ロバート・クビサ、F1復帰に自信 「フィジカル的にはベストな状態」
ロバート・クビサは、F1アブダビテストでウィリアムズの2017年F1マシン『FW40』でテストを実施。懸念される右腕の制約について“片手でF1マシンをドライブているわけではない”とし、フィジカル的には2010年にF1で戦っていたよりも良い状態にあると主張した。
2011年のラリー事故で右腕を切断寸前という重傷を負ったロバート・クビサだが、2018年のウィリアムズのF1ドライバーとしてF1復帰のチャンスが巡ってきている。
今回のF1アブダビテストは、2018年のピレリのF1タイヤのテストが目的ではあるが、ウィリアムズはロバート・クビサの評価の機会としても利用している。
28日(火)にヤス・マリーナ・サーキットでスタートしたF1アブダビテストの初日、ロバート・クビサは100周を走行して、全体で9番手タイムとなる1分41秒295をマーク。午後の数時間で走行を担当したランス・ストロールからは約1.7秒差だったが、タイヤを含めて異なるプログラムを実施していた。
ロバート・クビサは、2日目の午後にも数時間の走行が予定されており、そこではよりパフォーマンスに焦点を当てた走行が行われるとみられている。
ロバート・クビサのF1復帰にむけて、体力面、特に右腕の使用に関して懸念が抱かれており、実際にウィリアムズは片手だけでシフトチェンジができるようにロバート・クビサのステアリングホイールを改良している。
しかし、初日の走行を終えたロバート・クビサは、それらの懸念を払しょくした。
「僕が片手で運転していると言っている人がいる。僕は片手で運転しているわけではない。片手でF1カーをドライブするなんて不可能だと思う」とロバート・クビサはコメント。
「でも、僕には少し制限があるし、身体の使い方で補っている部分はある。でも、それは間違ったことではない」
「僕たちは人間であり、僕たちの脳は障害を克服するために体を助けるために使われている。これは普通の日常生活だ。僕はそれをうまくこなせていると思う」
ロバート・クビサは、新世代のF1マシンのフィジカル面の要求に対処するために今シーズンを通して集中的なトレーニングを行ってきたと語る。
「フィジカル的に僕はこの6カ月間で素晴らしい仕事をしてきたと思う」とロバート・クビサはコメント。
「簡単ではなかったけど、ベットに横たわっているわけではなかった。たぶん、フィジカル的にはベストな状態だと思う。2010年にレースをしていたときよりもはるかに良い状態だ。やる気に満ち溢れているし、身体はうまく反応している」
「もちろん、F1は過去7年間でほぼゼロからスタートするのと同じくらい大きく変わっているし、僕もほぼゼロからのスタートだ」
「でも、F1でレースをしていた数年間で積んだ経験が、過去に経験したよりも素早く学習プロセスを成功させることに役立っている」
明日は今日のロバート・クビサと類似した状況で同じく2018年のドライバー候補に挙げられているセルゲイ・シロトキンが走行を行う。
他にもウィリアムズのリザーブドライバーを務めるポール・ディ・レスタ、今シーズン後半までトロ・ロッソのドライバーを務めていたダニール・クビアト、そして、ザウバーのパスカル・ウェーレインが候補に挙げられている。ただし、ウェーレインに関しては候補から外れたとも考えられている。
「僕には少し制限があるし、対応しなければならないけど、ひとつポジティブなことは、僕の身体がうまく反応していて、このクルマをドライブしていることを自然に感じていることだ。それは僕に多くの自信を与えてくれている」とロバート・クビサはコメント。
「今後、どのようなものをもたらすのかはわからないけど、今日のような一日を過ごして、何も起こらなければ落胆することになるだろう。自信を持っているし、快適に感じているからね」
「ストーリーによって、多くの人々が僕の復帰することを願ってくれているけど、そのストーリーが考慮に入れられるわけではない。チャンスがあるならば掴み取らなければならないし、しっかりと準備しなければならない」
「復帰することになっても、僕は数合わせのためにここにいるわけではない。ロバート・クビサのベストを提供できることを確実にしなければならない」
ウィリアムズは来週にも2018年のフェリペ・マッサの後任を誰にするのかを議論し、クリスマス前には発表したいとの意向を示している。
動画:ロバート・クビサ 2017年 F1アブダビテスト 初日
2011年のラリー事故でF1キャリアが断たれたと思われたロバート・クビサだが、ジョリオン・パーマーの交代を検討していたルノーが後任候補として検討を始め、今年6月に行われたプライベートテストで6年ぶりにF1カーをドライブ。その後、もう一度のプライベートテストを経て、F1ハンガリーテストではルノーの2017年F1マシンを走らせるなど、2018年のドライバー候補に挙げられていた。しかし、ルノーは、トロ・ロッソがホンダにエンジンを切り替えることの見返りとして、カルロス・サインツと契約。2018年にロバート・クビサがルノーでF1復帰する道は断たれたかに見えた。
だが、その後、ウィリアムズがフェリペ・マッサの後任としてロバート・クビサを検討。10月には2014年F1マシンで2度のプライベートテストを実施。また、クビサのマネジメントチームには元F1ワールドチャンピオンでウィリアムズとコネクションのなるニコ・ロズベルグが加わり、F1復帰にむけての体制は整った。
ヤス・マリーナ・サーキットには、ロバート・クビサのマネジメントを務めるニコ・ロズベルグとアレッサンドロ・ブラビも訪れ、クビサのテストを見守った。
