マクラーレン ホンダ
壊滅的な復活シーズンを過ごしているマクラーレン・ホンダは、2015年の残り5戦以降に目を向けている。

前戦F1日本グランプリでは、フェルナンド・アロンソが無線で怒りを爆発させ、ジェンソン・バトンの将来も不確実なままとなり、マクラーレンとホンダのコラボレーションは崩壊寸前のようにみえた。

しかし、日本GP後、マクラーレンはジェンソン・バトンとの契約を更新。窘められたフェルナンド・アロンソの怒りも収まった。また、マクラーレンは新スポンサー「シャンドン」の獲得を発表した。

「グランプリの数日前に東京にいた」とロン・デニスは El Confidencial に述べた。

「そこで過ごした時間は非常に建設的だったと思っているし、その週末、非常に建設的な議論があった」

その議論のなかで、ロン・デニスは、ホンダのF1に対するコミットメントに関して“疑いない”メッセージを受け取り、問題を解決するという決意を感じたと述べた。

「ホンダの全てのレベルが、F1の挑戦がどういうことかをわかっている。そして、彼らは現在我々がいる位置を正確にわかっている」

実際、ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める新井康久は、大きな問題は“ERS”であることを認めている。

「ロングストレートのあるサーキットでは、最終的に追加のパワーは終わってしまいます。それは我々がおよそ160馬力を失うことを意味します」と新井康久は El Pais にコメント。

「そのロスは内燃機関から得られるゲインよりもはるかに大きいです。でしが、そこは再設計が必要であり、今年それを解決するのは難しいです。我々はすでに来シーズンのむけてそこに取り組んでいます」

現在の規約は、ホンダが2016年に大きな改善をもたらすのに十分な“トークン”を与えているかと質問された新井康久は「そうですね。そこについては問題ありません」と述べた。

フェルナンド・アロンソは、2015年の残りの5戦でも同じように苦しむことになると認めている。

「今シーズン、大きな進歩を目にするのは難しい。今の僕たちに限界があるのはかなり明白だ。そして、大幅な前進を果たすには冬の間のわずかな時間が必要だ」

「それでも、僕たちは来年のためのセットアップに取り組み、若干の空力改善ともう少しのパワーユニット経験を得るために使っていく」

「今、僕たちは忍耐強くなければならないし、残り5レースであまりやれることはないことを理解しなけばならない。改善の余地はあまりないし、多くのものを変えなければならない。僕は楽観的だ。来年にむけての最初の兆候は良さそうなので、様子を見てみよう」

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / ホンダF1