F1カナダGP:ランド・ノリスに5秒加算ペナルティ ピアストリとの接触

このインシデントは、70周のレースの残り4周という段階で、ホームストレート上で発生した。今季初めて本格的にF1ドライバーズ選手権を巡って争う中での両者の接触だった。
66周目、ノリスはヘアピンで見事なオーバーテイクを決めた。そこから2台はバックストレートで横並びとなり、ピアストリが最終シケインへの進入でポジションを守った。
そしてホームストレートで再び攻撃に出たノリスは、ピアストリとウォールの間にできた隙間を狙った。しかしその際、ピアストリのマシンMCL39の左リアタイヤに接触。ノリスはその衝撃でウォールにクラッシュし、レースをリタイアした。ピアストリは無傷でレースを続行した。
ノリスはリタイア扱いとなったものの、レース結果には「完走扱い」として正式に記録されたため、スチュワードはペナルティの裁定に踏み切った。
調査の結果、スチュワードは以下の声明を発表した。
「スチュワードは、4号車(ランド・ノリス)および81号車(オスカー・ピアストリ)のドライバー、チーム代表者、そして映像・車載カメラの証拠を基にヒアリングを行った。
4号車はメインストレート上で81号車をオーバーテイクしようとしていた。左側に移動しようと試みたが、スペースはなかった。4号車のドライバーは『スペースがあるかもしれない』と考えたが、気づくのが遅く、81号車に接触したと述べた。
4号車はダメージを負ってリタイアとなったが、レース結果には正式に記録された。一方、81号車にはダメージはなかった。
スチュワードは、今回の接触の責任は4号車のドライバーに完全にあると判断した。
この接触が即座に明確なスポーティング上の影響をもたらさなかったため、4号車に対してレース後に5秒のタイム加算ペナルティを科すこととした。」
カテゴリー: F1 / ランド・ノリス / マクラーレンF1チーム / F1カナダGP