2024年F1 ラスベガスGP 決勝:持ちタイヤ数&タイヤ戦略予想
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ピレリは、ラスベガス・ストリップ・サーキットにC3(ハード)、C4(ミディアム)、C5(ソフト)というレンジで最も軟らかいコンパウンドをノミネートしている。決勝がドライな場合、2種類のコンパンドを使うことが義務付けられる。
戦略面では、1ストップが主流になると考えられており、ミディアムでスタートしてハードでフィニッシュする選択が最速とピレリは予想。グリッドポジションによっては、リバースストラテジーでハードでスタートするドライバーもいると予想される。
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また、セーフティカーや赤旗中断を見越して多くのチームがハードを2セット残りしている。
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マリオ・イゾラ (ピレリ モータースポーツディレクター)
「見応えのある接戦となった予選では、各チームが互角に渡り合い、最初から最後まで驚きの連続だった。予想通り、トラックは依然として非常に汚れており、ラップを重ねるごとに大幅に速くなっていった。前述の通り、この要素とフライングラップ前の準備段階が組み合わさり、セッションの結果を決定する上で非常に重要な役割を果たした。戦略的には、理論上では1ストップが最も速く、タイヤはミディアムとハードの組み合わせが明白な選択肢である。確かに、今週末はまだ誰もC3を使っていないが、このコンパウンドはチームが最もよく知るものであり、昨年ラスベガスでも広く試されている。したがって、明日の夜のレースに向けて、すべてのドライバーがC3のタイヤを2セット用意しているのは偶然ではない。1セットは間違いなく使用されるだろうが、もう1セットは、レースが中断された場合のバックアップとして考えられる。これは、ストリートサーキットでは常に起こり得る。昨年と同様に、大半のドライバーはミディアムでスタートし、14周目からハードタイヤに交換する。より慎重なアプローチをとりたいドライバー、特にグリッドの後方からスタートするドライバーは、ハーフウェイポイントを過ぎるまではハードタイヤで走り、その後ミディアムタイヤに交換する戦略をとる可能性もある。 スタートから2ストップ作戦を計画しているドライバーを除いて、ソフトタイヤが活躍する場面は想像しにくい。特に初期段階では、グレイニングが顕著に現れるだろう。その理由の一つとして、今日見たように、トラックが市街地交通に再び開放されると、トラックの状態が再びリセットされるからだ。」
カテゴリー: F1 / F1ラスベガスGP / ピレリ