F1、2027年からスプリント拡大へ ドメニカリCEO「毎年増やしていく」
2025年最終戦アブダビでF1 CEOステファノ・ドメニカリは、2027年以降にスプリントフォーマットを拡充する方針を明らかにした。金曜に「何も懸かっていない」問題を解消し、週末全体の刷新を図る大規模なパッケージを準備しているという。

ドメニカリは、スプリント実施数について「毎年増えていく」と述べ、ドライバーたちもポイントを争う機会が増える形式を歓迎するだろうと語った。

スプリント拡大と週末短縮案を検討中
ドメニカリはスカイ・イタリアの取材に対し、スプリントレースが今後さらに増える見通しであることを認めた。

「スプリントの数は毎年増えていく。ドライバーは走る時間が増え、ポイントを争える場面が増えることを気に入るはずだ」

一方で、レース数そのものは限界に達していると指摘した。

「年間のグランプリ数については、24戦がかなりバランスの取れた数字だ。ただ、レースの合間にビーチで過ごす時間を見つけている人たちもまだいるようだけど」と冗談まじりに語った。

F1は現在、チームとドライバーに提示するための改革パッケージを準備しており、特に“金曜に何も懸かっていない問題”が重要テーマだという。

「2027年に向けてスプリントを増やすこと、そして週末を短縮する可能性を検討している。合意した内容を近いうちに発表する」

「ピアストリ、ノリス、フェルスタッペン」三つ巴の2025年は成功
ドメニカリは2025年シーズンについて「ピアストリからノリス、そしてフェルスタッペンへとチャンピオンシップの流れが移り続けたことが大成功につながった」と総括した。

「素晴らしい1年だった。マシン間の差は“ほぼ無”と言えるほど小さく、スポーツとしてもF1プラットフォームとしても非常にポジティブだ」

新世代ドライバーが若年層ファンを牽引
2025年のF1では若手ドライバーの台頭が特に目立ったが、ドメニカリはその効果を高く評価している。

「若いドライバーたちが、F1がこれまで届かなかった若いファン層を引きつけていることを非常に嬉しく思う。今年は『誰一人として』能力を示さなかった者はいなかった」

彼らがゲームやシミュレーター世代である点も強調し、2026年の新レギュレーションで求められるマルチパラメータ管理能力はむしろ強みになると述べた。

フェラーリ低迷への評価は避けるも「バスールとドライバーを信頼している」
フェラーリの不振について問われると、元チーム代表でもあるドメニカリは明確な評価は避けた。

ただし、「フェラーリは(フレデリック)バスールとドライバーを信頼している」と強調し、外部から判断する立場にはないとした。

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カテゴリー: F1 / リバティ・メディア