ランド・ノリス F1イギリスGP予選「シルバーストンでマクラーレンの弱点露呈」

ノリスはFP2でトップタイムを記録したものの、Q3では僅差でチームメイトのオスカー・ピアストリに及ばず、最終的にはマックス・フェルスタッペンの会心のラップによって3番手に後退した。
「全体的にはスムーズだったと思う。Q1は少しナーバスになったけど、それ以外は悪くなかった」とノリスは語る。「毎回ラップごとに少しずつ良くなっていて、最後のラップでもう一段階上げられれば良かったけど、いくつかのコーナーではグリップが足りなかったし、バランスも完璧ではなかった。でも3番手には満足している」
ノリスは、フェルスタッペンの逆転劇についても「驚きではない」と語り、レッドブルが高速サーキットで強さを見せてきたことを認めた。
「レッドブル・リンクもハイスピードだと思われがちだけど、実際にはミディアムスピードの方が多い。ここシルバーストンは真のハイスピードサーキットで、そういうところでは僕たちの弱点がより強調される」と説明。
「低速や中速ではうまくやれてるけど、高速になるといつもマックスとレッドブルにやられてしまう。日本でも同じことがあった。だから改善すべきところははっきりしている。とはいえ、明日のレースではまだチャンスはある」

今回、フェルスタッペンはマクラーレン勢よりも低ダウンフォース仕様のリアウイングを使用しており、ストレートスピードで優位に立った。これが追い抜きを難しくするのではと問われると、ノリスは慎重な見解を示した。
「正直なところ、実際に後ろにつくまで分からない。DRSで得られる速度はフェルスタッペンのノーマルスピードとほぼ同じぐらい。でもDRSを開いたときに十分に近づけていなかったのが問題。追い抜きは難しいかもしれないけど、通常のレースよりはチャンスも多いと思う。みんな速さの出る場所が違うからね」
また、マクラーレンはタイヤマネジメントに優れているため、決勝で真価を発揮する傾向があるが、気温の低下がその強みを弱める可能性もあるとノリスは指摘する。
「確かに気温は要因になる。昨日はかなり暑くて、今日と比べても、さらに明日はまた気温が下がりそうだ。僕たちはレッドブルとフェラーリの中間ぐらいの特性を持っている。天候によって展開は大きく変わるかもしれないし、チャンスが転がり込んでくるかもしれない。厳しくも面白いレースになりそうだね」
ノリスはまた、後方からの追い上げも警戒している。4番手には母国のライバル、ジョージ・ラッセル(メルセデス)が控えており、さらにはフェラーリ勢にも警戒を強めている。
「フェラーリの方が正直怖いかな。彼らは最も高いダウンフォースを使っているし、高速コーナーでは僕たちよりも一歩先にいる。メルセデスももちろん速いし、ジョージはこういうチャンスの多いレースで必ず前に来る。天気も読めないし、誰にでもチャンスがあるレースになりそうだ」
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