マカオGP ウィリアムズF1育成のルーク・ブラウニングが優勝
マカオグランプリFIA F3ワールドカップレースは日曜日に2部構成のレースが行われ、エストニア人ドライバーのポール・アーロンの激しいクラッシュにより中断されたが、ウィリアムズF1の育成ドライバーであるルーク・ブラウニングが26台のマシンを圧倒し優勝した。

新型コロナウイルスの流行による海外渡航制限のため、過去3年間は中国のF4シリーズがシングルシーターのパートで開催されており、第70回大会で2019年以来初めてF3マシンが戻ってきた。

Hitech Pulse-Eightチームのドライバーであるブラウニングは、最初のスタートと重要な赤旗セーフティカーによる再スタートの両方で見事な逃げ切りを見せ、成功を決定づけた。レースは最終的にセーフティカー先導のもとで終了し、ブラウニングはMPモータースポーツのデニス・ハウガーとSJMセオドア・プレマ・レーシングのガブリエレ・ミニを抑えてゴールした。

「これは絶対的な夢だ」とブラウニングは有名なギア・ストリートでのレースで優勝したことについて語った。「言葉では今の気持ちを言い表せないけど、このレベルのグリッドを相手に勝てたことは本当に謙虚な気持ちだ」

最初のスタートで、ブラウニングはポールポジションから力強い逃げを見せ、リスボアまでイン側のラインを守りきった。しかし、タイトな右コーナーでブレーキがかかると、ブラウニングのチームメイト、アレックス・ダンがアウトから2番手に浮上して、バリアにスリップした。

ブラウニングがトップで引き離すと、2周目にはチームメイトのディノ・ベガノビッチがリスボアへの下り坂でスリップストリームに入った。しかしベガノビッチはコーナー進入でスピードを出しすぎ、ロックした後に大きくはらんでタイヤバリアに突っ込んでしまった。

短いバーチャルセーフティカーピリオドの後、ブラウニングが再びトップでアドバンテージを広げ。その後方では、5周目にハウガーがアーロン(SJMセオドア・プレマ・レーシング)をパスして3番手に浮上。アーロンはその1周後、マリ・ボヤにさらに順位を奪われた。

アーロンは苦戦しているようで、8周目、ソリチュード・エセスを通過中にバリアに衝突し、車は真っ二つに割れ、炎上した。アーロンは自力でマシンから脱出することができたが、コース上のデブリの撤去とバリアの修理のため、赤旗中断が長引いた。

12周目のリスタートでは、ブラウニングが完璧な逃げを見せ、ミニがハウガーのアタックを受ける。ハウガーはリスボアへの走行中に抜き去ることができ、さらには先頭の匂いを嗅ぎさえした。しかし、13周目、フィッシャーマンズ・ベンドでバリアに接触してクラッシュしてしまったニコラ・ツォロフのマシンをマーシャルが回収するため、セーフティカーが導入され、ブラウニングの勝利が確実となった。

レースはそのままコーションで終了した。トップ3の後方では、MPモータースポーツのボヤが4位、カンポス・レーシングのジョセップ・マリア・マルティとトライデントのリチャード・ヴェルスホールが続いた。MPモータースポーツは、インディカー・レーサーのマーカス・アームストロングが18位でフィニッシュした。

マカオグランプリ

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / マカオGP