。マクラーレンは戻ってくる」とコメント。

「マクラーレンの今後のパフォーマンスを明るく感じているのは、大きな企業グループと彼らの投資家の勢いを考えてのことだ。おそらく無限の資金ではないかもしれないが、人々が結果を出すために必要な構造を整えるために何としてでも財源を引き出せることが彼らにとっては非常に重要だ。最近、結果を出せていないの明らかだ」

ウィリアムズに関しては、マクラーレンと同じような財政手段を自由に使うことができず、不調を抜け出すためにそのような積極的なアプローチを取ることはできないと考えている。

「ウィリアムズは小さな企業であり、異なる方法でビジネスを運営する必要がある。したがって、彼らのビジネスモデルはそのように積極的にリスクを冒すことができるだろうか?」とデビッド・クルサードは続ける。

「レーストラックで彼らの家を立て直した人々のストーリも過去にはあったかもしれないが、今でも人々を勇気づけているだろうか? 私にはわからない。時代は変わっている。だが、モーターレーシングはまだ戦略やエンジニアリング的な基盤だけではなく、エネルギー、情熱、コミットメントで繁栄していると私は思っている」

フェルナンド・アロンソは、マクラーレンとのF1での将来を評価しつつ、モナコGP、ルマン24時間レース、インディ500という世界3大レースでの“トリプルクラウン”という非公式な記録を達成することを目標にしている。

デビッド・クルサードは、フェルナンド・アロンソが2019年もマクラーレンに残留する可能性は“50/50”だと考えている。フェルナンド・アロンソは、トヨタとともにル・マン24時間レースを制したことで、トリプルクラウンの第2ステージを完了している。

「彼がF1に残ることを願ってはいるが、彼には達成したことがあり、キャリアのこの段階では50/50だと思う」とデビッド・クルサードはコメント。

「マクラーレンは来年彼に勝てるクルマを与えられるだろうか? 可能性はあるが、その可能性は低い」

「マクラーレンにとっての焦点は、デザイン、レーストラックとの相関関係、クルマの製造と運営なはずだ、その全てが揃っていれば、理想論としては勝てる状況になるために最高のドライバーを抱える必要はない」

「だが、素晴らしいプロダクトを持っていれば、最高のドライバーを欲しくなるものだし、過去に経験したような素晴らしい成功の瞬間を語りたがりがちだ。彼らには財政が必要であり、構造が必要だ。彼らがその全てを揃えることができれば、彼らは成功するだろう」

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