F1 マクラーレン インディカー フェルナンド・アロンソ F1
マクラーレンは、2019年からのインディカー参戦を真剣に検討しているのは、フェルナンド・アロンソをチームにつなぎ留めておきたいからではないと主張する。

昨年、フェルナンド・アロンソとともにインディ500にスポット参戦したマクラーレンは、2019年からインディカーにフル参戦することを検討していることを明らかにしている。

今月初めにはマクラーレンの上層部がデトロイトで開催されたインディカーの現場を訪れており、インディ500をともに戦ったアンドレッティ・オートスポーツと提携の可能性について交渉を行ったとされている。また、F1カナダGPには逆にアンドレッティ・オートスポーツの関係者がマクラーレのゲストとして訪問している。

フェルナンド・アロンソは来季以降の去就をまだ明らかにしておらず、F1を引退してインディカーに転向するとの噂が囁かれている。

自身のキャリアで世界3大レースでの“3冠”を目標に掲げるフェルナンド・アロンソは、先週末に開催されたル・マン24時間レースにトヨタから参戦して優勝。F1モナコGPに次ぐ2冠目を達成し、残りはインディ500優勝のみとなった。

これまで世界3大レースのすべてを制覇したドライバーは、1960年台から1970年台にかけて3冠王に輝いたグラハム・ヒルだけとなっている。

フェルナンド・アロンソのF1契約は今年末で満了するが、マクラーレンとは複数年契約があると主張しており、マクラーレンのインディカー参戦が実現すれば、チームのインディカープログラムに加わるとみられている。

しかし、マクラーレンを率いるザク・ブラウンは、インディカー参戦は、フェルナンド・アロンソの計画に関係なく決断を下すと強調する。

「我々がインディカーに参戦するかどうかは、フェルナンドがやりたいかどうかとは関係ない。彼の決断次第では彼と一緒に取り組んでいく可能性はある。だが、彼なしでやっていく可能性も十分にある。ドライバーがどうしたいかに合わせてレースをする場所を決めることはない」とザク・ブラウンはコメント。

「彼が別のチームと戦うことになったとしても、それが我々を抑制させることはない。我々がフェルナンドと話しているのはかなり長期に渡るものだ。彼もそれを考えていると思う。フェルナンドの第一選択肢はマクラーレンファミリーにとどまることだと思っている」

マクラーレンがインディカーに参戦する場合、既存チームとの提携によって1台での参戦になると見られている。それでも、ザク・ブラウンは、マクラーレンにとって少なくとも2つの選択肢があるとし、インディカーがF1プログラムに影響することはないと強く主張した。

「参戦するかどうか、どのような体制で参戦するか関しての最終的な判断は我々の次第だ。いくつか異なるシナリオを考えているし、まもなく決断を下せるのではないかと思っている」

「“F1を整えるべきではないか”と言う人もいる。だが、我々は巨大な企業であり、F1のリソースを使うわけではないし、ひとつのものが他に影響することはない。我々にとって、インディカー参戦は良いタイミングだ。もしくは世界耐久選手権に参戦するいいタイミングかもしれない。F1とは全く関係のない話だ」

「批判があることはわかっているし、それは公正な疑念だとも思う。ただ、我々は他のプログラムに影響しない別のプログラムを動かせるだけの十分に大きな組織だ」

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / インディカー