ランド・ノリス フェルスタッペンの怒りを一蹴「レッドブルは何にでも文句を言う」

4度のワールドチャンピオンであるフェルスタッペンは、ポールポジションを狙った最終ラップで前方を走るノリスのスロー走行に妨げられたと不満を示した。レッドブルのドライバーはその結果、ラップを中断し、最終的にメルセデスのジョージ・ラッセルに0.182秒届かず、2番手に終わった。
フェルスタッペンのレースエンジニアであるジャンピエロ・ランビアーゼは、チェッカーフラッグ後に無線で「その件は君の友達に感謝だな」と語りかけていた。
フェルスタッペンはパルクフェルメでのインタビューでも怒りを隠さず、ノリスに向けて警告とも取れる発言を残した。
「前をただ2秒遅く走っているクルマがいると、こうなるんだ。それは記録されたし、覚えておく」とフェルスタッペンは語った。
どのドライバーに妨害されたのか問われると、彼は「オスカーじゃないよ!惜しかった、ポールはかなり接近していたと思う」と答えた。
その後のFIA公式記者会見では、フェルスタッペンの口調はやや落ち着いていた。
「Q3のラップでは、可能な限りクリーンエアが必要なんだ。ブレーキングもすべて限界だからね。少しダウンフォースを失って、真っ直ぐ行ってしまった」と説明した。
レッドブルへの皮肉を込めたノリスの返答
チャンピオンシップでフェルスタッペンに44ポイント差をつけているノリスは、ライバルの発言について尋ねられると、レッドブルを皮肉るように答えた。
「彼らはいつも文句を言うよ。何にでもね。レッドブルだから。僕はたぶん3秒くらい前を走っていたと思うけど、よく分からないね」とノリスは英BBC Sportに語った。
チームメイトでタイトルを争うオスカー・ピアストリの2つ後ろ、5番手から決勝を迎えるノリスは、週末を通して体調不良に悩まされていたことも明かした。
「ここで体調を崩すのは最悪なんだけど、今日はだいぶ良くなった」とノリスはSky Sportsに語った。
「昨日と一昨日は少しきつかった。急に症状が出て、でもわりと早く引いていった。完璧な状態ではないけど、今日の結果に言い訳はしないよ」
マクラーレンは日曜の決勝で13ポイントを獲得すればコンストラクターズタイトルを確定させることになる。この偉業が達成されれば、マクラーレンはレッドブルが持つ「残り6戦を残してのタイトル決定」という記録に並ぶことになる。
カテゴリー: F1 / ランド・ノリス / マクラーレンF1チーム / F1シンガポールGP