ランス・ストロール F1のV8エンジン復活支持「バッテリーなしの方がいい」

2026年の新パワーユニットは、長いストレート終盤で最高速が落ちるなどの懸念が指摘されてきた。これを受け、FIAと各チームは2027年以降に向けて内燃機関(ICE)の比率を高める方向でレギュレーションを見直している。
2027年から内燃機関の比率を拡大
F1コミッションとパワーユニット諮問委員会で今月合意された内容は、火曜日にFIA世界モータースポーツ評議会(WMSC)で正式承認された。
これにより、2027年型マシンでは内燃機関とエネルギー回生システム(ERS)の出力比率がおよそ58対42となり、2028年には60対40へ移行する予定だ。
また、ドライバーの走行体験を改善するため、一部サーキットでは1周あたりの最大回生量を引き下げ、予選で全開走行を維持しやすくするほか、「スーパークリップ」の最大出力引き上げにより、バッテリー充電のためにアクセルを戻す時間を減らす対策も導入されている。
「バッテリーなしの方がいい」
こうした変更について、ストロールはドライバーがルールを決める立場ではないと認めつつも、方向性としては前進だと評価した。
「バッテリーも電動コンポーネントもない方がいいと思う。でも、今回の変更は間違いなく正しい方向だ」
「この1年間、クルマを運転することを知っている人なら誰でも、こういうマシンは運転しづらいものになると言っていただろう」
「バッテリーのせいで重量は増えるし、回生もある。バッテリーの使い方を考えながら走らなければならない。僕はそういうクルマには慣れていないし、正直これじゃない」
「とはいえ、ドライバーがルールを決めるわけじゃない。決めるのは別の人たちだからね」
現行の変更は「ごくわずか」
今季中に加えられた調整について質問されると、ストロールは改善は限定的だとの見方を示した。
「本当に小さな調整だよ。アクセルを戻してから踏み直す場面で、以前ほどエネルギーを使わなくなったとか、その程度だ」
「もちろん以前よりはいい。でも、根本的な考え方は同じだ」
ベン・スライエム会長もV8回帰を支持
FIAのモハメド・ビン・スライエム会長も、次期レギュレーションでは持続可能燃料を使用する自然吸気V8エンジンへの回帰と、電動要素を小さくした構成を個人的に支持している。
今回のレギュレーション変更が正式承認されたことを受け、ビン・スライエム会長は、F1の将来像について関係者が建設的な議論を続けていることを歓迎した。
「私たちは協力しながら、この選手権の将来の方向性を模索している。イノベーション、持続可能性、パフォーマンス、そしてファンにとっての魅力をどのように両立させるかを検討している」
「持続可能燃料を使用するV8エンジンを含む将来のパワーユニット構想について議論していることは、関係者全員がF1の次の時代をともに形作ろうとしている姿勢を示している」
2027年以降は内燃機関の比率を高める方向でレギュレーションが見直されることが決まったが、ストロールはさらに踏み込み、電動要素を排したV8エンジンへの回帰を支持する姿勢を明確にした。一方で、FIAも将来の選択肢として持続可能燃料を用いたV8エンジンを検討しており、F1のパワーユニットを巡る議論は今後も続く見通しだ。
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