ロータス
ロータスは、ピレリが新しいタイヤを導入することに反対の姿勢をみせている。

ピレリは、トレッドが剥離するという問題に対処するために、内部のベルトをスチールからケピラーに変更したタイヤをF1カナダGPから導入するとしていた。

だが、一部チームが反対を示したことで、ピレリはF1カナダGPではフリー走行でテスト用としての使用に留め、F1イギリスGPでのデビューをさせたいとしている。

F1のタイヤサプライヤーがタイヤを変更できるのは、安全性に問題が認められる場合か、全チームの同意が得られた場合に限られると定められている。

ロータスのオーナーであるジェラルド・ロペスは「テストもしていないタイヤでレースをするつもりはない」と Auto Motor und Sport に述べた。

「それにスポーツの勢力図を変えるようなタイヤを認めるつもりはない。完全に公正を欠いている」

「これまでタイヤに問題を抱えていたチームが突然勝ち始めたら、見ている人々は馬鹿にされたと感じ、テレビを消してしまうだろう」

さらにジェラルド・ロペスは、安全性を理由にした変更も受け入れられないと語った。

「トレッドが剥離するタイヤは、バーストするタイヤよりも安全だろう。(安全面が)それほど大問題だとは思えない。全ては金と政治だ」

「だが、視聴者も馬鹿ではない。サーキットではなく、オフィスと委員会で全てを決めていたら、いつの日か視聴者は1人もいなくなってしまうだろう」

ピレリに対しては「彼らは立ち上がって『我々は良いタイヤを要求された通りに作った。チームはそれに合うようなマシンを作るべきだ』と言うべきだ」と述べた。

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カテゴリー: F1 / ロータス / ピレリ