関連:F1アブダビテスト 初日:キミ・ライコネンがトップタイムを記録
カテゴリー: F1 / ロバート・クビサ / ウィリアムズ・レーシング
2011年のラリー事故で右腕を切断寸前という重傷を負ったロバート・クビサだが、2018年のウィリアムズのF1ドライバーとしてF1復帰のチャンスが巡ってきている。
今回のF1アブダビテストは、2018年のピレリのF1タイヤのテストが目的ではあるが、ウィリアムズはロバート・クビサの評価の機会としても利用している。
28日(火)にヤス・マリーナ・サーキットでスタートしたF1アブダビテストの初日、ロバート・クビサは100周を走行して、全体で9番手タイムとなる1分41秒295をマーク。午後の数時間で走行を担当したランス・ストロールからは約1.7秒差だったが、タイヤを含めて異なるプログラムを実施していた。
ロバート・クビサは、2日目の午後にも数時間の走行が予定されており、そこではよりパフォーマンスに焦点を当てた走行が行われるとみられている。
ロバート・クビサのF1復帰にむけて、体力面、特に右腕の使用に関して懸念が抱かれており、実際にウィリアムズは片手だけでシフトチェンジができるようにロバート・クビサのステアリングホイールを改良している。
しかし、初日の走行を終えたロバート・クビサは、それらの懸念を払しょくした。
「僕が片手で運転していると言っている人がいる。僕は片手で運転しているわけではない。片手でF1カーをドライブするなんて不可能だと思う」とロバート・クビサはコメント。
「でも、僕には少し制限があるし、身体の使い方で補っている部分はある。でも、それは間違ったことではない」
「僕たちは人間であり、僕たちの脳は障害を克服するために体を助けるために使われている。これは普通の日常生活だ。僕はそれをうまくこなせていると思う」
ロバート・クビサは、新世代のF1マシンのフィジカル面の要求に対処するために今シーズンを通して集中的なトレーニングを行ってきたと語る。
「フィジカル的に僕はこの6カ月間で素晴らしい仕事をしてきたと思う」とロバート・クビサはコメント。
「簡単ではなかったけど、ベットに横たわっているわけではなかった。たぶん、フィジカル的にはベストな状態だと思う。2010年にレースをしていたときよりもはるかに良い状態だ。やる気に満ち溢れているし、身体はうまく反応している」
「もちろん、F1は過去7年間でほぼゼロからスタートするのと同じくらい大きく変わっているし、僕もほぼゼロからのスタートだ」
「でも、F1でレースをしていた数年間で積んだ経験が、過去に経験したよりも素早く学習プロセスを成功させることに役立っている」
明日は今日のロバート・クビサと類似した状況で同じく2018年のドライバー候補に挙げられているセルゲイ・シロトキンが走行を行う。
他にもウィリアムズのリザーブドライバーを務めるポール・ディ・レスタ、今シーズン後半までトロ・ロッソのドライバーを務めていたダニール・クビアト、そして、ザウバーのパスカル・ウェーレインが候補に挙げられている。ただし、ウェーレインに関しては候補から外れたとも考えられている。
「僕には少し制限があるし、対応しなければならないけど、ひとつポジティブなことは、僕の身体がうまく反応していて、このクルマをドライブしていることを自然に感じていることだ。それは僕に多くの自信を与えてくれている」とロバート・クビサはコメント。
「今後、どのようなものをもたらすのかはわからないけど、今日のような一日を過ごして、何も起こらなければ落胆することになるだろう。自信を持っているし、快適に感じているからね」
「ストーリーによって、多くの人々が僕の復帰することを願ってくれているけど、そのストーリーが考慮に入れられるわけではない。チャンスがあるならば掴み取らなければならないし、しっかりと準備しなければならない」
「復帰することになっても、僕は数合わせのためにここにいるわけではない。ロバート・クビサのベストを提供できることを確実にしなければならない」
ウィリアムズは来週にも2018年のフェリペ・マッサの後任を誰にするのかを議論し、クリスマス前には発表したいとの意向を示している。
動画:ロバート・クビサ 2017年 F1アブダビテスト 初日
2011年のラリー事故でF1キャリアが断たれたと思われたロバート・クビサだが、ジョリオン・パーマーの交代を検討していたルノーが後任候補として検討を始め、今年6月に行われたプライベートテストで6年ぶりにF1カーをドライブ。その後、もう一度のプライベートテストを経て、F1ハンガリーテストではルノーの2017年F1マシンを走らせるなど、2018年のドライバー候補に挙げられていた。しかし、ルノーは、トロ・ロッソがホンダにエンジンを切り替えることの見返りとして、カルロス・サインツと契約。2018年にロバート・クビサがルノーでF1復帰する道は断たれたかに見えた。
だが、その後、ウィリアムズがフェリペ・マッサの後任としてロバート・クビサを検討。10月には2014年F1マシンで2度のプライベートテストを実施。また、クビサのマネジメントチームには元F1ワールドチャンピオンでウィリアムズとコネクションのなるニコ・ロズベルグが加わり、F1復帰にむけての体制は整った。
ヤス・マリーナ・サーキットには、ロバート・クビサのマネジメントを務めるニコ・ロズベルグとアレッサンドロ・ブラビも訪れ、クビサのテストを見守った。
関連:F1アブダビテスト 初日:キミ・ライコネンがトップタイムを記録
カテゴリー: F1 / ロバート・クビサ / ウィリアムズ・レーシング