マカオGP F3 クラッシュ
F3マカオGPの決勝レースでソフィア・フローシュが大クラッシュを喫したことで、マカオの安全基準に疑問が持ち上がっているが、所属チームのファン・アメルスフォールト・レーシングのチーム代表はマカオのコースが事故の原因ではないと語る。

今大会に唯一の女性ドライバーとして参戦したソフィア・フローシュは、安全バリアを飛び越えて、276.2km/hでメディア用の撮影エリアのフェンスに衝突。フローシュは脊椎を骨折し、他にも4人が怪我を負った。

しかし、フリット・ファン・アメルスフォールトは、サーキット側に問題があったわけではなく、他のサーキットでも起こり得た事故だと語った。

「事故がマカオと関連があるとは思わない。我々はポーのレースにも出場しているし、F1でも様々な市街地サーキットでレースが行われている」とフリット・ファン・アメルスフォールトはコメント。

「マカオは特別なコースだし、それは周知の事実だ。矛盾しているのは、誰もがコースの危険性を知りながら、それでもほとんどのドライバーが、マカオは世界で最も美しいコースだと話している点だ。奇妙なことではあるがね」

6.2キロメートルの市街地コース、ギア・サーキットは、複数のロングストレートと見通しの悪いコーナーが組み合わせられており、コース幅が狭いため、ドライバーにはミスのないドライビングが求める。

近年、マカオGPでは、モーターサイクル部門などで3人が命を落としているが、FIA(国際自動車連盟)のレースディレクターを務めるチャーリー・ホワイティングもサーキットに問題があったわけではないと語る。

「マカオは危険なコースではない。市街地サーキットでは一般に事故率が高くなる傾向にあるが、ここが危険だという証拠はない」とチャーリー・ホワイティングはコメント。

チャーリー・ホワイティングは、ソファ・フローシュがマシンがコントロールを失うことになったきっかけは判明しているものの、事故原因について話すのは時期尚早だと語る。

「マシンがウオールにぶつかるとしても、通常は非常に低い角度で、マシンとドライバーにかかるのは下向きの力だ。ガードレール、クラッシュ用のバリアー、金網の柵はどれもこの数年で段階的に刷新されており、多くの部分で大きな改良が施されている」とチャーリー・ホワイティングは語った。

一方、大クラッシュを喫して負傷したソフィア・フローシュは手術が無事に成功し、レースへの復帰を誓っている。

「11時間に及んだ手術を乗り越えました。これからは良くなることだけを願っています。カムバックします!」とソフィア・フローシュは自身のソーシャルメディアに投稿している。



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カテゴリー: F1 / マカオGP