マクラーレン・ホンダ F1 オーストリアGP
マクラーレン・ホンダは、F1オーストリアGPの予選で、フェルナンド・アロンソが12番手、ストフェル・バンドーンが13番手だった。

トップ10圏内のポジションまでのタイム差は、フェルナンド・アロンソが僅差の0.052秒、ストフェル・バンドーンもわずか0.191秒だった。フェルナンド・アロンソのパワーユニットは、昨夜MGU-Hに問題があることが発覚したため、今朝、旧式のスペック2に戻された。一方、ストフェル・バンドーンは明日も引き続きスペック3のPUを使用する。

フェルナンド・アロンソ (12番手)

「ポジティブな土曜日だった。今日は最大限のパフォーマンスを引き出せたと感じている。自分たちのラップ、結果、および今週末の全体的なパフォーマンスには満足している。予期せぬエンジン交換があり、今日、旧スペックに戻すことになった。それにもかかわらず、12番グリッドを獲得し、予選を通して競争力があるように感じられたことは、ポジティブに捉えている。チームは状況を改善するために、とても精力的に仕事をしてくれている。レースごとに空力アップデートを持ち込み、可能な限り新スペックのエンジンを投入している。僕たちが前進していることは確かだ。信頼性に関してはまだ改善が必要だ。今後2週間以内にさらなる兆しがみえるよう願っている。明日は12番手からスタートするが、好スタートをきるか、いい戦略があれば、ポイント獲得の可能性がある。また、明日は雨の予報も出ている。もし予報が正しければ、僕たちにとってはさらにチャンスが生まれるだろう。チャンスが巡ってきたときに、それをものにできるよう、十分に準備しておく必要がある」

ストフェル・バンドーン (13番手)

「今のところ、僕たちにとってはかなりいい週末になっていると思う。フリー走行はどのセッションもうまくいきましたし、予選はおおむね予想通りだった。予選でのラップタイムは非常に拮抗しており、とても細かい部分のわずかな差で順位が決定した。あと0.2秒速ければ、Q3に進出していたのではないかと思っている。今日は、マシンに対して行うアップデートのどれもがパフォーマンスの改善につながることがよく分かる一日だった。どんな改善も手助けとなる。僕たちが正しい方向に向かっていることは確かだ。パフォーマンス面でのどんなアップデートもうれしいものだが、僕たちはまだまだプッシュし続ける必要がある」

エリック・ブーリエ (マクラーレン・ホンダ レーシングディレクター)

「今週末はフリー走行でいいペースをみせる場面もあっただけに、明日のレースを12番手および13番手からスタートすることに関しては少し残念な気持ちだ。ただ、今日の結果は我々の今のポジションを正しく表したものだと思う。タイムシートをみる限り、我々は両マシンのQ3進出を僅差で逃した。あと0.2秒速ければ、余裕を持ってトップ10入りしていただろう。それでも、明日の決勝では2台ともトップ10の周辺からスタートするので、そこから順位を上げるチャンスはある。今週末にポイントを獲得できれば、すばらしい結果となるだろう。それがいまの我々の狙いであることは間違いない。我々がこのポジティブな勢いを明日のレースでも維持できれば、目標を達成するチャンスはあると考えてる」

長谷川祐介 (ホンダ F1プロジェクト総責任者)

「今週末は両ドライバーのマシンにスペック3のパワーユニットを持ち込み、2台そろってのQ3進出を狙っていました。しかしながら、昨日のセッション終了後にフェルナンドのMGU-Hに異常を検知したため、彼のパワーユニットを全て交換することを決断し、ペナルティーを避けるために過去に使用したスペック2を使用することになりました。このような難しい状況でも、今日もフェルナンドは予選でいい走りをみせてくれましたが、結果的にQ3進出を逃してしまったことは非常に残念でした。ストフェルについては昨日と同じく スペック3のパワーユニットを搭載しフェルナンドに迫る走りを見せてくれました。今後に期待がもてるパフォーマンスでしたが、こちらも同様にQ2で予選を終えるかたちとなりました。ただ、明日の決勝は両マシンともにポイントを獲得できる位置にいると思います。明日は天候が荒れることが予想されていますし、そのような状況下ではどのようなことも起こり得ます。ポイント獲得のチャンスを逃すことのないよう、チームと万全の準備を進めていきたいと思います」

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / ホンダF1 / F1オーストリアGP