F1:レース主催者、2020年のカレンダー変更のための資金援助を要求
F1のレースプロモーターは、2020年に18戦のレースカレンダーの計画を可能にするためにリバティ・メディアからの資金援助を望んでいる。

2020年のF1世界選手権は3月上旬にオーストラリアGPで開幕する予定だったが、マクラーレンの従業員が新型コロナウイルスに感染したことを引き金に最終的にレースは中止となった。

その後、7つのグランプリも延期となり、モナコGPは完全に中止することを決定している。現時点では、6月14日のカナダGPが2020年の最初のレースになるが、同国の状況を鑑みれば、開催は困難だと考えられている。

F1チームは、2020年の新しいスケジュールの構築についてFIA(国際自動車連盟)とリバティ・メディアに完全な権限を与えている。

F1の最高経営責任者であるチェイス・キャリーは、最大18戦の新しいカレンダーを設定したいと考えているが、プロモーター側はそれを実現するのであれば財政的な支援が必要だと考えている。

「彼らはプロモーターが健康であることを望むのであれば、より低い料金を受け入れる用意がなければならない」とレース主催者の1人は The Independent によって語る。

「レースの90日前には必要な数100台のバスを予約しており、キャンセル料がかかる。レースの週末には何百人もの警官を雇っているので、交通に関する別の契約を結んでいるし、それにもキャンセル料がかかる」

「その後、すべての一時的な観覧席とホスピタリティテントのセットアップがある。レースの6〜8か月前に注文および交渉されており、レースの60〜90日前にセットアップされる。レースの6週間になると、準備のために週に100万ユーロ以上を費やしている」

この段階ではチケットの販売も問題だ。プロモーターは、そのほとんどが今年のこの時点で販売されていると語る。

「通常、我々はもうほとんどのチケットを販売している」とレース主催者は語る。

「売り上げの大部分はビジターのものであり、通常、土壇場で計画は立てるものではない。彼らの約80%が4か月以上前に予約している。したがって、我々の主な販売時期は今だ」

F1アゼルバイジャンGPはリスケされるのを待っているが、バクー・シティ・サーキットのエグゼクティブディレクターを務めるアリフ・ラヒモフは、新しい日付が決定するとすぐにチケット販売を開始しなければならないと語る。

「たとえば、一部のプロモーターはイベントの直後に次のレースの販売を開始することを知っている」とアリフ・ラヒモフは語る。

「これは不確実な期間中に3〜6か月の販売を見逃していたことを意味している」

正式に認可されたF1チケットエージェンシー『GPTicketshop』のマネージングディレクターであるアリアン・フランク・ムーレンベルトは、次のように語る。

「当然のことながら、F1やMotoGP以外にも心配することはある。また、いつどこで再びレースを開始するのか、また自由な旅行がいつ再開されるのかは誰にもわからない」

「これは、世界的な経済的停止と相まって、チケット販売の理想的なシナリオではない。それでも、パンデミックが減速または終了れば、2020年の後半になるか2021年だけになるかに関わらず、通常の売上高に戻るという楽観的な見方は変わっていない」

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カテゴリー: F1 / リバティ・メディア