ランド・ノリス F1タイトル争い首位も「メキシコの勝利でも何も変わらない」

ノリスは現在、チームメイトのオスカー・ピアストリにわずか1ポイント差をつけてランキング首位。3位のマックス・フェルスタッペンとは36ポイント差だ。
木曜のインテルラゴスでのメディアデーでは「気分はいつもとまったく同じだ」と語り、タイトル争いの重圧を感じていない様子を見せた。
「シーズンの終わりにどうなるかは見てみよう。今のところ、何も変わらない。僕は同じ気持ちでいる」とノリスは答えた。
フェルスタッペンが自分とピアストリの後ろに控える状況についても、「特に何も変わらない」とコメント。ただ、メキシコでの大差勝利が自信面でプラスになったことは認めた。
「もちろん勝てばうれしいし、それはいいことだ。でも自信が足りなかったわけじゃない。オースティンでもシンガポールでも調子は良かった。ここ2戦で少し良くなったとは思うけど、それほど大きな違いはない」
この週末のサンパウロGPはシーズン残り2回となるスプリント週末。ノリスは、毎年予想外の雨がレース展開を左右するこの地で、再び強さを発揮できるか注目される。
「メキシコのような週末をもう一度できればいいけど、競争が激しいから簡単ではないだろう」と語るノリスは、「天候次第で結果はどちらにも転ぶ」とも付け加えた。
「ブラジルでは毎回同じようなものさ。だからどんな状況でも準備しておくつもりだ。雨でも晴れでも、寒くても暑くても構わないよ。もちろんドライの方がシンプルだし、メキシコのような週末を再現しやすい。でも雨になると少し運が絡むね」

ノリスの冷静さが示す「成熟」──初タイトルへの最終局面へ
メキシコでの圧勝によって初のドライバーズタイトル獲得が現実味を帯びる中、ノリスの発言には焦りも浮かれもない。マクラーレンの2人が互いに競り合いながらも冷静さを保てるかが、残り4戦の鍵を握る。
特に今週末のインテルラゴスは、急変する天候とスプリントフォーマットという不確定要素が重なる。ノリスの一貫した落ち着きと心理的安定は、混乱の中で最大の武器となるだろう。
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